Python関連、2021年の振り返り
こんにちは。Pythonエンジニア育成推進協会の吉政でございます。今回は独断と偏見で、国内外のPythonに関する出来事を2021年の振り返りとしてご紹介します。興味がある方はご覧ください。
## 6月 Python試験、年間受験者数が1万人を超える(国内ニュース)
Python3エンジニア認定基礎試験とPython3エンジニア認定データ分析試験の年間受験者数が1万人を超えました。開始4年目で年間受験者数が1万人を超えるのは国内民間IT試験としてはトップクラスの速さでした。
## 9月 IEEEの2021年度プログラミング言語ランキングでPythonが5年連続1位を獲得
IEEE(米国電気電子学会)は電気・電子工学・コンピューターサイエンス分野の研究を目的とする世界最大規模の学会であり、IEEE Spectrumはその学会誌です。IEEE Spectrumでは毎年プログラミング言語の人気ランキングが発表されています。IEEEのランキングは、次の8つの情報源ーーーCareerBuilder、GitHub、Google、Hacker News、IEEE、Reddit、Stack Overflow、Twitterーーーから得た11の指標に重み付けをして組み合わせています。特定の分野のみで利用されるプログラミング言語についてもランク付けが公平になるように考慮されています。
こちらのランキングでPythonは2017年度から1位の座をキープしています。
## 10月 TIOBEの2021年10月度プログラミング言語ランキングでPythonが初めて1位を獲得
TIOBEのランキングではこの20年以上ものあいだC言語とJavaのどちらかが1位を獲得していましたが、今回、20年以上ぶりに、この2つの言語以外のプログラミング言語であるPythonが1位を獲得しました。Pythonは近年のデータサイエンスの台頭や、NumPy、Pandas、TensorFlow(Google製)、PyTorch(Facebook製)などの機械学習ソフトウェアライブラリの広がりによって勝利を収めたようです。
## 10月 Python 3.10リリース
10月4日にPython 3.10の最終版がリリースされました。と同時に、次のリリースであるPython 3.11の開発もすでに始められています。
## 12月 Python試験、経済産業省ガイドラインITSSのISVマップに登録される
経済産業省が定めたガイドライン「ITスキル標準(ITSS)」のキャリアフレームワークと認定試験・資格とのマップに、基礎試験、データ分析試験ともに、職種:ソフトウェアディベロップメント、専門分野:応用ソフトのレベル1に掲載されました。
今年もPython関係はいい情報が多そうですね。乞うご期待
- 資格取得
年間登壇約20回、連載数15本以上、顧問先14社を持つマーケッター。著書「ITエンジニア向け企画力と企画書の教科書」大手企業の職級査定審査員
日本を代表する大手企業を中心にマーケティング支援を実施。日本のIT業界の発展のためには教育が重要であると考え、LinuxやXML、PHP、Ruby on Rails、Python、IPv6の検定試験を立ち上げ、運営組織の代表を歴任する。
吉政忠志(ヨシマサタダシ) 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事
対応エリア | 全国 |
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所在地 | 江東区 |