多くの企業が抱える課題とは?障がい者雇用状況を独自調査。
エスプールプラスでは、障がい者雇用に関して昨年より企業様向けにアンケート調査を実施しています。今年も「令和4年障害者の雇用状況報告(6・1報告)」の時期にあわせてアンケート調査を行い、約200名の方からご回答をいただきました。
今回は、例年12月ごろに発表される厚生労働省の集計資料に先駆け、
各企業の抱える課題について弊社アンケートでの調査結果をお伝えします。
※本記事は、弊社発行資料の一部を抜粋したものになります。
本記事の下部にございます資料、またはセミナーより詳細をご確認をいただけます。
-----------------------------------------------------------------------------------
■アンケート質問項目
障がい者雇用を推進するうえでのお悩みについて
▼多くの企業に共通した課題は「業務の創出」と「採用」
7割以上の回答者が、障がい者雇用に何かしらの課題を抱えていらっしゃいました。
中でも最も回答が多かったのは、障がいのある方に任せる「業務の創出」(業務の切り出し)でした。次点で人材の「採用」、人材の「定着」となっています。
特に、「業務の創出」と「採用」の二つの課題は、そのほかと比べて突出しています。
実際に、第三位の課題と比較しても15ポイント以上もの差がありました。
▼「新規採用」を進めるために。「業務の創出」の見直しも選択肢の一つ。
「業務の創出」がうまくいかないと、「採用」に支障をきたす場合があるようです。
回答者の方よりいただいたコメントの中に、以下のようなものがございました。
“受け入れ部署の増員ニーズ・仕事内容が不明確ならば採用ターゲットが定まらず、
マッチング(雇用したい部署、求職者、人事)は不満足。
現状、3者のニーズのマッチングが一番難しいと感じる。”
(輸送機器・自動車/1001~5000名/係長・主任クラス)
このコメントから、「業務の創出」においては、
①受け入れ部署が任せたい仕事
②障害のある方ご本人の要望
③人事・障がい者雇用担当の視点から任せられると判断できる仕事
以上3つを一致させることも、ポイントとなるのではないでしょうか。
確かに、受け入れ部署に、障がい者雇用に対する理解がないと、任せる仕事を適切に集めることは困難です。
求職者の特性を考慮に入れた、人事・障がい者雇用担当の考えと一致しないからです。
この二つをすり合わせなければ、採用後に「定着」に悪影響がでることも考えられます。
障がいのある方の「新規採用」を進めていくための準備として、
「業務の創出」を見直すことも、選択肢の一つに入りそうです。
■所感・まとめ
このように、障がい者雇用においては、1つの企業の中でも複数の課題があることがわかりました。
それぞれの課題は影響し合っており、中でも「業務の創出」と「採用」は、特に密接に関わっていることがうかがえます。
障害者法定雇用率の達成や、社会貢献の観点から採用活動を始める際には、
「業務の創出」も考慮に入れてはいかがでしょうか。
-----------------------------------------------------------------------------------
■アンケート調査の概要
実施目的 : 6.1報告(障害者雇用状況報告)後の企業動向を把握する
調査日 : 2022年7月19日(火)~7月21日(木) 3日間
調査対象 : 人事向けお役立ち情報サイトの会員様
有効回答数: 177件
従業員規模別サマリー:
・1001名以上----------------28%
・501名以上1000名以下-------15%
・101名以上500名以下--------28%
・51名以上100名以下----------8%
・50名以下------------------21%
- 経営戦略・経営管理
- モチベーション・組織活性化
- 法改正対策・助成金
- 人材採用
- その他
経営戦略としての「障がい者雇用」を。
全国600社以上の企業様を支援し、4,000名以上の採用・雇用をサポートする中で得られたノウハウをご提供いたします。
エスプールプラス(エスプールプラス) 障がい者雇用支援グループ コラム編集局
対応エリア | 全国 |
---|---|
所在地 | 千代田区 |
このプロフェッショナルのコラム(テーマ)
このプロフェッショナルの関連情報
- レポート・調査データ
- 障がい者採用
- 労使関係
【人事150名へ調査】障がい者雇用 企業アンケート調査結果まとめ
- サービス・製品資料
- 障がい者採用
- 他 中途採用