Pythonが5年連続プログラミング言語ランキングで1位
こんにちは。Pythonエンジニア育成推進協会の吉政でございます。
昨年はプログラミン言語グランキングでPythonが話題になっておりました。IEEE Spectrumの2021年度ランキングでは5年連続で1位になったためです。
今回は、この2つのランキングの特徴と、Pythonの立ち位置をご紹介します。
IEEE Spectrumは、電気・電子工学・コンピューターサイエンス分野の研究を目的とする世界最大規模の学会であるIEEE(米国電気電子学会)による、学会誌です。この学会誌から毎年、プログラミング言語の人気ランキング(Top Programming Languages)が発表されています。IEEEのランキングは、次の8つの情報源ーーーCareerBuilder、GitHub、Google、Hacker News、IEEE、Reddit、Stack Overflow、Twitterーーーから得た11の指標に重み付けをして組み合わせています。特定の分野のみで利用されるプログラミング言語についてもランク付けが公平になるように考慮されています。
では、近年のPythonの順位はというと、以下のようになっております。
2021年:1位 Python、2位 Java、3位 C
2020年:1位 Python、2位 Java、3位 C
2019年:1位 Python、2位 Java、3位 C
2018年:1位 Python、2位 C++、3位 Java
2017年:1位 Python、2位 C、3位 Java
2016年:1位 C、2位 Java、3位 Python
2015年:1位 Java、2位 C、3位 C++、4位 Python
2014年:1位 Java、2位 C、3位 C++、4位 C#、5位 Python
2015年にC#を抜き4位、2016年にトップ3入り、そして2017年に2つも順位を上げて1位になった時はニュースになりました。当時は4位のC++も含めたトップ4は均衡しているとの評価でしたが、それ以来Pythonはずっと1位であり続けています。その理由の1つは、Pythonにある膨大なライブラリがそれぞれ人気になっていること、特にAIや機械学習など分野のライブラリが時流に乗り続けていることが挙げられるでしょう。
ちなみに、プログラミング言語ランキングで1位だからPythonが優れているということではなく、言語の優劣をつけるものではありません。Pythonであれば、AI、機会学習、ビッグデータ、ネットワークの自動化などで中心的に使われており、これらの分野の市場規模が大きくなったことで、Pythonに注目が集まり、人気になったというだけのことです。
人事部の方の皆様には、プログラミング言語ランキングでPythonが一位になったということで、技術者の皆様にとってもAIや機会学習、ビッグデータ、ネットワークの自動化が人気であり、その中でPythonが注目を集めているという感じで理解されるとよいと思います。
それでは今日はこの辺で。
- 資格取得
年間登壇約20回、連載数15本以上、顧問先14社を持つマーケッター。著書「ITエンジニア向け企画力と企画書の教科書」大手企業の職級査定審査員
日本を代表する大手企業を中心にマーケティング支援を実施。日本のIT業界の発展のためには教育が重要であると考え、LinuxやXML、PHP、Ruby on Rails、Python、IPv6の検定試験を立ち上げ、運営組織の代表を歴任する。
吉政忠志(ヨシマサタダシ) 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事
対応エリア | 全国 |
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所在地 | 江東区 |