外交にも生かせる「価値観コミュニケーション」
過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる。
内閣府が20日付で発表した「外交に関する世論調査」で、中国に「親しみを感じない」とした回答が83・1%に上り、昨年の調査から2・4ポイント増えた。
韓国に対しても66・4%が親近感を否定し、前回から8・4ポイント急増した。
いずれも1978年の調査開始以来、最悪の数値を更新した。冷え込んだ対中、対韓関係が、国民の意識に影響を及ぼし続けている状況が浮き彫りとなりました。
この結果を見て、多くの日本人が考えがちなこと。
「仲良くするために、自分たちの悪い点を改めよう」
多くの中国人、韓国人が考えがちなこと。
「仲良くするには、まず日本人の意識を変えさせないといけない」
どちらのアプローチも、うまくいかないと思います。
中国人、韓国人が過去にこだわるのは、自分たちに自信が無いことの裏返し。
だから、相手(日本人)を変えようと躍起になるのです。
日本人が、相手(中国、韓国)の価値観に合わせて自分を変えようとするのは、自分たちの価値観がしっかりと確立できていないから。
だから、相手に無理やり合わせようとするのです。
自分の価値観を確立し、そのうえで相手の価値観を尊重すること。
これが、未来志向の問題解決方法です。
相手を無理に変えても、相手は反発します。
相手に合わせるだけでは、いつまでも謝罪と賠償の問題がくすぶります。
お互いに相手の価値観を尊重し合える環境を整える。
機が熟すまで待つことも、ひとつの問題解決アプローチです。
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高島 徹(タカシマ トオル) 株式会社決断力 代表
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