企業で1on1が導入されている理由
皆さまの企業では「1on1=上司と部下の定期的な面談」を実施していますか?
2017年3月に『ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法』(本間浩輔著 ダイヤモンド社)が出版された後、1on1を導入する企業が増えました。
なぜ、これほど1on1が広まったのか? その背景には「若手の離職」があると見ています。
私は、2019年度、企業・省庁の1000名以上の管理職の方に、1on1(コーチング)研修をご提供いたしました。そのご相談のほとんどが
「以前よりも、若手が辞めるようになっているんです・・・」
というお話から始まりました。
若手の離職を防ぐ鍵となるのが、「エンゲージメント」です。
ウイリス・タワーズワトソン社は、エンゲージメントを
「従業員の一人ひとりが企業の掲げる戦略・目標を適切に理解し、自発的に自分の力を発揮する貢献意欲」
と定義しています。
私は、多くの企業の方々とお話をしてきた経験から、もう少しシンプルに
「社員の『この職場で働き続けたい』という意欲」
と定義しています。
では、社員が「この職場で働き続けたい」という意欲を持つためには、何が重要なのでしょうか?
若手〜中堅といわれるミレニアル世代(1980年代から2000年代初頭までに生まれた世代)が重視する仕事のモチベーショントップ3は下記です。
「仕事の意味=社会的価値」
「学習」
「家族のような人間関係」
※ATD International Conference & Expo 2016での発表
これらが職場に欠けると、今の若手は転職活動を始めるといわれています。
(余談ですが、最近は、スマホだけもって人材紹介会社に訪問し「なんかいい仕事ないですか〜?」とキャリアアドバイザーに相談する若手も増えているそうです。)
1on1を実施することで、
・忙しく、視野が狭くなっている部下に対して、自分たちの仕事の意味・社会的価値を実感してもらう時間を創ることができます。
・「日々の仕事を回しているだけだ」と思っている部下に対して、仕事を通してどんな学び・成長があったかを掴んでもらうことができます。
・上司は以前よりも部下に関わる時間が増え、部下に「この上司にお世話になっている」と思ってもらうことができます。
これらを通して、
「今の仕事の意味・社会的価値を感じることができている」
「仕事を通して、学ぶことができている」
「私は、上司と良い人間関係を築けている」
と、社員に思ってもらい、エンゲージメントを高めていくことが可能になのです。
若手の離職にお悩みで、1on1をまだ導入していない企業の人事部の皆さま、ぜひ1on1をご検討されてみてはいかがでしょうか?
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エグゼクティブコーチング、Purposeを軸にした組織変革を支援するプロフェッショナル
エグゼクティブコーチングを通して、経営者・ビジネスリーダーの行動変容を支援します。管理職向けコーチング研修の実績多数。また、組織のPurpose(存在意義)を明確にし、組織を変革するコンサルティングを得意としています。グロービス講師。
後藤 照典(ゴトウ アキノリ) アイディール・リーダーズ(株)COO
対応エリア | 全国 |
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所在地 | 千代田区 |
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