インバスケットとは、まだ決裁されていない書類が入った「未処理箱」を意味しており、1950年代にアメリカ空軍で導入されたトレーニングツール。
主人公の立場になりきり、制限された時間内に、お客様からのクレームや部下からの相談など、どの職場でも起こりうるような案件を、的確に、かつ迅速に、精度高く処理できるかどうかを測るビジネスシミュレーションゲームです。
次のステップに進んでからではなく、シミュレーションの中で “失敗”を経験し、繰り返しトレーニングすることでリーダーとして発揮しなければならない能力を身に付けることができます。
インバスケットでは回答者の業務遂行力を客観的に測定できることから、研修だけではなく、 人事評価（アセスメント）や自己啓発などでも活用されています。
国内外のべ1000社以上がインバスケットを導入。研修はすでに2万名以上のリーダーが受講されています。

研修

インバスケットを用いて、マネジメント力、問題解決力、優先順位設定力、仕事の進め方改善など職層別の課題を解決することを目的とした研修です。インバスケット研修は、これまでに経験し、得た能力やスキル、あるいは潜在能力を「実際に発揮できるか」測定するアウトプット型研修です。受講者の「出来ない自分」を浮き彫りにする研修だと言ってよいでしょう。受講者に「出来ていない自分」に気づかせることで職場での行動変革の促進や学習意欲の向上につながっていきます。

【特徴】
１．実践型
どの職場でも起こりうる案件を処理していくので、研修内容が職場につながりやすい
２．主体型
ご自身が主人公となり問題に取り組み、発言を求められるので、決して受け身の学習にはならない
３．アウトプット型
知識やスキルが実際に発揮できるかどうかを重視する
４．次ステップへのシミュレーション
受講者が次ステップで出会う案件を処理していくことで、どこで失敗するのかに気づかせ、本番での失敗を減らすことができる
５．グループワークで広がる視野
他者と意見交換をすることでご自身の考えを整理することができ、気づきや新しい考え方を得ることができる

インバスケット講師養成講座

インバスケット教材を使って研修や教育を行える講師を三段階の資格制度で養成していきます。
インバスケットはトレーニングツールですので、一度の研修だけではなく、繰り返しトレーニングしたほうが受講者の能力が伸びていきます。
そこで、企業や地域にインバスケット講師を養成し、継続的にトレーニングを続けていただけるようにするのが本講座の目的です。
そのほかに、研修の内製化を検討中の企業様、インバスケットを新しいラインアップとして検討されている研修会社様にもおすすめです。

教材開発

さまざまな職層やトレンドに応じた教材を開発提供しています。
管理者やリーダーだけではなく、新入社員向け、中堅社員向け、経営層、オンライン版、女性リーダー向け、人事考課トレーニング用、地震災害対応など様々なニーズに応じたインバスケット教材を現時点で数百種類提供しています。
当社のインバスケット教材は、測定する能力を開発育成することはもちろんのこと、「受講者が主人公になりきる」「リアル感」「シーンにあわせた設定」など、シミュレーションゲームだからこその精度をもっています。
もちろん、評価項目、舞台設定、ストーリー、時間設定など、御社オリジナル教材を開発することも可能です。お気軽にお問合せください。

スコアリング

インバスケットの回答をもとに、次位職に就いた際にどのような仕事の進め方や行動、判断をするのかを数値やグラフで見える化することができるサービスがスコアリングです。
見える化することで能力ごとの強み弱みが一目で分かり、さらに実際の現場でどんな能力をどのように発揮できるかを知ることができるため主に昇進・昇格時の指標や人材育成などの目的で利用されています。
当社では、累計5万人の管理職層が受けているインバスケット研修をもとに検証を行い、高い成果を発揮する人に共通して見られるプロセス（判断や行動）を発見し、「66項目のコンピテンシー」を開発しました。
このコンピテンシーを用いて、管理職に必要なマネジメントスキルを可視化したのが「問題発見力」、「問題分析力」、「創造力」、「意思決定力」、「洞察力」、「計画組織力」、「当事者意識」、「ヒューマンスキル」、「生産性」、「優先順位設定力」という10個の能力です。