採用の真理は「呼びかけ」にある[COYOTE通信]
初めまして、コヨーテの菊池と申します。
このコラムでは、弊社が毎週お送りしているメールマガジンの中から
コンテンツを厳選してお届けいたします。
内容は、採用、組織活性、コミュニケーション、モチベーションに関するもの。
そして、私が現在マレーシアに在住であり、異文化の中で見えること、感じたことも
お届けしていく予定です。
さて、今回は採用に関わるお話です。
かつてのGoogleは、世界中から優れた人材を採用するために
これまでの常識を越えるユニークな採用行ってきました。
その中で、こんな言葉を残したと言います。
「グーグルにいて学んだ一つは、自分が何かを探している時
向こうも自分を探している場合の方が見つかりやすいということ。」
Googleの検索サービスになぞらえたメッセージでもありますが
採用の真理だとも思っています。
私が大好きな漫画「宇宙兄弟」にも
優れた宇宙開発エンジニアを探す、小さなベンチャー企業の社長が
こんな一言を述べるシーンが出てきます。
「本当に必要な人というのは
きっと向こうもこちらを必要としている」
私たちが、本当に必要な人材を鮮明に描き、呼びかけたとき
きっと相手もその呼びかけに反応する。
しかし、私たちの採用には「呼びかけ」が少ないと感じます。
ただただ、人が来るのを待ち、来た人から選ぶ採用で
本当に会いたい人に会えるでしょうか。
盛岡市でこの秋に行った採用ブランディングキャンプという
採用企画を作るワークショップ。
ここに参加した企業の1社が昨日、嬉しい報告をしてくれました。
彼らの呼びかけた相手は
「教職を目指していたが、民間企業への就職を考え出している学生」です。
同じように悩み、民間企業であるこの会社に就職した
先輩社員がどういう想いで教職から民間企業を選択することになったのか。
そこに迷いや後悔はなかったのか。
同じような道を歩んだ先輩たちと語り合う場を設けることが
彼らが考えた採用企画のひとつでした。
そこになんと、地元からだけでなく遠く富山からも駆けつけた学生がいたそうです。
描いた人物とぴったりな学生が来てくれて
思わず「あなたたちのような人たちに会いたくて企画した」と話したのだそう。
この話を聞いて、私は改めて採用の真理は「呼びかけること」であると思いました。
本当に必要な人というのは
きっと向こうもこちらを必要としている、のです。
もし、本当に必要な人が来てくれないのであれば
それはきっと「呼びかけ」が小さく、その声が届いていないのだと思います。
その人は、どんなことを考え、どんなことに悩み、どんなことを求めてますか。
イメージを鮮明にして、呼びかけてみること。
それができれば
きっと、この盛岡の会社さんのように、素敵な出会いが待っていると思います。
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変化を起こすリーダーを創る
大学卒業後、日本データビジョンにて採用支援事業に従事。2011年株式会社コヨーテ設立。独自の採用手法を開発、2000社を超える企業に伝える。新規事業創造プロジェクト「Hatch!」プロデューサー。 2020年michinaru株式会社を設立
菊池龍之(キクチタツユキ) michinaru株式会社 代表取締役
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