ハラスメント
企業さんとのお付き合いの中で〝マネジメント〟について必ずご相談を受けます。
それは小さな会社から一部上場企業まで、規模の大小には関わりません。
その中でもヒト(人)に関するマネジメントの課題が最も多いと言えるのではないでしょうか。
例えば「ハラスメント」の問題について。
ハラスメントは「パワーハラスメント」「セクシャルハラスメント」など、世間でも認知度がすっかり上がりました。冗談半分ですが、「オヤジギャグ連発」はハラスメントに値するらしいですよ。「そのくだらないオヤジギャグは本来であれば完全にスル―されるところを、立場・役割から強制的に聞かせて反応を期待する」ことは、立派なパワハラになるというのです。なるほど。
冗談はこのぐらいにして、嫌がらせ・強要・攻撃・性格批判・人権侵害など、確かにハラスメントが職場で発生すると、心理的なダメージを受けた人間の集中力やモチベーションは低下します。そして職場のモラール(士気)も低下することでしょう。その結果として成果・業績にも大きく影響しかねません。または裁判にまで持ち込まれるケースもあり、敗訴すると損害賠償請求を企業とハラスメントを起こした個人が受けることにもなります。
そこで管理者を主な対象として「ハラスメント研修」を実施する企業が増えています。これはこれで、今の時代においては必要なことだと考えられます。男女の性差、世代間ギャップがあるので、「こういう言動、振る舞いはハラスメントにあたります」ということの確認は意味のあることでしょう。
しかしハラスメントは、「どのような言動、振る舞いが問題になるのか」という「行為」にばかり焦点が当たりがちですが、むしろ「属人的要素」のほうが問題になることを認識しなければなりません。では「属人的要素」とは何かというと、「何がいけないのか(行為)」ではなく、「あなたがやるからいけないのだ」ということです。
実際に某企業の研修会でハラスメントに触れた際に、「林さん、その行為の何がいけないというのですか!?」と、感情的になって反論されたことがあります。しかし本当はそうではない。「あなたがやるからハラスメントに受け取られてしまうのです」ということも認識しておかなければなりません。
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コンサルティング分野は、企業・官公庁・地方自治体・学校教育・医療分野などにおいて幅広く活動。その中でも「日本の元気は、働く人の元気から」に中心を据え、心が温まり元気になる講演会・研修会を通じてビジネス・パーソンの心を支援しています。
林 恭弘(ハヤシ ヤスヒロ) ビジネス心理コンサルティング株式会社 代表取締役社長
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