連載企画vol.1 効果的な動画社内報の立ち上げかたとは
昨今、新型ウイルスの影響でリモートワークが普及し、社内コミュニケーションの希薄化に対する課題を抱える企業が増えています。
一つの対応策として、雇用の定着や社員のモチベーション管理に有効な社内報への注目度が高まっていて、特に情報量の多い「動画」で社長メッセージや社員の自己紹介、他部署の取り組みなどを伝える「動画社内報」を運営する企業も少しずつ増えてきています。
そんな中、「これから社内報を始めたい」「動画社内報をすでに始めているが運用に課題を感じている」という人事・広報担当の方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は今年7月に「動画社内報」プロジェクトを開始し、わずか3ヶ月で動画社内報の月間再生回数が約7倍に向上させた秘訣を本プロジェクトのリーダー「動画社内報」ミルビィのカスタマーサクセス担当、山本にインタビューをしました。
※本インタビューは「動画社内報プロジェクト」のストーリーをご紹介する連載企画です。
目次
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「動画社内報プロジェクト」立ち上げのきっかけ
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「目的」の擦り合わせは入念に。プロジェクトの目標設定方法
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「動画社内報プロジェクト」はどんな方針でコンテンツを作り始めたのか
1.「動画社内報プロジェクト」立ち上げのきっかけ
――まず、普段のお仕事の内容を教えてください。
山本:今は、millviのカスタマーサクセスチームに所属しております。主に、どんなことをやっているかというと、millviのプロダクトを導入されたお客さま向けのサポートです。プロダクトを導入したお客さまは、現状の課題や目的があるからこそ、導入をしていただいたと思っています。その点をヒアリングし、そこに対してカスタマーサクセスチームが支援をするという仕事内容になっています。
―――現在、プロジェクトリーダーとして社内における動画社内報活用プロジェクトを進めていますが、立ち上げの背景を教えてください。
山本:私たち自身が動画社内報を運用していくことで、そこで得たノウハウやナレッジをお客さんに還元させていただきたい。そんな背景からプロジェクトが立ち上がりました。 もちろん、以前から社内でも自社サービスを活用していたのですが、動画社内報としての様々な活用法をより幅広く実験していくことで、お客さまと接する際にもお客さまの持つペインや本質的な課題についてもより深く知ることができるのではないかと思ったんです。
――動画社内報プロジェクトが立ち上がった当初の月間動画再生数はどのくらいだったのでしょうか?
山本:こちらが、自社ポータルサイトの動画再生回数の月別の推移になっています。プロジェクト開始前までの状況としては、200回前後というのが実情で。1月、2月は月間再生数が100回以下ですし、夏頃にかけては200回前後でした。プロジェクトが立ち上がった7月頃でしたが、その翌月からは上昇していっています。
――プロジェクトが立ち上がる前までは、研修やセミナーなど、社内向けの共有動画を格納していたのでしょうか?
山本:そうですね。外部のセミナーに参加した際の動画や、オンボーディングしたときのレコーディング動画、社内の全体会議のアーカイブ先として使用していた、というところが主な用途だったんです。
2.「目的」の擦り合わせは入念に。プロジェクトの目標設定方法
――動画社内報プロジェクト立ち上げ時に意識したことを教えてください。
山本:まず、社内でこのプロジェクトを実施する目的をメンバーと入念に擦り合わせしました。一番重要なのは「なんでやるか」というところです。
今回は、カスタマーサクセスチームを担当する私たち自身が自社サービスを積極活用することで、お客様へのご提案の質と幅を高めたいというのはもちろんのこと、裏テーマとして、社内のエンゲージメント向上をはかりたいという目的もありました。
社内のエンゲージメントとはどういったことかと言いますと、会社への信頼・貢献意欲・モチベーション維持に繋げることによって、離職率の低下や企業のコストを削減することです。
動画化することで何度も説明しなくて済むので、例えば、新入社員や中途社員が入ったときに動画で全部オンボーディングできるとか、ノウハウやナレッジを営業時に生かすことによって売上受注率アップに繋げられるとか、そういったところを実現できればいいよねと。
――KPIの設定やコンテンツづくりはどのように決めていったのでしょうか?
山本:プロジェクトが立ち上がったときの最初のミーティングでは「まずは動画再生回数を倍にしよう」ということで、月間の再生回数をKPIのひとつに置きました。
そして、millvi動画社内報サービスの目的を実現するために、どんなコンテンツが必要なのかを考えました。
これは、動画社内報のコンセプトでもあるのですが、「伝える・つながる・シェアする」という目的でコンテンツをつくるべきではないかという結論に至りました。
3.「動画社内報プロジェクト」はどんな方針でコンテンツを作り始めたのか
山本:どんなコンテンツかというと、「伝える」は社長メッセージ、「つながる」は自己紹介動画、「シェアする」は各部門の取り組みです。具体的にはそれぞれどんなコンテンツなのか。それぞれご説明させていただきます。
社長メッセージ動画
まず、社長メッセージについてです。例えば、弊社のサービスをよくご利用いただいているロイヤルカスタマーと言われるお客さまも、社長メッセージ動画を活用・発信されています。すべてのコンテンツの中で、社長メッセージ動画というのが、再生回数がトップを独占しているんです。つまり、再生回数が伸びやすいコンテンツであることが分かります。
社内のポータルサイトの認知度拡大をするためには、非常に効果的なコンテンツだということがデータをもとに分かっていたので、まずは社長メッセージを伝える目的の動画として選択をしました。
自己紹介動画
続いて自己紹介動画です。以前にmillvi内の社内ポータルサイトで配信されているすべてのコンテンツに順位付けをしました。すると、トップ20位のうち、約7割が自己紹介動画であり、再生回数が多いということが分かりました。
自己紹介動画も再生回数を上げるためには、破壊力があるコンテンツであることが分かり、自己紹介動画のコンテンツを増やしていきましょうということになったんです。
各部門の取り組み動画
最後に、各部門の取り組みについてです。例えば、私はmillviチームに在籍しているのですけど、主に別チームであるkamuitrackerがどんな業務をしているかは、正直、表面的なところしか分かっていなくて、どんな人がいて何をやっているのかは詳しくは理解していませんでした。特に新しく入ってきた方々は、他の部署が何をやっているかはまったく分かりづらい思いますが、この動画があることで、他部署の取り組みも知ることができ、社内の連携も取りやすくなるかと。
他の活用方法として、例えば、部署の取り組みについては、採用動画にも使えると思います。そういった意味合いで、シェアをするということで、各部門の取り組みという動画のコンテンツを揃えていきましょうということで着手していきました。
――山本さん、ありがとうございます!インタビュー企画Vol.2では、動画社内報を社内に浸透していくまでのステップに聞いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
millvi動画社内報とは
『つたわる×つながる×シェアする』をコンセプトに、テレワーク時代における動画活用で従業員のエンゲージメントを高める「動画社内報」サービスです。
国内700社以上の導入実績のある動画配信システム「millvi」で、動画によるコミュニケーションが可能な社内報システムのご提供から、動画制作サービス、活用支援コンサルティングまでお客様を支援いたします。
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山本 大介(ヤマモト ダイスケ) 株式会社エビリー ビデオソリューション事業部 PMM&EVANGELIST
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