内定辞退はなぜ起こるのか[COYOTE通信]
こんにちは、コヨーテ菊池です。
6月に入ってから内定出しが加速し「内定辞退が出ました」という悲しい連絡をもらうことも増えてきました。
私は、内定承諾か辞退されるかは、採用活動におけるひとつの「通信簿」だと思っています。
それは説明会のドタキャンや、選考辞退よりも問題視したい事柄です。
内定出しこそ、企業におけるプロポーズでありそれまでの選考期間は、結婚相手に相応しいかのデート期間なわけですから。
「結婚してください!」と、あなたが差し出した手が握られずそっと背を向けられる、そんなイメージでしょうか。
しかし、内定辞退を防ぎたいと、今からあたふたしてももうあまり効果はありません。
辞退する際は、もう心の中には別の相手が浮かんでいる場合が多いからです。
つまり、出会ってから内定出しまでのすべてのコミュニケーションの結果として内定辞退はあるわけで一朝一夕で覆せるものではありません。
私が、この一連のコミュニケーションにおいて大切にしているのは
是非入社して欲しい彼が
「入社後、自分が活躍している、もしくはいきいきと働いているイメージが沸いているかどうか」
をひとつの目標値にしています。
結婚に例えると
「この人との幸せな結婚生活がイメージできる状態」でしょうか。
そして結婚生活も、職業生活も一緒に作り上げるものだということを忘れてはいけません。
一方的に自分の魅力ばかりPRをされても困りますし、本当に大丈夫かな?と常に値踏みされてても、嫌ですよね。
すると、結局どれだけお互いのことを理解し合おうと話し合ったか、につきると思います。
採用活動はますます短期決戦になり、この大切なコミュニケーションの時間が失われています。
というか、企業側がその大切な時間を省いていく採用活動をしてしまっています。
その結果が、内定を承諾するか、辞退するという選択に現れるのだと考えます。
偉そうに語っていますが、難しいことも承知です。
でも、本当に欲しい人材は誰かをきちんと設定して1対1の採用活動にもっていくことを目指せば、可能なことです。
内定辞退で落ち込んでいる人事の皆さん、同じように、まだまだ悩み苦しみ自分の未来を真剣に探している学生もたくさんいますよ。
たくさんを見ないで、ひとりひとりを見ていきましょう。
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変化を起こすリーダーを創る
大学卒業後、日本データビジョンにて採用支援事業に従事。2011年株式会社コヨーテ設立。独自の採用手法を開発、2000社を超える企業に伝える。新規事業創造プロジェクト「Hatch!」プロデューサー。 2020年michinaru株式会社を設立
菊池龍之(キクチタツユキ) michinaru株式会社 代表取締役
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