~アフターコロナの経営を考える~
<何がどう変わろうとしているのか?>
世界的なコロナの蔓延により、コロナ後の経済規模は必ず縮小する。
しかし、元に戻そうとするのではなく、新しい世界を作ることを
目指すべきと対応した方がよいように考える。
日本の100年の変革は、
1)明治維新、2)敗戦、そして今回の3)新型コロナという
3度目の節目である。
1)鎖国時代での遅れを科学技術、資本主義制度を外国より導入
し近代国家を形成
2)7年間という占頷下の苦悩を乗り越え、焦土と化した都市を
近代都市に再生し、未曽有の経済高度成長を成し遂げた
3)今回の新型コロナ禍ではWEB会議は極めて短期間に普及し、
リモートワークは仕事の仕方を一変させた。
そして、引き続き、乗り越えるべくあらゆる努力がなされるで
あろう。又、家族の新たな関係性が構築されつつある。AIの活
用によるオンライン学習は教育の質を大きく変える可能性もあ
る。都市集中生活から地方への分散が新たな社会を開かせる。
<新型コロナは本当に『敵』なんだろうか?>
宇宙に存在するものはすべてつながっている。
しかし、人間中心の生き方が、地球環境を破壊し、いくつかの
生物を絶滅に追い込んできた。命はつながりあっていること、
人間は漁網の網の目に過ぎないことを、人間も多くの生き物の
つながりで生かされている、たった一つの命に過ぎないことを
再確認して、行動することを教えられていると思う。
変化の時は原点回帰こそが鉄則である。
人間が万物の霊長というのは錯覚であることに気づき、ピラミ
ッドの頂点に存在するという誤解に気づくことである。
社会は共生、共存社会に。利己主義、地域紛争、経済戦争を避け、
企業は自社の成長発展だけではなく、利害関係者と共益経営を目
指さなければならない時代となろう。会社はこれまでの株主至上
主義ではなく、地域との共生、地域の問題解決企業が評価される
ように益々なってくる。企業の目的は社会的課題の解決であり、
利益の獲得はその結果に他ならない。
2024年から1万円札肖像画に登場する渋沢栄一の著作の
『論語と算盤』はCSR(企業の社会的責任)、CSV(共有価値の
創造)の取り組みをさき取りした考え方のようにも思える。
<そうした経営に求められる人材育成の目標はどのようなものになるのか?>
勝ち抜くことを主眼に置いた『利己主張型人間』ではなく、
『利他的人財』へ。組織はピラミッド型より、フラット型で、
リモートワークにふさわしいネットワーク組織に。
又、仕事の進め方や意思決定は『直感・感性』が『論理・理性』
より重要になってきている。
家族を犠牲にする『会社第一人間』ではなく、『家族の期待を
満足させる、良い家庭人』が職場でも健全な人間関係を築くこと
ができ、仕事もできるビジネスマンの理想像となってきている。
<今後の経営に必要な人材教育とは?>
これからの社会を実りあるものにするために、「共生・共益の循
環型経営」を実践するとともに、社員一人一人の力をいかに引き
出していくかが、人材教育の根本になる。
自律型人材育成は今後の世の中の変化に即応できる必要不可欠な
人材の育成に他ならない。
(株式会社ビジネスパスポート 取締役 坂東 祥三郎)
- モチベーション・組織活性化
- コミュニケーション
自分の弱みは、できれば見たくないもの。
受け取りやすいツールで
自身の強み・弱みに”気づき”
行動を変えるキッカケを
知識ではなく、実感、体感、経験をお伝えしたいと思っています。
岸川 里枝(キシカワ リエ) 株式会社ビジネスパスポート コンサル・商品企画部 マネージャー
対応エリア | 全国 |
---|---|
所在地 | 中央区 |