管理職向けコーチング研修が大切な理由
「うちの管理職向けにコーチング研修を実施して欲しい」
昨今、こんなご相談が増えています。
ハーバード・ビジネスレビューの2020年7月号でも「リーダーのコーチング能力を高める方法」という論文が掲載されていました。
なぜ、今、管理職がコーチングのスキルを身につけることが求められているのでしょうか?
私は背景には「ティーチングの限界」があると考えています。
管理職と部下の間のコミュニケーションには、ティーチング(教える)、コーチング(引き出す)、フィードバック(伝える)があります。
これまでの管理職は「経験的知識を持っており、部下に答えを与えながら(=ティーチング)チームをマネージしていく存在」であったと言われていました。
「この仕事はこうやるんだ!」
「そのやり方ではうまくいかない。このやり方でやるんだ。」
これは、ビジネスに勝ちパターン(正解)がある時代は有効でした。上司が部下に正しいやり方を教え、部下がPDCAを回していけば、ビジネスは伸びていったからです。ティーチはとても有効な手段だったのです。
しかし、VUCAと言われる現在、多くの企業で、かつての勝ちパターンはもはや通用しなくなってきています。
予想だにしなかった破壊的サービスが海外から入ってきたり、ベンチャー企業が代替となるサービスを提供し始めたりしているためです。
これからの管理職は「管理職自身も答えを持っていない状況下で、部下からアイデアを引き出しながら(=コーチング)チームをマネージをしていく存在」である必要があります。
例えば、様々な業界でDX(デジタルトランスフォーメーション)が必要であると言われています。デジタルに関しては、圧倒的に若手社員の方が詳しいです。
管理職は
「うちのサービスを、どんな風にしていったらいいと思う?」
と部下に問いかけ、彼ら彼女らのアイデアをしっかりと傾聴し、さらに質問をしていく必要があります。
部下は、管理職が思いもつかないことを語るでしょう。
その時に、
「そうか。自分は全くそんなことを考えたことはなかった。今後より具体的に考えていこう。アイデアを出してくれてありがとう。」
と伝え、部下を育て、そのアイデアを形にしていける管理職が必要とされているのです。
このような聴き方ができるようになるためには、コーチング型のコミュニケーションスキルが必要になります。
相手の話をしっかりと受け止める「傾聴のスキル」、そして相手から考えを引き出す「質問のスキル」です。
ただ、これまでティーチングばかりだった管理職の皆さまは、なかなか「聴く(=コーチング)」ということができないのです。
これらのことが冒頭の「うちの管理職向けにコーチング研修を実施して欲しい」という背景にあります。
(昨今はオンラインでご提供する機会の方が多くなりました。コーチングのスキルはオンラインでも身につけることが可能です。)
人事部の皆さま、が管理職の方々にコーチングを学ぶ機会をご提供することは、事業や人を伸ばしてく上でとても有効だと考えてます。
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エグゼクティブコーチング、Purposeを軸にした組織変革を支援するプロフェッショナル
エグゼクティブコーチングを通して、経営者・ビジネスリーダーの行動変容を支援します。管理職向けコーチング研修の実績多数。また、組織のPurpose(存在意義)を明確にし、組織を変革するコンサルティングを得意としています。グロービス講師。
後藤 照典(ゴトウ アキノリ) アイディール・リーダーズ(株)COO
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