障がい者の就労定着支援としてのSST①

障がい者の雇用は、健常者よりも離職率が高いと言われています。
ある調査結果では、約6割が1年以内に離職しているという現状もあり、
多くの企業が障がい者の就労定着をどう図っていったらよいか
悩んでいるのが現状ではないかと思います。

離職の最も大きな理由に「職場の人間関係」があります。
特に、知的障がい者や精神障がい者は、コミュニケーションを不得手としていることが多く、
自分の気持ちを適切に伝えることができなかったり、
仕事のミスを注意されたりするとうまく対応できず、ストレスを溜めてしまい、
その結果、心身の不調を来たし、最終的には離職に至るケースが少なからず見受けられます。

こうした離職の防止に向けて、就労支援機関だけでなく、最近は企業内でも、
ソーシャル・スキル・トレーニング(以下、SST)を行うところが少しずつ増えてきています。
SSTは、元々アメリカで統合失調症の患者さんの社会生活への適応訓練プログラムとして
開発されたもので、病院でのグループ療法として展開されました。

次回のコラムでは、障がい者の就労定着支援として実施している
SSTの紹介をしたいと思います。

 

 

このコラムを書いたプロフェッショナル

諏訪 裕子

諏訪 裕子
シニアコラボレータ―

精神科・心療内科クリニックにて、医師との協働で会社員のメンタルヘルス相談等に関与。EAP事業会社にて企業のメンタルヘルス支援に従事。現在は、企業の人事部門に対する障がい者雇用のコンサルテーション、精神障がい者の現場管理職・本人支援を実施。

精神科・心療内科クリニックにて、医師との協働で会社員のメンタルヘルス相談等に関与。EAP事業会社にて企業のメンタルヘルス支援に従事。現在は、企業の人事部門に対する障がい者雇用のコンサルテーション、精神障がい者の現場管理職・本人支援を実施。

得意分野 安全衛生・メンタルヘルス、人材採用、マネジメント、その他
対応エリア 関東(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県)
所在地 渋谷区
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