連載企画vol.3 「動画コンテンツ」の作り方
今年7月に、弊社内で動画社内報としてスタートした「エビちゃん」。配信を開始したわずか3カ月で月間再生数を約7倍まで伸ばしました。
そんな「エビちゃん」運用プロジェクトの立ち上げから、運営チームの体制、再生を伸ばすコツまでを、運営プロジェクトリーダー山本より全4つの連載コラムで語ってもらいます。
- ■ Vol.1 立ち上げフェーズ
- ■ Vol.2 社内へ「動画社内報」を浸透させる仕掛け
第三弾にあたる今回は、動画社内報コンテンツの作り方を、ネタごとに分けてお話しいただきました。
目次
1:社内報ネタ① 社長自ら語る「社長メッセージ 5つのバリュー」
2:社内報ネタ② 一人一人の個性を生かした社員紹介
3:社内報ネタ③ 他部署を知ることができる部門紹介動画
4:動画社内報を運営して、数カ月。見られる効果は?
社内報ネタ① 社長自ら語る「社長メッセージ 5つのバリュー」
―― 「エビちゃん」始動に当たり、まずはどんな内容の動画を作られたのですか?
最初は、社長に出演してもらい、社長メッセージの動画を制作し配信しました。
「社長メッセージ 5つのバリュー」と題して、エビリー社が大切にしていることや5つのバリューを社長自ら語っていただき、YouTube風に編集した後に配信をしています。
また、コンテンツの量も担保していきたいところなのですが、一つ一つ制作をしていくと時間がかかります。なので、月に1度行っている全体会議で社長からの発表があるのですが、その部分だけを切りとってエビちゃんにアップしたりもしています。
―― 複数の動画制作方法を駆使して、量産されているようですね。ちなみに、社長メッセージは、今まではどういった方法で共有されていたのですか?
これまでは、ポスターや求人には載っていました。あとは、全体会議で話したりなど。
「5つのバリュー」に関しては、個人の目標管理・個人のKPIを管理している「HRブレイン」という目標管理シートに記載があります。
「主体性」「チーム」「スピード」「UF(ユーザーファースト)」「挑戦」という5つのバリューの項目が設けられており、各自が自己評価を記入する仕組みになっています。
誰もが目を通すところに5つのバリューは掲載していたのですが、その意味合いなどを細かく説明した場所はありませんでした。
そこで内容を動画にして、みんなが見る動画社内報へ載せることにより、さらに全社での理解が深まればと思ってます。
―― 素敵ですね。この「5つのバリュー」の動画ですが、撮影はどのくらいの時間で、場所はどこで撮られたのですか?
実際に私は撮影に立ち会っていなかったのですが、スケジュールを見ると、半日くらい確保されていました。なので、2、3時間は撮影に使ったのではないかと思います。
撮影前のすり合わせとしては、事前に「こういうことを話してもらいます」という構成を社長と認識合わせをして、台本はこちらで準備をし、そのまま話してもらうという形です。なので、演者にはあまり負荷がかからないように制作を行っています。
社内報ネタ② 一人一人の個性を生かした社員紹介
―― millvi動画社内報コンセプト「伝える・つながる・シェアする」の「つながる」の部分では、社員紹介でしょうか?
そうですね。この中の4コンテンツは、普段YouTuberの動画制作を担当している社内の制作部署「プロダクションチーム」につくってもらいました。サムネもけっこうしっかりできています。
一方で、自分で制作しているメンバーもおり、企画から編集、サムネ作成まですべて自分でされています。
―― ちなみにご自身で作られていない方はどんな形なんですか?
例えば、事業部長の大城さんの動画は、うちのプロダクションチームでつくりました。社長の時と同じような段取りで作った動画ですね。
―― 大城さんは、台本はご自身で用意されたんですか?
質問項目だけこちら側で決めて、回答は大城さん自身で準備してもらってます。当日撮影の際、質問が出てきて、それに大城さんが答えるという形です。
自己紹介動画なので、なるべく個性を出したく、社長メッセージの制作よりはライトにやってます。
―― いいですね。自己紹介動画には、他メンバーから反応があったりするのですか?
そうですね。動画をアップロードしているシステム「ミルビィポータル」にはコメント機能があるので、今まで話したことのない人から動画に対してコメントが来ることがあります。
動画をきっかけにコミュニケーションが生まれて、次に社内で会ったときにアイスブレイクになったり、交流のきっかけになることがあります。この動画社内報プロジェクトは、そういったところも狙っています。
―― なるほど。面白いですね。ありがとうございます。
社内報ネタ③ 他部署を知ることができる部門紹介動画
―― そして、最後が他部署を知る動画ですね。
そうですね。これは、まだ一つしか作っていないんですが、来月以降は毎月増えていくようなものになっています。
これも事前に台本を用意しています。コンテンツの内容としては、30個くらいの質問を用意して、それに答えていくという動画です。
―― 30個もすごいですね。けっこう没入して見られそうですね。
そうですね。
―― ありがとうございます。
動画社内報を運営して、数カ月。見られる効果は?
―― 最後の質問になるのですが「伝わる・つながる・シェアする」それぞれの効果を教えてください。
やはり再生回数が爆増したので、社内でも「エビちゃんを見た」という声がありました。
―― 一番見られているのは、社長メッセージですか? 社員紹介ですか?
自己紹介動画が一番多い傾向で、社長メッセージは結構下のほうで44回再生というところですね(笑)。傾向としては、自己紹介、コーポレート系(警備システムの操作、人事評価など)、社内オンボーディング系(概要説明動画など)が上位を占めている感じです。
―― そうなんですね。それでも、動画社内報プロジェクトが走って以降、自己紹介や社長メッセージが加わったりして、新しくつくられた動画が再生数増加にかなり効いてそうですね。
そうですね。あとは、社内で「we box」というエンゲージメントスコアを測るアンケートツールを利用していて、そこでも改善が見られました。
詳しく数字はお伝え出来ないんですが、動画社内報を始めた8月以降、動画の再生回数に続くように「we box」でのエンゲージメントスコアも伸びています。
ーーありがとうございました。次回は、再生回数を伸ばすところについてお聞かせください。
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山本 大介(ヤマモト ダイスケ) 株式会社エビリー ビデオソリューション事業部 PMM&EVANGELIST
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