「この会社で働きたい!」を引き出す採用動画とは?
少子高齢化などが影響し、採用市場が激化しています。求人を出せば応募が集まるという時代ではなくなってしまいました。特に若手や優秀層は、“条件”よりも“価値観”や“働く姿をイメージできるか”を重視し、企業を選ぶようになっています。
そんな中、採用の中で取り入れてほしいコンテンツが「採用動画」です。
動画は文字や写真では伝わらない「空気感」「人の魅力」「カルチャー」を可視化し、求職者の心に“ここで働きたい”という感情を生む最強のコンテンツになります。
この記事では、ただの企業紹介では終わらない、応募意欲を引き出すための採用動画のポイントと活用方法をご紹介します。
1. なぜ、採用動画を用意すべきなのか
(1)情報量の多いコンテンツより“空気感”が求められている
求人ページには、仕事内容、待遇、キャリアモデル、福利厚生などの情報が溢れていますが、求職者が本当に知りたいのは、次のような“見えない情報”です。
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職場の雰囲気は?
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同僚・上司はどんな人?
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自分はここで活躍できそう?
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この会社の価値観は?自分と合う?
これらは、テキストでは伝わりにくい領域です。そんな中、動画があることで、声・表情・空気感・スピード感から“働く先輩のリアル”を直感で伝えられるため、求職者の不安を払拭し、応募後のミスマッチを大幅に減らすことが期待できます。
(2)若年層を中心に「動画で情報収集」が当たり前に
YouTube、TikTok、Instagramのリールなどのショート動画など、若手層はテキストよりも動画を優先的に選ぶ傾向があります。
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動画の方が理解しやすい
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リアルな情報を感じ取りやすい
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応募の判断がしやすい
この世代に響く採用広報をするなら、もはや動画は欠かせないツールです。
(3)会社の“ストーリー”に共感が集まる時代へ
従来の求人は“何をする会社か”の説明が中心でした。
今は“なぜやっているのか”というストーリーの方が刺さる傾向があります。
動画は、理念や価値観、働く人の想いなど、企業の“らしさ”を物語として伝えられる最適な表現方法です。会社のストーリーが伝わることで共感が生まれ、応募までの心理的ハードルが大きく下がります。
2. 「この会社で働きたい!」を生む採用動画のつくり方
採用動画は、単に社員のインタビューやオフィスの風景をつなげただけでは効果を発揮しません。求職者の心を動かすポイントは、“構成の設計”と“ストーリー化”にあります。
(1)動画の目的を明確にする
目的が曖昧なまま制作すると、情報が散らばり“結局何を伝えたかったのか”分からない内容になります。目的は次のように絞り込みます。
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エントリー数を増やしたいのか
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内定辞退を防ぎたいのか
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働くイメージを具体的に持ってほしいのか
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価値観のマッチを重視したいのか
目的によって、動画のトーンも構成も全く変わります。
(2)主人公を決めて、ストーリーを組み立てる
採用動画は“企業の紹介”ではなく、“人の物語”として見せると、圧倒的に心に残ります。
例)
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新卒1年目社員の成長ストーリー
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中途入社のメンバーが感じるやりがい
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プロジェクトに挑むチームの裏側
ドラマのような構成にし共感できる内容にすることで、想いに共感した求職者に“自分もここで働きたい”という感情が生まれやすくなります。
(3)リアルな日常を映す
演出されたキラキラ映像だけでは、逆にミスマッチを生む原因になります。
求職者は“リアル”を求めています。
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普段の会話やミーティングの雰囲気
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現場での仕事風景
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新人と先輩のやりとり
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オフィスの音や空気感
リアルが伝わるほど、安心感と信頼が生まれます。
(4)理念・文化を短く分かりやすく入れる
採用動画で多くの企業がやりがちなのが、「理念」「沿革」「実績」を長時間語ることです。これでは求職者は離脱してしまいます。理念は“短く・わかりやすく・物語の中に自然に溶け込ませる”のがポイントです。
例)
「この仕事に向き合う理由」
「チームで大切にしている価値観」
「仕事を好きでいられる背景」
こうした“想いの部分”を丁寧に入れることで、深い共感が生まれます。
(5)応募導線を設計する
動画を作って終わりにせず、必ず応募導線を設計します。
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自社サイトの採用ページに埋め込む
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YouTubeで公開してSNS広告と連動
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説明会の冒頭で上映
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内定者フォローで活用
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パンフレットや資料にQRコード掲載
動画と紙媒体を組み合わせることで、接触回数が増え、応募率・定着率が劇的に変わります。
3. 採用動画 × 採用パンフレットで、採用力はもっと上がる
採用活動は“1つのコンテンツ”だけでは成果が出ません。そんな中、採用動画と一緒に採用パンフレットを制作することがおすすめです。
●動画で“感情”を動かす
動画が得意なのは、企業の空気感・理念・想い・働く姿といった「感情」の部分。
●パンフレットで“理解”を深める
パンフレットが得意なのは、制度・キャリア・数字・環境などの「情報」の部分。
動画とパンフレットを組み合わせることで、お互いに得意な部分を補うことで、
感情 → 理解 → 行動(応募)という自然な流れが生まれやすくなります。
●内定辞退防止にも効果絶大
内定者は、複数社を比較しながら最終判断をします。
その際に、企業の“熱量”や“文化”が伝わる動画やパンフレットの有無で大きな差が出ます。
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家族へ共有しやすい
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応援されやすい
-
価値観のマッチを再確認できる
だからこそ、採用動画と採用パンフレットはセットで活用することで、採用力は大幅に向上します。
4. 採用動画は「制作」の前の“設計”で決まる
採用動画は“動画制作”しただけでは、応募につながる「共感コンテンツ」にはなりません。
“構成設計”を重視した採用動画の制作が大切です。
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誰に何を届けたいのか
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どんな感情を動かしたいのか
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どんな応募者に来てほしいのか
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どんなストーリーなら刺さるのか
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どの媒体でどのように届けるのか
これらをすべて整理し、設計してから制作することで、“成果につながる採用動画”になります。
5. 応募の質を高める採用動画・パンフレットを制作しませんか?
ホープンでは、「ここで働きたい」を引き出す共感設計を軸に、動画・パンフレット・採用サイト・ストーリーブックまでワンストップで制作のご支援が可能です。
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採用動画の企画構成
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ストーリー設計
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撮影・編集
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写真撮影
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採用パンフレット制作
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ブランドブック制作
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内定者フォロー資料
採用を“応募”だけで終わらせず、応募 → 面接 → 内定 → 入社 → 定着まで一貫した視点で、コンテンツ設計を行うことで、ミスマッチが減り、定着率が高まります。
「動画を作りたいけど、どんな内容にすべきかわからない…」
「社内だけで動画を作ったが、成果につながっていない…」
「パンフレットと動画を一貫した世界で整えたい」
そんなお悩みがございましたら、ぜひホープンにお気軽にご相談ください。
このコラムを書いたプロフェッショナル
澁沢 舞
株式会社ホープン 次長
営業・制作経験と人事目線を武器に採用・研修・社内広報をホープンはトータルでサポート。採用・教育・社内施策を実現し「人事の悩み」を企画力とクリエイティブで解決。採用担当のリアルも踏まえながらお客様の課題を解決すべく専門チームを作り提案します。
澁沢 舞
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| 得意分野 | 人材採用、コミュニケーション |
|---|---|
| 対応エリア | 全国 |
| 所在地 | 世田谷区 |
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