新人教育における「文章力養成」の効果
新人の教育については、昔からさまざまな各論がありました。
「なかなか新人を育てるのが難しい」
そんな悩みを抱えた先輩、上司、管理職、リーダーも少なくないはずです。
私は、15年間、大企業から中小企業までの、多くの企業内人材育成の場面を見てきました。その中で、最近気づいたことが1つあります。昔ながらの教育法をひと工夫して、成果を上げている企業が増えている、という点です。
昔ながらの方法とは「文章力の養成」を通じた新人育成です。筆者が企業の実例をみて、これは面白いな!と思った事例を3つご紹介します。守秘義務があるため社名は出せませんが、どれも多くの読者の皆さんが知るような大手企業のケースです。
文章力を新人教育に取り入れるメリットは3つあります。
1つは、文章力は、すべてのビジネスにおいて欠かすことができないベーシックスキルだからです。営業であろうと、開発職であっても、事務職であっても、仕事を理解する、何かを創り出す、何かを伝える。文章を読み込めなければ、意図を理解できませんし、伝えられないからです。つまり、ベーススキルとして文章力は大切なのです。
2つ目に、文章力の養成は、新人がとっつきやすい教育だからです。高度な知識の習得や創造性を伸ばす教育は、人によっては苦手意識があるかもしれません。「文を書く、読む」という低いハードルから、少しずつ思考力や想像力などを盛り込んだ課題にしてハードルを上げていくことも可能なのです。少しずつ「できた」「私も挑戦してみよう」という成長意欲を育むこともできるのです。
3つ目は、考える機会をつくれるからです。スマホ、SNS時代に、ゆっくりとモノゴトを考え、立ち止まって自分のことを考えることは少ないはず。それが、文章を読み・書くことは、自分と対話する(内省する)機会を得ることができます。なぜ?どうして?どうやって?自分は?と、考える機会を設けることができるのです。
詳細は、東洋経済オンライン
「新人を育てたいなら「文章」を書かせてみよう」にも掲載頂いております。
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大手企業を中心に人材育成・イノベーション開発の支援を行う。「人と組織の発酵を促す」をコンセプトに学びの設計、制度設計、アライアンス支援を行う
人材育成業界20年弱、1000名程の講師と会ってきた経験、多くの研修設計をしてきた経験から、人材育成目的ではなく、クライアントの課題解決視点での人材育成を行う。著書に「研修講師が企業・研修会社から”選ばれる力”」(同文館)がある
原 佳弘(ハラ ヨシヒロ) Brew株式会社 代表取締役 中小企業診断士/PDCFAインストラクター
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