チームがひとつにならない根本原因とは?
コミュニケーションデザイナーの東ヤスオです。
いきなりですが、こんな悩みはありませんか?「チームビルディングをしたいけれど、何から手を付けていいのか分からない……」といったまだまだ手探りの状態の方。または、「リーダーとしてみんなが仲良くなるようなイベントを企画してみたけれどメンバーから反発を受けている……」といった空回りしている状態の方。今一つチームがうまく機能していないと悩まれている方が参考にしてほしい「チームビルディングの第一歩目」についてお伝えします。
チームが目指す目的は何なのか?
ズバリ、最初にやることは「目的の共有」です。チームの目標として「業界 No.1を目指す」「前年対比120%」「1億円の売上達成」などの数値目標を掲げますが、その上位概念となる「なぜそれをやるのか?その先に何があるのか?」を明確にすることが第一歩目です。数値による成果目標だけだと、やらされ感がありメンバーのモチベーションやテンションが下がってしまいます。特に上意下達で一方的に伝えられた目標はメンバーの思考停止に繋がります。行動目標や成果目標を設定することはもちろん大切ですが、なぜその目標なのか?をメンバー間で共有することが極めて重要です。
適切な目的・目標を設定する
チームには目的・目標が必要不可欠。でもただの目的・目標ではダメで「難易度が適切である」ことも忘れてはいけません。荒唐無稽なものでもなく簡単すぎでもなく、メンバーが臨場感を持てることが適切な目的・目標になります。例えば月 20万円の給料の人が「来年は月100 万円を稼ごう!」と掲げるよりも「月25万円を稼ごう!」と設定した方が具体的に達成する道筋が見えてきますよね。月○○万円稼ぐという数値目標の設定を例として挙げましたが、すでにお伝えしたように「なぜ月25万円稼ぎたいのか?その先に何があるのか?」まで目的を設定してあげることを強くオススメいたします。
ラグビー日本代表が「ONE TEAM」になれた理由
2015年に開催された「ラグビーワールドカップ2015」。独特なキックルーティンの仕草で五郎丸歩選手が一躍ヒーローになった大会です。当時の戦いの軌跡を辿ってみると目的設定の重要さがわかります。当日のラグビー日本代表の目標は「大会ベスト8」。それだけではただの数値目標ですが、しかし彼らは「なぜ大会ベスト8なのか?ベスト8になってその先に何があるのか?」とその先にある目的をチーム全員で共有していたといいます。その目的とは「日本ラグビーの歴史を変え、ラグビーを愛されるスポーツにする」ということでした。この目的を合言葉に、日本代表のチームの選手たちは「ONE TEAM」になっていたのです。
目的がチームの秩序となり、行動規範になる
適切な目的・目標はそれ自体がチームに秩序をもたらせてくれます。さらに迷った時の判断基準となり行動規範になりえます。先程のラグビーワールドカップの話に戻りますが、格上の相手である南アフリカ戦での最後のワンプレー。トライで逆転勝利を狙うのか?ゴールキックで同点を狙うのか?という選択がありました。「歴史を変えるのは誰だ?」「オレたちだ!」「引き分けじゃ歴史は変わらない!」「トライで逆転勝利を狙う!」結果、チームの勝利のためにみんなの心が一つになり、見事トライを決めて歴史的な逆転勝利となりました。大会ベスト8という目標は達成できませんでしたが、日本ラグビーの歴史を変えるという目的を達成できた瞬間でした。
他人ゴトから自分ゴト・自分たちゴトへ
日々の業務の中でも同じようなシーンがあるかと思います。「なぜこの売上を上げる必要があるのか?この先に何があるのか?」目的を明確にすることでチームが強くなり、働くことの意義を見出してくれます。ぜひあなたのチームにおいても「メンバー間での適切な目的共有」をする機会を持っていただきたいです。それも形だけの機会を設けるのではなく、しっかりと全員が参加できて誰も置いてけぼりにされない対話が重要です。他人ゴトでは人は動けません。自分ゴト・自分たちゴトになって初めて人は「よし!がんばろう!」と思えるのです。ぜひチームビルディングのヒントになれば幸いです。
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「楽しさ」「体感覚」を中心に、レゴ・ブロックを活用したチームビルディング研修を提供中。NASAやGoogle等が導入済したメソッド認定者。
人生を豊かにする最大のポイントは「人間関係」です。人との関わり方を見直すことは、自分自身を見直すこと。コミュニケーションの本質はやり方ではなく在り方で、そんな在り方を通して人間関係やコミュニケーションをリ・デザインする仕事をしています。
東 安雄(アズマ ヤスオ) ユナイテッドマン代表/コミュニケーションデザイナー
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所在地 | 藤沢市 |
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