DX研修の理解のばらつきを回避する方法
こんにちは。Pythonエンジニア育成推進協会の吉政でございます。今回ははやりのDX研修やデジタルリテラシー研修について関して私見を述べたいと思います。
DX研修やデジタルリテラシー研修は全社規模で行うことが多い
多くの企業でDXなどのデジタル化戦略を実施していると思います。企業によっては段階的に実施することもありますが、多くの企業では全社的に行うことが多いですよね。そこで多くの企業では社内の全社的なDX研修を進めていると思います。お陰様で当協会のPython 3 エンジニア認定データ分析試験(通称:データ分析試験)はその学習の理解度を測る試験として多くの企業に採用されており、大変ありがたいことだと感じています。しかし、このDX研修やデジタルリテラシー研修の成果にはばらつきが出始めています。当協会のデータ分析試験を全社受験いただいた企業では理解のばらつきが見えてくることもあります。
DX研修やデジタルリテラシー研修の失敗要因は数学や統計学の本質的な理解不足
多くの人事部の方は、DX研修の成果にばらつきがあることにうすうす気が付いていると思います。社員向けの基礎学力考査で数学が得意な人や、日常業務でも数字に強いと言われている方のDX研修の理解度が高いはずです。これはもともと数学や統計学に強いため、DX研修のようなデジタルリテラシーを育成する研修では理解度が高くなる傾向があります。私が経験している、実際に起こっている問題ですが、数学や統計学の基本的な本質がわかっていない状態でDX研修を受けさせても表面的な理解にとどまってしまうことがあります。そして、いざ会議に参加してもピントがずれた発言や企画を出してくることが多いはずです。もう少し具体的な話をしますと、マーケティングツールや分析ツールの使い方の微妙な勘違いや、数値の解釈が勘違いしていたりするような事案が散見されています。そのような結果にならないためにも、本質的なデジタルリテラリーの理解がとても重要になってきます。
データ分析試験の模擬試験をご活用ください。
当協会が実施しているデータ分析試験は認定スクール各社が無料の模擬試験を公開しています。前述のDX研修やデジタルリテラシー研修の理解度のばらつきを抑えるために、この模擬試験を活用してほしいと考えています。模擬試験の点数が足りない方は、そもそも理解度が不足しているので、補講を行うべきだと考えています。よくある話ではあるのですが、DX研修やデジタルリテラシー研修の受講が終わったことで理解したと見なして修了することが多いような気がしています。しかし、全社的に進めているDXやデジタル化戦略の話ですので、誰かが理解が足りないと、その人が会議の進捗を悪化させたり、混乱させたりします。皆さんの会社でもわかっていない人がわかっている風な発言をして、会議が滞ってしまうようなことがありますよね。私は本業で上場企業を中心に13社の顧問をしていることがあり、同様なことを経験しています。
全社でDXやデジタル化戦略を進めるうえで、デジタルリテラシーは共通言語
各業務の中で専門用語があります。なぜ専門用語があるかというと、そのほうがコミュニケーションや指示伝達が効率的だからです。DX研修やデジタルリテラシー研修で学ぶことも全社共通の専門用語だと考えています。専門用語に対して理解にばらつきがあれば、効率的にコミュニケーションや指示伝達ができないはずです。それ故にデジタルリテラシーの本質的な理解がとても重要になってきます。
デジタルリテラシーの本質を理解するうえでPythonによるデータ分析の学習は効果的
デジタルリテラシーの本質を机上で理解するのと、プログラミング言語で手を動かして理解するのでは、その本質的な理解に大きな差があります。そして、データ分析で最も使用されているプログラム言語は圧倒的にPythonが多いです。その理由はデータ分析に便利で効率的なライブラリーがそろっているからです。それ故に、私はデジタルリテラシーの本質を理解するうえでPythonによるデータ分析の学習をお勧めします。そして学習が完了しましたら、ぜひデータ分析試験の受験を進めていただき、最終チェックをしていただけるとよいと思います。
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年間登壇約20回、連載数15本以上、顧問先14社を持つマーケッター。著書「ITエンジニア向け企画力と企画書の教科書」大手企業の職級査定審査員
日本を代表する大手企業を中心にマーケティング支援を実施。日本のIT業界の発展のためには教育が重要であると考え、LinuxやXML、PHP、Ruby on Rails、Python、IPv6の検定試験を立ち上げ、運営組織の代表を歴任する。
吉政忠志(ヨシマサタダシ) 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事
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所在地 | 江東区 |
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