リスキリングの成功条件と今年の推し
こんにちは。Pythonエンジニア育成推進協会の吉政でございます。
人事部の皆さんでもリスキリングを進めている方も多いと思います。私があえて説明するまでもないですが、中高年の方々がリスキリングで新しいスキルを身につけるのはなかなか難しいです。多くのリスキリングはどうしても管理職の職務範囲でのリスキリングでではなく、現場業務の職務範囲でのリスキリングになりがちだからです。対象者の方々は現場を離れて久しい方も多く、今から現場のスキルを身につけてるのは難しいですよね。一方、管理業務の範囲でリスキリングと言ってもそのようなものは今は見当たらないと言った感じでしょうか。
リスキリングの成功条件
ではここで私見ながら、リスキリングの成功条件をお伝えします。対象者が今まで培ったノウハウを活かしたリスキリングがやはり成功しやすいです。それを箇条書きにすると以下になります。
・昔ながらの現場業務のノウハウを活かせるリスキリング
・現場業務に対する管理職の視点で課題を解決するリスキリング
・比較的容易に会得できるリスキリング
そんなリスキリングなんてあるのか?と思われる方もいると思いますが、実はあります。
Pythonによる業務の自動化
それがPythonによる業務の自動化なのです。Pythonによる業務の自動化は長年の業務のノウハウと管理職視点の業務の課題を知っていることが大事で、まさに多くのリスキリング対象者が持っているノウハウだと思うのです。
とは言ってもPythonを覚えるのがハードルだと思う方もいると思います。確かにPythonは人工知能や機械学習、ビッグデータにデータ分析、大規模WEBシステム中心的に使われていますので、難しく高度な印象があると思います。しかしながらそれらの用途と比べるとPythonによる業務の自動化はそこまでは難しくありません。もちろん研修が必要ではあります。独学でもできる方もいると思いますが比較的易しいプログラミングとしても、やはりプログラミングですので最初は研修で基本を学んだ方がいいと思います。
Pythonによる業務の自動化におけるプログラミングの基本的な考え方は、現場業務で日々行われてるルーチンワークを洗い出し、その一つづつをスクリプトで自動処理を書いていくイメージです。
例えば、デイリーの売り上げレポートを自動回覧するルーチンタスクの場合、以下のような自動処理を書いていくイメージになります。
1 販売管理システムから自動でデータを吸い上げる
2 そのデータをExcelフォーマットに自動で転記する
3 そのExcelファイルを関係者に自動メール配信する
大まかにこんなイメージです。実際のプログラミングはもっと細かく機能を分解しないといけませんが、このようなステップに分けて、プログラミングしていくイメージです。Pythonはこのような自動処理を簡単に書けるところが強みの一つなのです。
興味がある方は巷にPythonによる業務の自動処理に関する書籍がかなり出てますので、一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。
このようにPythonによる業務の自動処理は長年の現場業務や管理業務のノウハウを活かせて、比較的簡単なプログラミングスキルを身につけることでリスキリングを実現できます。今年のリスキリングの王道とも言える選択肢だと思いますので興味がある方は是非ご検討ください。
- 資格取得
年間登壇約20回、連載数15本以上、顧問先14社を持つマーケッター。著書「ITエンジニア向け企画力と企画書の教科書」大手企業の職級査定審査員
日本を代表する大手企業を中心にマーケティング支援を実施。日本のIT業界の発展のためには教育が重要であると考え、LinuxやXML、PHP、Ruby on Rails、Python、IPv6の検定試験を立ち上げ、運営組織の代表を歴任する。
吉政忠志(ヨシマサタダシ) 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事
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所在地 | 江東区 |