すれ違いを相互補完の協力に変える
ストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)は、チームビルディングの一環として、自己理解と他者理解を促進する非常に有益なツールです。それぞれの人が異なる価値観や考え方を持っているため、誤解や対立が生じることがあります。しかし、ストレングスファインダーを利用することで、自分と他人の違いを理解し、相互理解が深まります。
ストレングスファインダー®は、自分の持つ特徴的な資質を明らかにしてくれます。これらの資質は、無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターンを反映しています。資質を理解することで、自分や他人が特定の状況でどのような行動を取るか、またその理由がわかります。
例えば、Aさんは「戦略性」の資質が高いため、新しいプロジェクトを始める際には全体的な戦略や方向性を検討します。一方、Bさんは「達成欲」の資質が高く、目標達成に向けて迅速に行動に移すことが得意です。この2人がチームで働くと、最初は価値観の違いから対立が生じることが予想されます。
【すれ違いのパターン】
Aさん(戦略性):「このプロジェクトでは、長期的な戦略を立てる必要がある。そのためには、まず競合他社の分析から始めよう。」
Bさん(達成欲):「それはいいけど、まずは短期的な目標を達成することに集中すべきだ。売上向上のためのアクションプランを立てよう。」
しかし、ストレングスファインダー®を活用して、AさんとBさんが互いの資質を理解すれば、お互いの強みを活かしながら協力し合うことが可能になります。AさんはBさんの行動力を評価し、タスクを迅速に進める力を活用できます。同時に、BさんはAさんの戦略的アプローチを尊重し、プロジェクトの成功のための方向性を見据えることができるでしょう。
【うまくいくパターン】
Aさん(戦略性):「Bさん、長期的な戦略を立てつつも、短期的な目標にも焦点を当てることが重要だと理解しました。では、売上向上のアクションプランを立てる際、競合他社の分析結果も考慮して進めましょう。」
Bさん(達成欲):「そうですね、Aさんの視点も大事だと思います。競合他社の分析を踏まえつつ、短期的な目標達成にも取り組んでいきましょう。」
このように、ストレングスファインダー®を通じてお互いの資質を理解し、適切にコミュニケーションを取ることで、協力し合いながらチームで働くことができます。また、資質は強みと弱みの両面がありますが、相手の強みを理解し、自分の弱みを補ってくれる存在として捉えることで、相補的な協働関係を築くことができます。この視点の変化によって、チームワークが向上し、成果を出せるチームが形成されるでしょう。
ストレングスファインダー®は、他のツールと比較して、34の資質に細かく分類されており、資質という形で特徴が詳細に言語化されているため、自己理解と他者理解がしやすいと言われています。このような特長を活かして、チームビルディングにストレングスファインダーを取り入れることで、互いの違いを理解し、協力し合える仲間へと変わることが期待できます。
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ストレングスファインダーで変革を促す~対話と多様性を重視し、個々の強みを活かすことで組織全体の成長をサポート~
前職では半導体製造技術者として勤務しながらコーチングやアサーション研修の社内講師も務める。独立後、ストレングスファインダーを活用したチームビルディングやリーダーシップ研修を中心に提供。ストレングスファインダーのプロファイリングに定評がある。
知識茂雄(チシキシゲオ) ガイアモーレ株式会社提携講師 株式会社ハート・ラボ・ジャパン
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