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輝く新入社員の育て方 第4回

◆配属直後のケアが今後を決める

 

配属時の新入社員は、新たな職場に対して期待を抱いている一方で、「上司や先輩とうまくやっていけるだろうか?」「仕事を早く覚えられるだろうか?」などの、大きな不安があるのも事実です。

しかし、受け入れ側のわれわれが、日々の仕事に忙しく、結果的に「放っておく」時間ができてしまう職場も多いようです。

「自分から聞け!」「先輩の動きを見て覚えろ!」とおっしゃる方もいますが、今の新入社員は、自分が何もできずにうろたえる状況に、予想以上にストレスを感じ、途端にモチベーションを下げてしまいます。

 

 

◆配属直後に注意するポイントはここだ!

 

新入社員の配属直後に、何を注意すればよいでしょうか。

 

1.小まめに「名前」で呼びかける

まずは、新入社員が「職場に迎え入れられている」と感じさせる状況をつくります。

そのためには、「新人さん」とか「ちょっといい?」ではなく、意識して名前で呼びかけることです。

人は、名前で呼ばれると、「存在を認めてもらっている」と感じるものです。

そのためにも、配属前に、必ず名前と、ある程度の情報を、職場メンバーに徹底しておくことです。

2.最初の一週間で何をするかを、細かく決めておく

入社後一週間程度で、新入社員の職場に対する印象が決まります。

放ったらかしの時間が少しでもあると、不安になり早々に自信をなくしてしまいます。

そこで、最初の一週間程度は、「書類整理」、「先輩との同行」、「ミーティング会場の設営」など簡単なものでよいので、新入社員にどのような仕事をやらせるか、細かく決めておいてください。

「何かやっている」と、「仕事をしている」「役に立っている」と感じ、職場になじみやすくなります。

3.成長計画を立て、今後をイメージさせる

月ごとの成長目標と、そのために何をするかの計画を立て、新入社員と話をして理解させます。

例えば営業の場合、「5月…商品内容を覚える」「6月…電話で受発注業務ができる」「7月…一人でお客様を訪問する」などの月間目標を決めておき、目標に向けて何をするか、一緒に考えます。

自分の成長過程が想像できると、俄然やる気に火がつきます。

また、目標をクリアさせることで、達成感を味わわせ、前向きな気持ちにさせます。

 

今の新人は空気を読みすぎて、思っていることを素直に表現できないきらいがあります。

そこで、困っていることや疑問に感じていることを、定期的に吐き出させる機会も必要です。

「新入社員は勝手に育つもの」と考えず「育てるもの」と職場の全員が認識し、働きかけていきましょう。

 

 

★今日のポイント★

 

新入社員の育成の第一歩は配属直後から。はじめに手をかけて育てれば成長の土台ができる。

  • キャリア開発
  • リーダーシップ
  • マネジメント
  • ロジカルシンキング・課題解決
  • 営業・接客・CS

「人が育つ組織づくり」のプロフェッショナルです。現場密着のコンサルティングと、実践型のリーダーシップトレーニングで、成果を創出します。

アメリカン・エキスプレスを経て現職。様々な業界に対してリーダーシップ教育及び現場変革コンサルティングの経験がある。営業部隊変革に定評がある。【著書】 『メモテク』(かんき出版)、『営業のプロが教えるすごい仕事術』(日本実業出版社:共著)

松井 達則(マツイ タツノリ) インストラクター

松井 達則
対応エリア 全国
所在地 豊島区

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