無料会員登録

日本の人事部への登録は45秒で完了!
※登録内容はマイページで確認・変更できます。

※「@jinjibu.jp」からのメールが受信できるようにしてください。

既に会員の方はこちら

または各SNSで登録

日本の人事部があなたの許可無く投稿することはありません

既に会員の方は
こちらからログイン

ログイン

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・ログイン

ありがとうございます。会員登録が完了しました。
メールにてお送りしたパスワードでログインし、
引続きコンテンツをお楽しみください。

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・自動ログイン

会員登録とログインが完了しました。
引続きコンテンツをご利用ください。

マイページ

会員登録済み


選択したSNSアカウントは既に会員登録済みです。

セクハラ問題へのリスクマネジメント

セクハラ問題へのリスクマネジメント

-対応時に中立性・公平性を保つことの難しさ-

 

管理職が部下からセクハラの相談を受けた時、「中立的な立場で話を聞き、事実を基に公平に対処する」ことが必要不可欠です。しかし、このことを頭では理解していても、実際には偏った(または、偏ったと思われる)対応により、問題がこじれたり、被害者がさらに傷ついてしまう体験(二次被害)となったりすることがあります。それはなぜでしょうか。以下の事例を読んで考えてみましょう。

 

*************************

「課長、少しお時間よろしいでしょうか…?」部下のAさんがいつもより深刻な表情で、課長であるあなたのところに相談に来ました。なんだろう?と気になりましたが、気軽に内容を聞けるような雰囲気でもなかったため、会議室で話を聞くことにしました。

 

課長:「どうした?いつもより深刻そうな様子だけど。」

Aさん:「実は先日、Bさんに食事に誘われて、、何度も誘ってくださっていたので断るのも失礼かと思ったし、仕事の相談にも乗るからっていうことだったので行ったんですが、、途中から手を握ってきたり抱き着いてきたりされて、、やんわり拒否したんですけど結構しつこくて。それでも何とかその日は家に帰ったんですけど、『また食事に行こうね』と言われてしまって、、、。同じようなことをされるかと思うと憂鬱だし行きたくないんですけど、邪険にも出来ないし、、職場に来てBさんを見るのも正直しんどいです。仕事にも集中できてなくて、ミスも増えているので申し訳なくて。」

*************************

 

さて、あなたはこの事例のAさん・Bさんについて、まずどんな人物をイメージしたでしょうか。Aさんが若い女性の部下で、Bさんがある程度年配の男性上司と思いませんでしたか?この事例を、例えば、Aさんが男性部下、Bさんが女性上司とすると印象が変わってきませんか?

 

また、実際の場面では日ごろの様子も知った上で対応することになります。Bさんから「Aさんのミスを叱責したらちょっとトラブルになってしまって…」という相談を受けていた場合には『AさんはBさんに怒られたことの仕返しに“セクハラされた”と言い出したのかな』と思うかもしれません。あるいは、Bさんは以前にも同様の対人関係トラブルで現在の部署に異動してきたという経緯があると、事実確認の段階からBさんを加害者扱いしてしまうこともあるでしょう。

 

人の言動や判断には、必ずそれまでに得た知識や情報が(たとえ無意識であっても)影響します。管理職であるあなたと行為(加害)者/被害者とのこれまでの関係や、あなたが双方に持っている印象によっても、“中立的な立場で”話を聞き、“公平に対応をする”ことが難しい場合があります。反対に、部下も日ごろからあなたの言動を見ていますので、たとえあなたが適切に対応したとしても、どちらかに肩入れしていると思われてしまう可能性もあるのです。

 

セクハラ問題に対して中立性・公平性がない(または、そう捉えられる)対応をしてしまった結果、被害者が精神障害を発症したり訴訟を起こしたりすると、管理職としてのあなたの責任だけではなく、会社としてもリスクとなります。そのため、部下からセクハラの相談を受けた場合には、その場では誠実に話を聞くことを最優先にし、判断や対応については第三者である社内の専門部署や外部のセクハラ窓口を活用するなどして、一人で抱え込まないことが望ましいでしょう。パワハラの法的規制が始まるなど、ハラスメント全般に対する社会の目は年々厳しくなり、昔はこのくらいOKだったのに、ということが通用しなくなってきています。管理職の皆さんは今一度、まずは自分自身がセクハラと捉えられるような言動をしていないか、または部下の間で加害者/被害者がいないか、またセクハラが発生した場合の対応フローなどを確認してみてはいかがでしょうか。

 

(コラボレーター 笠作鮎美)

  • 安全衛生・メンタルヘルス
  • その他

公認心理師/臨床心理士/産業カウンセラー
【専門領域】人事支援、復職支援、働く人のメンタルヘルス

総合病院とEAP企業にて働く人のメンタルヘルス問題に従事したのち、現在は企業人事を支援する立場から、社員のメンタルヘルス不調や問題行動に対して、コンサルテーションや支援を行っている。

笠作 鮎美(カササク アユミ) コラボレーター

笠作 鮎美
対応エリア 関東(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県)
所在地 渋谷区

このプロフェッショナルのコラム(テーマ)

この記事をオススメ

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

オススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

プロフェッショナルコラム

多様性にチャレンジ意欲を醸成し、イノベーティブなチームになる

細木聡子(株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士)

今回は、 「多様性に“チャレンジ”意欲を醸成し、 イノベーティブなチームになる」 について一緒に考えていきたいと思います...

2024/11/20 ID:CA-0005727 ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン