医療・介護業界における、成果主義のメリット・デメリット
医療・介護業界は売り手市場真っ只中。
多くの職種において、
「ライセンスがあれば、どこでも働ける」というのが実情です。
そんな中で、一つ大きな問題が・・・
転職のハードルが低いということ、また、なるべく辞めて欲しくないという市場ということですから、
年功序列(年齢給と能力給、経験給)の仕組みを採用している法人は、
場合によっては”成果に見合わない報酬”を払い続けなければならないリスクが高まる
ということになります。
(今後、診療報酬や薬価が下がることはもうわかっているわけですから、
これは放っておくのはあまりに恐ろしい問題です)
そこで見直されつつあるのが、この「成果主義」的な人事制度です。
成果主義とはもともと、
従業員の仕事の成果に応じて給与や昇格を決定する人事制度のことです。
つまり、仕事で成果を上げて組織の業績アップに貢献することが、
給与アップや昇格に繋がり、仕事で成果を上げることができない場合、
昇給や昇格は望めないということになります。
メリットとしては、
・頑張った分だけ報酬に反映される
・公平・公正な評価が期待できる(わかりやすく、単純明快)
といったことがあげられるでしょう。
デメリットとしては、
・業績の設定次第では個人プレーが増えてしまう
(同僚を蹴落とすような組織風土が生まれる可能性がある)
・医療介護業界は数値化がしにくいので、何を「成果」として捉えるべきかが難しい
といったことがあげられます。
確かに、医療・介護業界において今までこの「成果」をどう捉えるかというのは
非常に多くの議論が行われてきたところであります。
そんな中、弊社がたどり着いた、医療・介護業界における「成果」の評価の仕方とは何か?
それは、個々人が「組織が期待する役割をどれだけ果たしたか」という考え方です。
(単に数字の評価というわけではありません)
この考え方を導入したことで、
“個人プレーが増える”というデメリットを打ち消すことができ、
メリットを十分に生かせる仕組みを実現することができました。
そうはいっても、その役割って言うのをどう設定したらよいか難しい・・・
等々悩ましいことはたくさんでてきますよね。
役割の設定の仕方についてはまた改めてコラムにも書いていこうと思いますのでお楽しみに!
それでは、今日も一日張り切っていきましょう!
人事コンサルタント
金森秀晃
- 人事考課・目標管理
- リーダーシップ
- マネジメント
- コミュニケーション
- プレゼンテーション
人事コンサルタント。1級キャリア・コンサルティング技能士。「飛躍シナジー理論」に基づく、わかりやすく、修正しやすい人事システムを提供します。
医療・介護・薬局業界を中心に研修・人事評価制度の構築を行い、導入実績は500法人を超える。年間300件以上の研修を実施、リピート率は脅威の91.7%。被評価者納得度90%以上を誇るZACの人事システムは、延べにして370件以上が導入。
金森 秀晃(カナモリ ヒデアキ) 株式会社ZAC 代表取締役社長
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