セブン-イレブンで学んだ徹底力!
こんにちは、藤田です。
セブン-イレブン・ジャパンといえば、日本におけるコンビニの草分けであり、今でも
圧倒的なNO.1チェーンです。実は私は以前セブンの人事部に勤務しており、そのとき
の経験が今の仕事の土台をつくっている部分が多々あります。
セブンの仕事術で私が一番感銘を受けたのが「原理原則に対する徹底度」です。たとえ
ば、お歳暮・お中元・年賀状などの季節ごとの儀礼や贈答品については、社外からのも
のに対して一切お断りをするのは、他の流通業でもありますが、セブンの場合、これを
社内の人間に対しても徹底しています。
だから人事部内で、地方に出張に行っても、お土産などは一切買ってこない。社員同士
の年賀状、暑中お見舞いも一切なし。賛否両論あるかもしれません。でも、「考え方」
を共有するために毎週一回、全国のスーパーバイザーを数億円の経費をかけて集め行っ
ている業革会議、少しでも商品に問題があったら解決するまで、全国の商品棚から一瞬
にして商品を撤去するマーチャンダイジングなど、「やる」と決めたことに対する妥協
の無さは、今でも日本企業随一ではないでしょうか。
ルールにはきわめて厳格でしたが、一方でやり切っている人間には寛容なところもある
会社でした。私は人事部で、年間数億円の予算を持って中途採用をしており、良い人間
を採用するため、睡眠時間や週末休みを削って面接をし続けました。
ただ、採用した人間との懇親を深めることも重要な採用活動にも関わらず、飲食の予算
はゼロだった。そこで、一計を講じて、マネージャー以上しか入れない喫茶室で内定者
と懇親会を連日しました。ここはビールや乾きものが店頭価格で購入できるので、大量
の内定者と懇親会をして自腹を切ってもなんとかなるわけです。
ただ、当時私はヒラですし、当然上司や他のマネージャー以上の方も喫茶室を通り過ぎ
るのでバレバレです。実際知人のマネージャーが通るたびに「お前、何やってんの?」
といつも言われましたが、当時私が休みを削って面接していたのを知ってくれていたか
らでしょう、「やめろ」とは一切言われず、黙認してくれた。そんな度量も会社として
ありました。
その後、色々な事情で会社を離れることとなりましたが、「顧客の立場にたつ」「徹底
する」ということについては、創業した弊社の理念にもそのまま掲げていますし、顧客
企業に対してアドバイスをするときにも原点となっています。読者の方に他コンビニ関
係者の方がいたら恐縮ですが(笑)、個人的にもコンビニはセブンファンのため、会社
の行事の際の弁当は全てセブンのものを取り寄せています。
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お客様から「仲間だよね」と言ってもらえること、言ってもらえるだけの仕事をする姿勢を貫くことが我々の強みです。
山崎製パン㈱、セブンイレブン・ジャパン㈱、「TSUTAYA」FC本部㈱CCC人事部長、社長室長そして㈱ソフトバンクBBの業務企画部長と企業人を20年。独立し、㈱アウトソーシングSR、(社)人事部サポートSRを設立。
藤田 敏克(フジタ トシカツ) 社会保険労務士法人SRグループ 代表
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