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経営戦略をテーマにした研修を企画する際に気を付けたいポイント

今日は経営戦略テーマにした研修を企画する際のポイントをまとめてようと思います。

経営戦略といった場合に、『全社戦略』と『事業戦略』の2つのレイヤーがあります。

『全社戦略』とは、複数の事業をどのように成長させていくかを考えるのに対し、
『事業戦略』とは単一事業をどのように成長させるかを考えるものです。

大企業の『経営戦略』という場合、それは『全社戦略』を意味します。
その一方、中小企業の場合、単一事業を運営している場合も多く、『全社戦略』=『事業戦略』となります。

このように、経営戦略といっても企業によって意味合いが変わってくるため、
今回は大企業の経営戦略(=全社戦略)をテーマに研修を実施する際のポイントをまとめてようと思います。

1)経営戦略を立案するのか?それとも理解するのか?

受講生に何を求めるかを明確にする必要があります。
将来の経営者候補であれば、経営戦略を立案してもらうことがあります。

その一方で、次世代リーダー(管理職や管理職候補)に対して経営戦略立案を求めることは少し早いでしょう。
まずは現在の経営戦略を理解し、その戦略を実現するための課題を考えるべきでしょう。

2)何年先を見るのか?

すでに中期経営計画を立案している企業も多いと思いますので、
どれくらい先の未来を描くのかを設定するべきでしょう。

2030年なのか、2040年なのか?
どれくらい先の未来を描いてほしいのかを明確にする必要があります。

3)経済価値&社会価値の両立を考える 

今の時代、儲かれば良いなんて話はありません。
ビジネスを通じて、社会価値を生み出すことが求められるます。
経済価値&社会価値の両立を目指します。

4)PLではなく、BS重視する

売上や利益(PL)も大切ですが、経営者として重視すべきはBSです。

投下資本に対して、高いリターンを生み出せているのか。
PLではなく、BSを重視した経営を考える必要があります。

5)どこと比較するのか?

経営戦略を分析する際は他社と比較することが有効ですが、
どの会社と比較するかを選ぶ必要があります。
いま、業界の垣根が低くなっており、明確な競合企業がわかりづらくなっていますが、
自社の未来を考えるにあたり、適切な比較企業を探す必要があります。

以上の5つの点を考慮しながら、受講生に経営戦略を考えてもらいますが、そのテーマは多岐にわたります。

・何を目指すのか?(パーパス、ミッション、ビジョン)
・具体的な目標は?(企業価値、経営目標)
・どの領域で戦うのか?(事業領域の選択、投資計画)
・何をもって戦うのか?(財務戦略、M&A)
・各事業をどう伸ばすのか?(事業戦略)
・ヒト・組織をどう強化するのか?(人的資本)
・株主との関係性は?(IR、コーポレートガバナンス)
・・・・・・・

経営戦略を考えるということは、大変なことです。

研修カリキュラムを組み立てる際に気をつけるべき点は、
それぞれのテーマの学びが分断されてしまい、全体像を失ってしまうことです。
各テーマごとに学んでいると、それそれの要素のつながりを見失ってしまうことがあります。

そこで、大切になるのは経営戦略全体を俯瞰した1枚図を提示することです。
経営戦略とは何を考えることなのかを一枚図を見せ、その後で、各パートの学習を行うことで、学びの位置づけも明確になるでしょう。

今日は、経営戦略をテーマにした研修を企画する際に気を付けたいポイントをまとめました。

お読みいただきありがとうございました!

  • 経営戦略・経営管理
  • マネジメント
  • ロジカルシンキング・課題解決

年間100日以上登壇!課題発見力を追求!
問題・課題発見領域における実力派講師。思考力研修ならお任せあれ!

丁寧な指導をモットーに活動。三度の飯より研修カリキュラム開発が好き。「考える力」の養成を中心に様々な教育コンテンツの企画開発から提供まで幅広く携わっている。お客様のニーズにフィットした研修を実施し、皆さまの成長をご支援します。

高松 康平(タカマツ コウヘイ) 株式会社スキルベース 代表取締役

高松 康平
対応エリア 全国
所在地 文京区

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