人事スタッフこそ現場に行くべし
こんにちは、藤田です。
いきなりですが、人事部門のミッションとは何でしょうか?
それは、会社の「ヒト・モノ・カネ・情報」の4つの資源のうち、「ヒト」資源の価値を最大化させること。そのために時には現場」に行くことが不可欠だと考えています。机上で「ヒト」を動かすことはできません。
様々な企業の人事部の方と話をしていると、デスクワークや作業に追われて、現場に行くことができず、全く現場のことがわからなくなっている。
行かないから、現場部門に「現場も分からないくせに」と言われるのが怖くてますます足が遠のき、オフィスに閉じこもる・・という方も多いようです。
私は新卒入社した大手製パンメーカーの工場人事にいた時、「現場の大事さ」を叩き込まれました。
パン業界は典型的な「労働集約型産業」です。当時新卒学生1000名のうち、高卒学生の大多数の人間は工場でラインでアルバイトの方の管理やマネジメントを任されることとなります。ラインの仕事とは、例えば商品がケーキなら、ひたすら流れてくるケーキのスポンジにホイップクリームを一日中、つけ続ける仕事です。その間、体勢を変えることもできません。配送も自社ですので、担当者は、朝(?)3時が就業です。まるで魚河岸のようなタイムテーブルです。
現場からすると、人事スタッフのような「ホワイトカラー」はややもすると「現場を知らないくせにエラそうにして」と思われがちです。でもそうした現場スタッフに反発されたり、自身も彼らの気持ちや立場がわからないと、どんなにいい人事制度
も、就業規則も「絵に描いた餅」です。
私はアルバイトが足りないときには率先してラインに入ることはもちろん、その後本社人事部に配属になった後も現場に行き、現場の人の悩みを聞いたり、アドバイスをしたり、時にはともに汗を流し、その体験を制度設計や社内システム構築に活かすことを心がけてきました。縁あって転職したセブンーイレブン・ジャパンの人事部でも、CCC(TSUTAYA本部)の管理部門トップになった際も、機会を見つけ店舗の人と接する機会をつくり続けました。
人事スタッフが現場に近づき、精通し、彼らの喜怒哀楽を把握するからこそ、現場の人も「藤田のためなら一肌脱ぐよ」と、各部門のキーマンが人事が企画する新制度や、施策に賛同して動いてくれたのだと思っています。
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お客様から「仲間だよね」と言ってもらえること、言ってもらえるだけの仕事をする姿勢を貫くことが我々の強みです。
山崎製パン㈱、セブンイレブン・ジャパン㈱、「TSUTAYA」FC本部㈱CCC人事部長、社長室長そして㈱ソフトバンクBBの業務企画部長と企業人を20年。独立し、㈱アウトソーシングSR、(社)人事部サポートSRを設立。
藤田 敏克(フジタ トシカツ) 社会保険労務士法人SRグループ 代表
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