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育児と仕事の両立支援

育児と仕事の両立支援 

~キャリア志向の女性社員が、なぜ出産後キャリアアップを諦めてしまうのか~

 

仕事が好きでキャリアアップを目指し、

毎日のように残業をして同期最速の32歳で主任となった女性Aさん。
職場からも、Aさんはこのまま女性管理職、役員を目指して頑張ってくれる、
と期待を寄せられていました。

そんな折、Aさんは34歳で第1子を出産。
Aさんは「出産後もバリバリ働きたい」という希望があり、
6ヵ月間の育休の後、元の職場に復職しました。
復職後は、定時帰宅するため業務量を制限したり、急な早退や休暇はあったものの、
上司としては一生懸命仕事に取り組んでくれていると感じていました。

しかし、復職から半年経ち、Aさんから
「子育てをしながら仕事をするのは自分には無理だと分かった」と上司に退職届が出され、
Aさんは退職してしまいました。
職場としては、Aさんに十分なサポートをしており、
上司面談でもAさんは「大丈夫」と言っていたので、Aさんの選択に非常に驚きました。

事例は退職と少し極端ではありますが、
「バリバリ働いてキャリアを築いていく」と本人自身も職場も感じていた女性社員が、
育児と仕事の両立に困難を感じ、キャリアアップを諦めてしまうケースは
心当たりがある方も多いのではないでしょうか。

Aさんのケースでは、育児と両立できるよう
職場はこれまでの女性社員と同様もしくはそれ以上のサポートを心がけていましたし、
Aさん自身も上司に「大丈夫」と伝えていました。
では、なぜAさんは退職を選んでしまったのでしょうか。

元々Aさんは、「出産後もバリバリ働きたい」と6ヵ月の育休を取ったのち復職しており、
復職時には仕事への強い意欲がありました。
一方で、「育児中だからといって仕事で迷惑をかけてはいけない」
「子育てがおろそかになっていると思われたくない」と、
育児と仕事どちらも完ぺきにやらないといけないという考えを持っていました。

しかし、実際に復職すると、
思い描いている「仕事も育児も完ぺきに」ということは不可能だと気づきました。
その後、Aさんは頭ではどちらも完ぺきにできないと分かっていても、
バランスを取る方法を見つけられず、自責的な思考に囚われてしまい、
追い詰められていきました。

また、業務パフォーマンスについても、出産前の自分や、同期の男性社員と比較してしまい、
「以前なら自分が主担当になって経験を積めていたのに…」
「同期は大きなプロジェクトを企画しているのに自分は…」と、
育児で制限がかかる現在の自分の現状にもどかしさを感じていました。

加えて、まだ子どもは0歳で、
今後出産前のように、必要に応じて残業をして制限なく働ける将来を想像できず、
キャリアアップしていく自分の未来像が描けなくなりました。
一方で、同期社員や後輩社員にキャリアとして置いていかれる未来が想像され、
Aさんはやるせなさでいっぱいになっていました。

結果、Aさんは「子育ても仕事もどちらも中途半端なのは辛い」
「キャリアアップしていく自分の姿が描けない」と感じ退職を選択しました。

このようにAさんのケースを見ていくと、
職場や育児などの「Aさんの状況」と、退職という「Aさんの決断」の間に、
Aさんがその状況を「どう捉えているか(考え方)」「どう感じているか(感情・気持ち)」
というプロセスが存在することが分かります。
つまりキャリアアップを諦める理由は人それぞれですが、
外からは見えにくい“個人の捉え方や感じ方”が強く影響していると考えられます。

そのため、適切なサポートを行うには、「Aさんの状況」だけではなく、
Aさんがその状況を「どう捉えているか」「どう感じているか」といった、
考え方や気持ちまでしっかりと把握することが重要です。

Aさんの場合、職場が行っていた業務負荷の軽減は、
子どもの保育園への送り迎えなどの対応との両立には大きなサポートとなっていましたが、
一方でAさんのキャリア不安をより強めるものでもあり、
サポートとしては不十分になってしまっていました。

また、Aさんの仕事と育児への完璧主義的な思考や、
今後のキャリア不安を職場側が把握できていれば、
上司からAさんにキャリアの見通しを伝えたり話し合う機会を作るなど
職場でサポートできる余地があり、
その結果、Aさんの不安や自責感は弱まり、
一人で悩まず退職することはなかったかもしれません。

しかし、職場側で個人の「考え方」や「感情・気持ち」を把握することは容易ではありません。
11月のセミナーでは、職場で育児のキャリアアップとの両立支援を実施する難しさや、
弊社が考えるより効果的な支援方法をお伝えする予定ですので、
ご興味ある方はぜひご参加ください。

このコラムを書いたプロフェッショナル

上野 紘子

上野 紘子
コラボレーター

大手都市銀行にて、法人営業、新規業務企画に従事。現職にて、従業員向けの復職支援、メンタル不調者への面談を担当。

大手都市銀行にて、法人営業、新規業務企画に従事。現職にて、従業員向けの復職支援、メンタル不調者への面談を担当。

得意分野 安全衛生・メンタルヘルス、その他
対応エリア 関東(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県)
所在地 渋谷区

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