エグゼクティブコーチングとは? 第2回
今回は、エグゼクティブコーチングが、「コーチング研修」や「一般的なコーチング」とどのように違うのか、ご紹介します。
コーチング研修:コーチになることを目指す
コーチング研修では、管理職やリーダーが部下とどのように関わるのか、コミュニケーションスキルとしてのコーチングスキルを学びます。
「部下が何を考えているのかが分からない...」
「チームメンバーの主体性を引き出せていない」
「どう指導すればいいのか分からない...」
このような声に応えて、部下のやる気を引き出す関わり方をコーチングスキルをベースに習得していきます。
つまり、コーチング研修=コーチになるための研修なのです。
一方、エグゼクティブコーチングでは、経営者がコーチになることは目指しません。あくまでも、コーチとクライアントという関係性は保ちます。
コーチングセッションにおいて、クライアントである多忙な経営者が、自分の声に耳を傾け、落ち着いて考える時間をつくることで、より良い経営判断をできることを目指します。
つまり、エグゼクティブコーチング=経営者の意思決定や行動の質の向上をサポートするためのサービスなのです。
より良い経営判断のためのコーチの関わり方は、例えば以下のようなものが挙げられます。
-
- 経営者自身の価値観や志を引き出し、可視化する
- 経営者の持つ前提や思い込みを共に発見し、客観視する
- 経営者に問いかけ続け、経営者自らの答えを導きだす
- コーチは聴き役に徹し、アドバイスはしない
- 社内外を調査し、考える情報を提供する
- 頭の中を整理し、優先順位を明確にする
一般的なコーチング(ライフコーチング):人生全般に関するテーマを扱う
では、一般的なコーチング(以下、ライフコーチング)とエグゼクティブコーチングとはどのような点が異なるのでしょうか。
それは、扱うテーマの種類にあります。
ライフコーチングセッションの中では、個人が望んでいることに焦点を当て、その実現をサポートします。そのため、テーマは「人生に関するすべてのこと」となります。
「ダイエットしたい」
「職場の人間関係をよくしたい」
「苦手意識を克服したい」
「自分のキャリアを見つめ直したい」
などもライフコーチングにおいては扱います。
一方、エグゼクティブコーチングで扱うテーマは、経営に関するものに焦点が絞られることが多いです。
多くの経営者は、「緊急ではないが重要なテーマ」について、コーチングセッションの中で扱います。
例えば、下記のようなテーマです。
- 【夢】 企業のPurpose・ビジョン(中期経営計画より先の目標)、人生を通して実現したいこと
- 【人】 自身のリーダーシップスタイルのチェンジ、モチベーション向上、人材育成、後継者育成
- 【組織】 経営陣の一枚岩化、組織の一体感の醸成、企業文化の醸成/変革、組織としての学習能力の向上
上記の他にも、その時々の関心や、課題に沿ってその都度テーマは決めていきます。
では、エグゼクティブコーチングのセッションでは、具体的にどのようなやりとりがなさるのか、疑問が湧いてきた方も多いかと思います。
次回は、エグゼクティブコーチングの場面(どんな会話や進め方をするのか)をご紹介していきます。
- モチベーション・組織活性化
- リーダーシップ
- マネジメント
- コーチング・ファシリテーション
- チームビルディング
エグゼクティブコーチング、Purposeを軸にした組織変革を支援するプロフェッショナル
エグゼクティブコーチングを通して、経営者・ビジネスリーダーの行動変容を支援します。管理職向けコーチング研修の実績多数。また、組織のPurpose(存在意義)を明確にし、組織を変革するコンサルティングを得意としています。グロービス講師。
後藤 照典(ゴトウ アキノリ) アイディール・リーダーズ(株)COO
対応エリア | 全国 |
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所在地 | 千代田区 |
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