第123回G研報告:(続編第2部)古森講師
第2部では、当社パートナーである古森剛講師より
「グローバルで通用するリーダー人材の育成~グローバル化を担うリーダーとして求められる実技とは~」をご紹介した。
これからのグローバルリーダーに求められてくる力は諸々あるが、
中でも重要なのは「権限」ではなく「影響力」によるリーダーシップを持つことである。
勿論、権限のある人材からの指示に対し「ルール上」その指示は通り、物事を動かしていくことはできる。
しかし、本質的に組織に影響を与えられるリーダーと必ずしもイコールではない。
多くの場合、現場は権限の有無のみで動くのではなく、「リスペクト」と揺るぎない「トラスト」が組織を動かしていく。
組織を牽引するリーダーにはリスペクトされる責任がある。
そして周囲からリスペクトを得ていくためには、
自分の強みとなる「核」を明確に認識し、絶え間なく強化させ、周囲に認知してもらうことが重要である。
周囲に認知されることで、自身にフォロワーが増え、それが「揺るぎない自信」につながっていく。
この、自身の「核」を顕示するプロセスは世界共通認識であるため、
逆に言えばこれができると「世界中どこに行っても影響力を持つグローバルリーダー」への成長を遂げることができるのである。
更に、リーダーとして組織を築いていく過程でもうひとつ重要な要素が「多様性」である。
皆様は「多様性」に対して正しい感覚をお持ちだろうか?
重要なのは、自分には相手に対するバイアスがあることを認識したうえで、
マイノリティに置かれた「個」をいかに守れるか、ということである。
多様性から生まれるイノベーションとは、創るものではない。
多様な意見や行動が生まれる「組織の余地(滞空時間)」を設け、ある種の「放置」の中で生まれてくるものである。
更に、その多様な意見や行動が表明される環境を創り出すことである。
そう考えると、例えば「男女比率の平均化」といった取り組みは、表面的な多様性に留まっていることがお分かり頂けるだろう。
したがって、人的な意義のみならず企業としての経済効果を得るためには、
個々の思考内容の多様化ではなく、表明される意見の多様化を目指し、その状態を是非継続させていただきたい。
「真のグローバル人材」になるための根幹的な考え方を改めて考えさせられる、大変有意義な1日であった。
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「グローバル&自立型人材育成」をミッションとし、プログラムの企画・開発・コーディネートを手掛け、講師としても活躍!
海外のトップビジネススクール(HBS・LBS・IMD等)、国内外のトップトレーナー(HRDコンサルタント、コミュニケーション・異文化・語学スペシャリスト等)との協働で、400社以上の企業向け人材育成に携わっている。
福田 聡子(フクダ サトコ) グローバル・エデュケーションアンドトレーニング・コンサルタンツ株式会社 代表取締役社長
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