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早期離職や不平不満の原因は、自己評価と客観評価のズレ!?

1. 自己評価と客観評価がズレている人とは?

今回は、自己評価と客観評価がズレている人の特徴とその懸念事項についてお話ししたいと思います。

自己評価とは、自分で自身の能力や成果や行動などを評価することです。そして、客観評価とは、自分ではない他人や組織がその人を評価することです。

自己評価と客観評価は、必ずしも一致するとは限りません。実際には、自己評価が客観評価よりも高い場合や低い場合があります。人によっては大きくズレていることさえあります。

そして、その自己評価と客観評価のズレは、職場でのコミュニケーション悪化やモチベーション低下など、仕事において様々な問題を生じさせることがあります。

 

1-1. 自己評価と客観評価がズレてしまう心理現象

  • Case. ダニング=クルーガー効果

自己評価が客観評価よりも高い(または低い)原因として、ダニング=クルーガー効果と呼ばれる心理現象が起こっている可能性があります。これは、能力の低い人が他人の能力を認識できずに、自身の方が優れていると考え、正しい自己評価ができない非合理的な心理現象です。

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▼ダニング=クルーガー効果とは

能力や専門性や経験の低い人は自分の能力を過大評価する傾向がある、という認知バイアスについての仮説である。また、能力の高い者が自分の能力を過少評価する傾向がある、という逆の効果を定義に含めることもある。

1999年にこの効果を示したコーネル大学のデイヴィッド・ダニングとジャスティン・クルーガーの説明によると、このバイアスは、能力が低い人々の内的な(=自身についての)錯覚と、能力の高い人々の外的な(=他人に対する)錯覚の結果として生じる。つまり、能力の足りない人々による誤評価は、自身についての誤り(自身を過大評価する)から生じており、能力の高い人々による誤評価は他人についての誤り(他人を過大評価する)から生じている。この効果は、優越の錯覚という認知バイアスに関連しており、自身の能力の欠如を認識できないことによって生じる。メタ認知についての自己認識がなければ、人々は自分の適格度を客観的に評価することができない。 引用元:Wikipedia

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  • Case. インポスター症候群

自己評価が客観評価よりも低い原因として、インポスター症候群と呼ばれる心理現象が起こっている可能性があります。これは、能力の高い人が自分の成果を運や偶然に帰すなどして、自身の能力を過小評価し、不安や劣等感を抱く心理現象です。

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▼インポスター症候群とは

インポスター症候群(インポスターしょうこうぐん、英: Impostor syndrome、インポスター・シンドローム)は、自分の達成を内面的に肯定できず、自分は詐欺師であると感じる傾向であり、一般的には、社会的に成功した人たちの中に多く見られる。ペテン師症候群(ペテンししょうこうぐん)、もしくはインポスター体験(インポスターたいけん、impostor experience)、詐欺師症候群(さぎししょうこうぐん、fraud syndrome)とも呼ばれる。

この言葉は、1978年に心理学者のポーリン・R・クランスとスザンヌ・A・アイムスによって命名された。この症候群にある人たちは、能力があることを示す外的な証拠があるにもかかわらず、自分は詐欺師であり、成功に値しないという考えを持つ。自分の成功は、単なる幸運やタイミングのせいとして見過ごされるか、実際より能力があると他人を信じ込ませることで手に入れたものだと考える。インポスター症候群は、特に社会的に成功した女性に多いとする研究もある。 引用元:Wikipedia

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2. 自己評価と客観評価のズレている人が会社に与える影響

2-1. 早期離職の傾向がある

自己評価と客観評価がズレている人は、早期離職の傾向があると考えられます。

それ自体に直接的な因果関係を証明する統計データがあるわけではありませんが、様々な企業の離職に関する意識調査において、「会社や上司からの評価への不満(自己評価とのギャップ)」(それによる「モチベーションの低下」や「キャリアパスへの不安」など)が離職理由に挙げられていることから、その傾向を否定することはできません。

 

  • Case. 自己評価が客観評価よりも高い

例えば、自己評価が高すぎる人は、自分の能力や成果に見合った報酬や待遇を得られないと感じたり、上司からのフィードバックや指導を受け入れられなかったりすることで(離職の原因と言われる)会社の評価への不満を抱きやすくなります。また、自分の方が優秀だと思っているために、チームワークや協調性に欠けたり、他人への敬意や感謝を忘れたりすることで(離職の原因と言われる)人間関係を悪化させる可能性もあります。

 

  • Case. 自己評価が客観評価よりも低い

逆に、自己評価が低すぎる人は、自分の能力や成果に対して過度な謙遜や否定をしたり、周囲からの称賛や信頼を素直に受け止められなかったりすることで(離職の原因と言われる)仕事への自信喪失に陥ってしまいます。また、自分は不適格だと思っているために、チャレンジや責任から逃げたり、失敗や批判を恐れたりすることで(離職の原因と言われる)重責不安に陥る可能性もあります。

 

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このように、自己評価と客観評価がズレている人は、仕事へのモチベーションや満足度(従業員エンゲージメント・従業員満足度)が低下しやすくなります。その結果、職場への帰属意識が薄れたり、精神面での体調不良に陥ったりすることで早期離職のリスクが高まります。
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2-2. 不平不満が多く組織のモチベーションを低下させる

自己評価と客観評価がズレている人は、不平不満が多く組織のモチベーションを低下させると考えられます。

たとえ本人自身が早期離職には至らない場合でも、抱えている評価への不満を発散するために、会社や上司に対する否定的な情報を吹聴したり、仕事に対する怠慢な姿勢を示したりすることで、周りのモチベーションを下げる可能性があります。

  • Case. 自己評価が高すぎる人

例えば、自己評価が高すぎる人は、上司や同僚からのアドバイスや批判を素直に受け入れられずに反発したり無視したりすることで社内コミュニケーションの障害になります。また、他人の意見や提案を軽視したり否定したりすることでイノベーションの阻害になります。

 

  • Case. 自己評価が低すぎる人

逆に、自己評価が低すぎる人は、上司や同僚からの賞賛や信頼を疑ったり拒否したりすることで人間関係の悪化を招きます。また、他人から求められている以上のパフォーマンスを発揮しなければならないと思いすぎることでの過労やストレスによる健康被害でチーム力を低下を招きます。

 

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このように、自己評価と客観評価がズレている人は、その言動により周囲の雰囲気を悪くしたり組織全体の生産性や創造性を低下させたりします。
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3. 自己評価と客観評価のズレが生じる原因

3-1.自分または周囲から妥当な評価が行われていない

自分を妥当に評価しない、周囲から妥当に評価されない状態が続くことで、自己評価に偏りが生じます。その原因には以下のようなものがあげられます。

  • 自己分析の不足による、自己理解の欠如
  • 経験不足による、自己理解に気づく機会の欠如
  • 狭く限定された環境下における偏った評価
  • 周囲からの理不尽な評価による自己評価の低下

 

3-2. 自己評価が偏った状態で他人と比較する

自己評価が偏った状態で他人と比較することで、自己評価と客観評価のズレを招きます。その原因には以下のようなものがあげられます。

  • 他人の能力や成果に対して劣等感や嫉妬を抱く
  • 他人の能力や成果に対して優越感や軽視を抱く
  • 自分の能力や成果が認められていないと思い込む
  • 自分の能力や成果が過大評価されていると思い込む

 

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これらの問題は、自己評価を過大または過小にするだけでなく、自己肯定感や自己効力感を低下させたり、他人への敬意や協力性を失ったりすることにもつながります。
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4. 自己評価と客観評価のズレを防ぐ方法

4-1. メタ認知能力を高める

メタ認知能力とは、「自分が何を知っていて何を知らないか」「自分がどう学んでどう考えてどう行動しているか」「自分の学習・思考・行動プロセスを改善する方法」など を把握・管理・制御する能力です。

メタ認知能力を高めることで、「自分はどんな強みや弱みを持っているか」「自分は何を目指して何を達成したか」「自分はどんなフィードバックや支援を必要としているか」などを正しく認識することができます。

それにより、自己評価と客観評価のズレを防ぐことができます。

メタ認知能力を高める方法としては、以下のようなものがあります。

  • 自分の学習・思考・行動プロセスを振り返る
  • 自分の成果や成長を客観的に評価する
  • 自分の強みや弱みを認識する
  • 他人からのフィードバックや支援を求める

 

4-2. メタ認知能力を高める手段・ツール

  • Case. ジョハリの窓

自己評価と客観評価のズレを防ぐ方法として、ジョハリの窓の活用があげられます。仲間からの客観評価を知ることで、自己理解とのズレに気づくことができます。

 

  • Case. 適性検査

自己評価と客観評価のズレを防ぐ方法として、適性検査の活用があげられます。統計データに基づいた客観評価を知ることで、自己理解とのズレに気づくことができます。

また、ズレに気づきやすい適性検査を利用することもおすすめです。

 

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このように、様々な方法で客観的な視点を取り入れていくことで妥当な自己評価を形成していきます。それにより、自己評価と客観評価のズレが軽減し、コミュニケーションの障害や評価に対する不満の改善につながります。
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5. まとめ

  • 自己評価と客観評価がズレている人は……

早期離職の傾向のリスクがあり、不平不満が多く組織のモチベーションを低下させるリスクもあります。そのため、自己評価と客観評価のズレを知ることが重要です。

  • 自己評価と客観評価のズレが生じる原因は……

自己評価が誤った状態で他人と比較することが原因です。また、ズレに気づく適性検査を活用することもおすすめ。これらの方法を実践することで、自己評価が客観評価に近づき、仕事へのモチベーションや満足度が向上します。

  • 自己評価と客観評価のズレを防ぐ方法

メタ認知能力を高めることが有効です。また、ズレに気づくためのツール(ジョハリの窓・適性検査など)を活用することもおすすめ。これらの方法を実践することで、自己評価が客観評価に近づき、仕事へのモチベーションや満足度が向上します。

  • 自己評価と客観評価のズレに注目することで

採用においては、早期離職社員や不平不満社員を入社前の段階で防止できる。入社後においては、早期離職防止や不平不満社員の軽減につながります。

  • モチベーション・組織活性化
  • 人材採用
  • キャリア開発
  • リスクマネジメント・情報管理
  • 情報システム・IT関連

適性検査、ハラスメント傾向分析ツールの開発者

ビッグデータの統計分析、ITを活用したツール開発が得意分野

藤浦 隆雅(フジウラ タカマサ) 株式会社シャイン 取締役 ポテクト事業部長

藤浦 隆雅
対応エリア 全国
所在地 岡崎市

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