プロジェクトマネジメント(2.目標設定)
プロジェクトマネジメントには、様々なプロセスがありますが、大きくは「計画立案」と「計画の実践」に分けられます。計画立案において重要なポイントについて今回は取り上げたいと思います。
ちょうど今は、夏期休暇の時期で、国内外に出かける人が多くなります。プロジェクトとして考えると、旅行は最も身近なプロジェクトの一つではないでしょうか。家族旅行ともなれば、家族はまさにプロジェクトチームです。
旅行がプロジェクトであるとすれば、最初にスコープを設定することができます。スコープとは「目標」です。旅行の目標を立ててみましょう。”行き先”ではありません。旅行で何を達成したいのでしょうか?親孝行でしょうか。子どもの喜ぶ顔でしょうか。
プロジェクトでは目標が大切です。目標によって、プロジェクトの進め方が変わるからです。
旅行の場合も同じではないでしょうか。旅行の目標によって、どのような旅程が良いか変わってくるはずです。親の喜ぶ行き先と子供を喜ばせる行きさ先では、違ってくることが多いのではないでしょうか。
プロジェクトを始める際に目標が定まっていなければ、プロジェクトは方向のないままに進んでいくことになります。
目標がないためにプロジェクトの途中で紆余曲折が起こり、その場その場で対処していく苦労を、プロジェクトの大変さであるかのように錯覚している人が見られます。あたかも苦労すること自体がプロジェクトの特徴だと思われている気さえします。
高い理想を掲げて、それをプロジェクトの目標とすることで、現実を克服する苦労が絶えないのであれば、それこそがプロジェクトの本懐でしょう。
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中西 真人(ナカニシ マサト) 株式会社M&RConsulting
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