「リーダーシップはアウトドアで鍛えられる?」
先日、大手企業の営業部門における約1年間の次世代リーダー研修が軽井沢でキックオフ。
パートナー講師の森和成さんがこの夏にオープンさせたライジングフィールド軽井沢での研修だ。
それぞれがテーマを持って、この1年間リーダーとしての自分を鍛えるために、
次の3点について様々な角度から考える。
①自分自身と向き合う
②課題と向き合う
③人・組織と向き合う
そして、職場におけるリーダーシップ実践テーマをプランニングしていく3日間だ。
各々設定した実践テーマの状況を、半年後の中間発表で共有し、
そして来年5月には幹部に向けて成果発表を行う。
昨年スタートした研修で第1期は好評だった。
そこで、今年も全国から総勢30名の次世代リーダーが選抜された。
しかし今年は、新たな要素が加えられた。
従来の、「研修=研修室・会議室での実施」という既成概念を外し、アタマだけで考えるのではなく、
身を持って先の3点にじっくりと向き合えるよう、新たに「アウトドア」という要素を入れての研修となった。
最初の2日間はあいにくの雨だったが、3日目はそれまでの雨がウソのような快晴となり、
1日かけて大小様々な体感ワークに取り組みながら、それぞれチームで動くこととは、
組織内でリーダーシップを発揮することに関して、様々な気づきが得られた。
最初の2日間は5名1組のチームで職場で取り組むテーマについて夜遅くまで熱い議論を交わしながら考えてきた。
そして3日目の午前中は屋外で15名1チームで複数の課題にチャレンジ。
・TPロール (丸太を使ってのワーク)
・ジャイアントシーソー (バランス板を使ってのワーク)
・ニトロクロッシング (ロープを使っての島渡り)
2チームでそれぞれ課題にチャレンジしたが、
ワークを重ねるごとにそれぞれチームの個性が徐々に明確になってきた。
まずは行動!互いに声を掛け合いながらトライアル&エラーで最適解を見つけていく行動派チーム。
最初に丁寧にプランニングした上で、都度振り返りながら最適なアプローチを見出していく頭脳派チーム。
それぞれアプローチは違うがしっかりと結果を出している。
そんな2つのチームが最後に合流して、30人全員で、「ジャイアントウォール」に挑戦。
30人が全員の力を重ね、全員が約4mの壁を乗り越えるというワークだ。
時間内に全員が登り切り、達成感がオブサーブしていた私にも伝わってきた。
その直後の振り返りでは、それぞれのメンバーの細かな配慮や、サポート行動、
背の高さ、力持ちなど個の特性を生かしての行動などが見られ良かった点もあったが、
午前中にいいチームとなった15名1組のチームが他チームと合流することで、それぞれのチームの
アプローチの違いから、互いに牽制し合った部分や、人数が多くなることで、
どこか周囲に任せてしまう行動が出ていた人、など今後、人・組織に向き合う上での気付きが次々に挙げられた。
いいチームが出来るということは、同時に「排他性も高まる」ということも体感した。
この「アウトドア」での研修、リーダーの育成にはもちろんのこと、
チームビルディング、ダイバーシティ対応、メンバーの主体性を引き出す、
というテーマにも多いに有効だと感じた。
さて、この30名がこの3日間の気づきをどのように活かし、どのような1年後を迎えるのか。
今からとても楽しみである。
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「グローバル&自立型人材育成」をミッションとし、プログラムの企画・開発・コーディネートを手掛け、講師としても活躍!
海外のトップビジネススクール(HBS・LBS・IMD等)、国内外のトップトレーナー(HRDコンサルタント、コミュニケーション・異文化・語学スペシャリスト等)との協働で、400社以上の企業向け人材育成に携わっている。
福田 聡子(フクダ サトコ) グローバル・エデュケーションアンドトレーニング・コンサルタンツ株式会社 代表取締役社長
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