新規事業立案研修 失敗しないための5つのポイント
今回は、新規事業立案研修を失敗しないポイントをまとめたいと思います。
新規事業プランが失敗する可能性はありますが、今回は研修が失敗しないための5つのポイントです。
1)新規事業プランの創出が目的なのか?スキルアップが目的なのか?
この問いに対する認識を関係者全員で揃えることが一番重要です。
研修を通じて新規事業を生みだすことを目的にするのか?それともスキルアップを目的にするのか?
この二つの目的は大きく異なります。
よくあるケースが、研修の目的はスキルアップであると定義されているにも関わらず、
受講生が創った新規事業内容の中身だけをみて研修の評価を行ってしまうことです。
研修目的は受講生だけでなく、役員含めて関係者全員に共有する必要があります。
特に、研修終盤の提案会などを実際する直前に、認識を再度すり合わせしましょう。
当日になって役員の血が騒いでしまい、受講生のプランをボコボコにしてしまい、せっかくの学習成果を台無しにしないように気をつけましょう。
2)どのような新規事業を目指しているのか?
研修で新規事業プランを作成する際には、その目標を具体的に設定しましょう。
目標が曖昧になってしまうと、どのようなプランを作成してよいのか考えづらくなります。
最終フィードバックの時にようやく基準が明らかにされれば、受講生がかわいそうです。
・どれくらいの売上規模、利益規模を目指すのか?
・いつまでに実現したいのか?
・近接領域限定なのか??それとも、領域は自由なのか?
・活用できるケイパビリティ(ヒト・モノ・カネ)の制約はあるのか?
目標を明確にします。
3)アイデアの引き出しはあるのか?
新規事業研修ではスキルアップトレーニングが多く実施されます。
・アイデア発想
・顧客観察
・ビジネスプラン作成
・実験・検証 など
スキルアップは大切ですが、それだけでは不十分です。
成功する新規事業案を生み出すためには、アイデアの引き出しが必要です。
・いまの時代、どのような新規事業が成功しているのか?
・顧客が求めているものはどういうものか?
・成長しているサービスの成功要因は?
いくらスキルを学んでも、脳に知識の蓄積がないと活用ができません。
知識の蓄積がない状況で、技術を叩き込んでも残念ながら成果は期待できません。
4)受講生が活用できるリソースは足りているか?
もし、本気で受講生に新規事業プランを作成してもらうのであれば、そのためのリソースを用意しなければいけません。
ネット調査だけで新規事業を創ることはできません。
・実務時間に新規事業プラン作成に取り組んでよいのか?
・社内の関連部署に協力依頼をしてよいのか?
・社外の人材にアプローチしてよいのか?
・少額の調査・実験予算は認められるのか?
5)最終プランの評価基準は明確になっているか?
新規事業プランをどのような基準で評価を行うか事前に明確にするとよいでしょう。
受講生は、どのような要素を提案にいれるべきかを考えやすくなります。
受講生に本気を求めるからこそ、その基準も事前に共有します。
以上が新規事業立案研修 失敗しないための5つのポイントでした。
さらに実施にあたっては講師の選定が重要であることは言うまでもありません。
新規事業領域に強い講師は多く存在するものの、得意領域はそれぞれ異なります。
また、この領域の講師は実践を重視する方が多い点も注意が必要です。
実践派の方は、グループごとのアイデアに的確なフィードバックをくれるという点ではよいですが、
新規事業を作りあげるための具体的なカリキュラムはあまり持っていないこともあります。
どのような指導をしてほしいかを明確にして講師を選定する必要があります。
お読みいただきありがとうございました。
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高松 康平(タカマツ コウヘイ) 株式会社スキルベース 代表取締役
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