新入社員研修で絶対的に必要な事
毎年の新入社員に対してその特徴を“〇〇型”と名付け、毎年マスコミで取り上げられています。
公益法人日本生産性本部が毎年発表しているもので
ネーミングはその年に流行ったものを割り当てていますが、
世の中の背景やどのような人材が求められているなどがわかりやすく説明してあり
面白い内容になっています。
例えば平成28年度「ドローン型」、平成29年度は「キャラクター捕獲ゲーム型」だそうです。
よく耳にするゆとり世代、さとり世代は、〇〇型とは違いますが
誰もが知っている呼び名となっています。
「今どきの若い者は」という言葉をよく耳にしますが
大人たちからすると若い者たちの思考や発言が理解できないとその言葉が出てきます。
私自身も新入社員のころに、そのように言われた記憶があります。
若い世代からすると「ゆとりだ、さとりだと言われても
それは勝手に大人たちがつけている名前で、自分たちには関係ない」というのが本音でしょう。
しかし、大人たちの常識が通じないもの間違いありません。
ある企業の課長からこのような相談がありました。
「部下となる新入社員から、課長である自分に対して“仕事なので自分に敬語を使ってほしい”と言われた。“バカモン”と言いたいところだが、それでパワハラと言われても問題なので、どのように言い聞かせたらよいものか?」ということでした。
そんなこともあるのかと目を丸くしましたが、
新入社員研修でビジネスマナーの教育は受けたとのことでしたから
「敬語の正しい意味を教えてあげてください」とお伝えしました。
新入社員研修でのビジネスマナーに敬語を教えることが多いと思いますが
“敬語の使い方”のみを教えていることが多いのではないでしょうか。
結構年を重ねた大人でさえ、敬語をうまく使いこなすのは大変ですから
数時間学んだだけで敬語を覚えるのは不可能なことです。
使い方のみを教えてもあまり意味はありません。
教えなければならないのは、それが「なぜ必要か」です。
「敬語は誰に対してなぜ必要なのか?」をきちんと説明していれば
新入社員もそんなことは言わなかったのではないでしょうか。
皆さんも新入社員の頃で受講したビジネスマナーで
「これは右から、これは左から」と手順だけを教えてもらい
実際に使うとき「どっちだったっけ?」なんてことになった経験はありませんか?
正しく習得させるにはビジネスマナーに限らず「何故それが必要なのか」を理解させてから
手順を教えるべきです。特にマナーは“相手を大切に思う”ことが前提となっているのに
マナーだからと形を優先してしまい結局相手のためになっていないという結果になってしまいます。
真っ新の新入社員は、きちんと説明すればスッと飲み込んでくれます。
教える側も「何故」を十分に理解してから教えると
何度も何度も同じことを説明することがなくなります。
教える側も準備が十分に必要です。
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講師の経験と社長秘書の経験を生かし、組織が元気になるコミュニケーション研修、おもてなしの心を行動に表わすサービス接遇などの研修を行う講師です
企業様向け研修として”新入社員研修”、”管理職者向け研修”の他、福祉向けの研修として、介護・医療、保育園などの職員向け者向け接遇研修などを行う。通年講師歴18年のベテラン講師。
山本 真奈美(ヤマモト マナミ) インクレセント 代表
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