6つの『リーダーシップスタイル』
経営者には強力なリーダーシップが必要だとよく言われます。
リーダーシップの考え方については、様々なノウハウががあり、
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リーダーシップの重要性についての認識や、
あり方について議論されているのは世界共通のようですね。
いろんな人がいろんな表現でリーダーシップについて語っていますが、
その目的は「組織をハイ・パフォーマンスにすることにある」というのも、
おそらくかなりメジャーな考え方の一つではないかなと思います。
リーダーに求められるコーチング力は、
突き詰めると「質問力」だとも言われています。
いかに適切な問いを立てるかが、
解決策を引き出すのにとても大切なことは言うまでもありません。
そうすると、リーダーシップが必要な人に対しての問いは
どうあれば良いのでしょうか?
「部下のハイ・パフォーマンスを引き出すために、
あなたは 今、何ができると思いますか?」
または、
「組織が活気に満ちあふれるために、
あなたにできることは なんですか?」
おそらくこんな問いになるのではないでしょうか。
心理学者のゴールマン博士が「ハーバード・ビジネス・レビュー」に
「心の知能指数」という論文を寄稿しました。
それを見ると、全米で3781人の経営幹部を調査した結果、
リーダーは以下の6つのリーダーシップスタイルを状況に応じて
組み合わせることによって、最善の結果を出しているとしています。
(1)強圧型リーダー
即座に服従することを要求する。
自己動機づけがなされており、 変革を起こし、成功への意欲がある。
(2)権威主義型リーダー
目標に向けて人を活気づける。変革を主導し、共感的である。
(3)親和型リーダー
人間関係を構築する。共感的で高度なコミュニケーション 技術を有する。
(4)民主主義型リーダー
意思決定に当たり積極的にチームの参画を奨励する。
コミュニケーションに長けており、人の話を聴いたり交渉した りするのに優れている。
(5)先導型リーダー
高い業績基準を設ける。
自分がイニシアチブを取り、自己動機 づけがなされており、成功への意欲がある。
(6)コーチ型リーダー
人の能力を伸ばし開発する。人の話をよく聴く能力を持ち、
効果的にコミュニケーションを図り、人をやる気にさせる。
ゴールマンの研究から明らかになったのが、
どのリーダーシップ スタイルが優れているかということではなく、
それぞれ異なる 状況において大きな効果を発揮するということです。
起業時や創業時には「強圧型リーダー」が
有効かも知れないと いうのは理解できそうですね。
有無を言わさず、俺の言うとおりにやれ、おれについてこい!
という野武士のような存在でしょうか。
組織が発展し、人数が増えるにつれて「民主主義型」だったり、
「コーチ型」だったりの要素が求められるようになるとも考えられます。
組織で起きている問題の種類や背景によってこれらのスタイルの
有効性が変化するのは理解できそうです。
これは非常に単純化した説明なので、
これ以上深く説明しようとするとすぐに1冊(数冊?)
の本になってしまうくらい多くのことが含まれていると思います。
しかし、実際に6つものスタイルを効果的に使い分けたり、
組み合わせたりすることができる経営者はどれだけの割合で存在するのでしょうか?
現実的には2つか3つが精一杯で、
もしかしたらたったひとつのスタイルでがんばり続けている人の方が
多いかも知れません。
全てのスタイルを完璧に身につける、
と言う事に努力のリソースを集中するのもあまり効果的ではないかも知れません。
ただ、経営者のリーダーシップスタイルが組織風土に与える影響力は、
経営者自身が考えているより遥かに大きい場合が多く、
その認識の差は2桁(100倍!)だとも言われています。
そのため、今のスタイル以外にもリーダーシップの取り方があり、
そして相手や状況によっては違うスタイルの方が効果的な場合もある、
と言う事を理解しておくことは大切だと思います。
特に今の組織の状態に課題を感じておられる方は、
ご自身のリーダシップスタイルを見直してみるか、
違うスタイルも身につけることで課題解決に近づく可能性は高くなりますよ!
質問です。
リーダーのみなさんが自身のリーダーシップスタイルと
そのスタイルが組織に与えている影響を理解していますか?
最後までお読み頂き誠にありがとうございました。
- モチベーション・組織活性化
- 安全衛生・メンタルヘルス
- コーチング・ファシリテーション
- チームビルディング
- コミュニケーション
経営者や社員と一緒になって取り組むスタイルがとても好評で、
「こんな研修なら、また参加したい!」という声を多くいただきます。
社員数30名のソフト開発会社から、6000名の東証一部上場企業など主にものづくり企業の組織変革の支援に従事。支援した企業の組織力・業績の向上、従業員満足度の向上、離職率の低下、労働生産性の向上などを実現している 。
森田 満昭(モリタ ミツアキ) 一般社団法人エミライフ創研 代表理事
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