「海外研修の効果とは?」
ここ2、3年、グローバル人材育成の手段としての海外研修が注目を浴びています。
中堅や若手向けのみならず、管理職向けの海外研修の実施に向けたご相談や、
これまでの海外研修制度(MBA派遣など)の見直しなどの
ご相談を頂くことが増えています。
一口に海外研修と言っても、その種類は多くあり、語学留学、大学等のミニMBA派遣、
ビジネススクールでのエグゼクティブエデュケーション(短期経営者教育)、
自社海外拠点でのトレーニー制度など様々です。
目的に応じて効果的に社内の人材育成体系に取り込むことで、
派遣する人材の成長に大きくつながるのが海外研修です。
ただ、検討にあたって、以下のような質問を頂くことが多くあります。
■海外に派遣する意味とは何か?
■果たして、その効果は?
一重に「これです」、という答えはありませんが、海外研修を通して大きく変わった、
という方は海外研修を「知識習得の場」だけと捉えていないのが共通点であると感じています。
イギリスの名門校であるLondon Business Schoolの4週間のエグゼクティブエデュケーションに
参加された、ある外資系大手企業の40代の部長級の方は、 『その場の「多様性」、
そしてそこに身を置いて、「真剣に語り、学ぶ」ことを行うことで、
「自分が変われた」という体験ができた』、ということで
目をキラキラ輝かせながら、その模様を語られていました。
海外のトップビジネススクール、しかも多様性の高いとされている
欧州のビジネススクールに参加しなければ、今後も同じ業界の人としか話すことがなく、
もともと人見知りの性格もあり、「広がり」は得られなかっただろうとおっしゃっていました。
今回、様々な国籍、様々な企業の世界のトップレベルの人材と
知り合えることで強い刺激を受けた。そして、これまでは「外国人」は
それぞれの個性を持った「人」として見ていなかったが、
3週間ぐらいしたら、一人一人の参加者を、「外国人」というひとくくりのラベルではなく、
それぞれ一個人として見ている自分がいた。 それは今の仕事を確実に変えた。
そのようにおっしゃって頂きました。
この方は、4週間のプログラムの中で、何かを教えてもらう、という受け身の姿勢ではなく、
自分自身を変える、 というテーマを持って積極的に参加されたのが
成果を生み出した要因の一つだと考えています。
海外研修を導入して、成功している事例の多くは、海外研修単体での実施ではなく、
国内での事前研修を通してのグローバル要員育成などと絡めた包括的な
グローバル人材育成体系の一環として実施しているケースです。
そして、その研修でグローバルマインドとは?プロフェッショナルとしてのリーダーシップとは?
コミュニケーションスキルとは?求められる経営フレームワークとは?などを鍛えておくことで、
海外での学びを最大限に活かそうとする姿勢とスキルを身に付けておくことが有効です。
同時にこれらの学びは、海外研修に参加しない方にとっても
実務での活用度の高い有益なものであるためモチベーションも高まります。
海外研修は効果的人材育成体系に組み込むことで、より機動的な
グローバル人材育成が可能になります。
ぜひご一考を。
- 経営戦略・経営管理
- キャリア開発
- グローバル
- リーダーシップ
- コミュニケーション
「グローバル&自立型人材育成」をミッションとし、プログラムの企画・開発・コーディネートを手掛け、講師としても活躍!
海外のトップビジネススクール(HBS・LBS・IMD等)、国内外のトップトレーナー(HRDコンサルタント、コミュニケーション・異文化・語学スペシャリスト等)との協働で、400社以上の企業向け人材育成に携わっている。
福田 聡子(フクダ サトコ) グローバル・エデュケーションアンドトレーニング・コンサルタンツ株式会社 代表取締役社長
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