テレワークでエンゲージメントを向上させる方法を徹底解説
テレワークの実施が原因で、社員のエンゲージメントが低下していませんか?
新型コロナウイルス蔓延に伴い、全国的に浸透したテレワーク。自宅で働ける新しい働き方に満足している方もいれば、テレワークによってエンゲージメントが低下して悩んでいる方もいます。採用担当者は社員のエンゲージメントを向上させる方法を理解して、テレワークを実施しなければいけません。
この記事では、テレワークでエンゲージメントを向上させる方法を詳しく解説します。最後まで読んで、テレワークによる生産性低下・社員のエンゲージメントの低下を防ぎましょう。
テレワークでエンゲージメントは低下する?
テレワークによって、社員のエンゲージメントがどのように変わるのか気になっている方は多いのではないでしょうか。人によって、テレワークを推奨する声や批判する声はさまざまです。実際にテレワークを実施することでエンゲージメントがどのように変化するのか、データを元に確認しておきましょう。
エンゲージメントと生産性は比例する
エンゲージメントと生産性は比例の関係にあります。テレワークによって、エンゲージメントと生産性が向上したのかどうかは気になるところです。まず理解しておくことは、社員と企業ではテレワークによる効果の感じ方が異なるという点です。
テレワーク時における社員のエンゲージメントの変動を、ランスタッド株式会社、WeWork Japan 合同会社、株式会社エモーションテックの3社がこれまで接点を持った、人事・総務を含む企業の方にアンケートを実施しました。
社員はオフィス勤務と比べて「生産性が上がったと感じた」が28%・「変わらない」が48%・「下がった」が23%。
企業は「生産性が上がったと感じた」が23%・「変わらない」が52%・「下がった」が25%と回答しました。
更に社員はオフィス勤務と比べて、「エンゲージメントが上がったと感じた」が31%・「変わらない」が45%・「下がった」が22%。
企業はエンゲージメントが「上がったと感じた」が18%・「変わらない」が52%・「下がった」が31%という回答結果が出ました。
つまり、社員は生産性・エンゲージメント共に上がったと感じている割合が多く、企業は下がったと感じています。社員は通勤のストレスが軽減され、ライフ・ワーク・バランスが充実したことでエンゲージメントが向上し、生産性を上げているのです。
しかし、企業側はオフィス勤務がなくなったことで、社員の会社への愛着が薄くなった、管理が難しいといった観点からエンゲージメント・生産性が下がったと感じています。テレワークによるエンゲージメントは、社員と企業で認識に差があるので注意しましょう。また、エンゲージメントが上がると生産性も上がるので、社員のエンゲージメントを向上させることは非常に大切です。
参考URL:EmotionTech:テレワーク時における 社員エンゲージメント調査
https://www.emotion-tech.co.jp/resource/2021/telework_research
テレワークで95.7%がエンゲージメント低下を実感
テレワークによって、エンゲージメントの変動を感じる方は大勢いるようです。
月間総務が行った調査によると「社員同士で顔を合わせる機会が減ることでモチベーションに影響がある」は82.6%、更にテレワークで72.3%が「気軽なコミュニケーションが取りにくくなった」と結果が出ました。
更に、テレワークにより会社の方向性を伝えにくくなったことで、95.7%が「社員のエンゲージメントが低下している」と感じていることが判明しました。
つまり、ほとんどの社員が「テレワークはモチベーションに影響がある」と感じているのです。エンゲージメントが低下する原因としては、気軽にコミュニケーションを取れないことが大きな要因となっています。管理職・企業側視点では「会社の方向性を伝えにくくなった」と、テレワークによって会社と社員との間に認識の相違が生まれることを懸念しているのです。
社員と企業では理由は異なりますが、どちらにせよテレワークにより社員のエンゲージメントが低下していると感じていることが判明しました。
参考URL:PR TIMES:テレワークで「会社の方向性を伝えにくくなった」が79.1%、そのうち95.7%が社員のエンゲージメント低下を実感
https://www.emotion-tech.co.jp/resource/2021/telework_research
テレワークでエンゲージメントが低下する理由
テレワークでなぜエンゲージメントが低下するのか、理由を知らなければ対策ができません。下記のテレワークでエンゲージメントが低下する理由を確認しておきましょう。
コミュニケーションが不足する
コミュニケーションが不足することでエンゲージメントが低下します。テレワークではコミュニケーションのほとんどがメールやチャットツールになるでしょう。メールやチャットツールでも、電話やビデオ通話もできますが、オフィス勤務のように気軽なコミュニケーションは取れません。
その結果、業務連絡だけのコミュニケーションになり、疎外感や孤独感を感じる社員が増えているのです。純粋なフィードバックでも、白黒の文字では相手の感情を読みにくく「怒られている」「嫌われた」と、不安になることもあるようです。気軽なコミュニケーションが取りにくいテレワークでは、社員同士の親睦が深まらず疎外感を感じることがあります。
また、1人で仕事をする環境では、仲間と目標に向かって努力する連帯感が生まれず、エンゲージメントが低下するのです。「なんのために働いているのだろう」とエンゲージメントが低下して、離職する人も大勢います。テレワークによってコミュニケーションが不足すると、エンゲージメントが低下することを理解しておきましょう。
会社への愛着が薄くなる
テレワークでは、会社への愛着が薄くなりやすいようです。出勤やオフィスで同僚と顔を合わせることもないテレワークでは、組織への愛着心が薄くなりがちです。自宅で機械的に仕事をこなす感覚になってしまうと、会社の理念や同僚たちへの思い入れが薄くなるのです。
そのような場合、現在より良い条件の職場があれば、思い残すことなく転職してしまいます。そのため、テレワークになってから入社した人材は、会社への愛着がなく転職を思いとどまらないことが多いようです。会社への愛着が薄いテレワークで離職する人材を引き止めるのは、困難を極めます。テレワークによって、会社への愛着が薄くなりエンゲージメントが低下するケースが多いことを覚えておきましょう。
受け身の姿勢が増える
テレワークでは、受け身の姿勢が増えやすいともいわれています。例えば、グループチャットで呼びかけても「自分が返信しなくてもいい」と、他人任せになってしまいます。
「名指しされるまで返信しない」「他の社員が返信するまで待つ」など、受け身の姿勢が増え、能動的にアクションを起こすことが減ってしまうのです。オフィス勤務であれば、対面で同僚の顔が見えるので表情を読めるが、テレワークでは表情が読めず、周囲の反応を気にしてしまいます。
その結果、周囲に嫌われたくない、マイナスのイメージを持たれたくないと保守的な思考になり、受け身の姿勢になる方が増えているのです。自主的に物事を考えて行動するのではなく、指示待ちの受け身の姿勢で働いていては、エンゲージメントが低下してしまうでしょう。
テレワークでエンゲージメントを高めるコツ
「テレワークは、エンゲージメントが低下しやすいので廃止します!」と、一概にテレワークを諦めることはおすすめしません。社員にとってテレワークはワーク・ライフ・バランスを向上させる働き方。テレワークだからエンゲージメントが高い人材もいるので、テレワークを廃止すると余計にエンゲージメントが下がる可能性もあります。
大切なことは、テレワークでエンゲージメントを高めるコツを理解しておくこと。下記のテレワークでエンゲージメントを高めるコツを確認して、実行してみましょう。
社員の自律性を高める
エンゲージメントを高めるには、社員の自律性を高めることが大切です。テレワークにより指示待ち、受け身の姿勢になってしまえば、エンゲージメントは低下してしまいます。社員1人ひとりが、能動的に仕事に取り組む自主性がなければエンゲージメントを高められません。
例えば、9時〜18時まで出退勤の報告だけ行い、業務中は上司の指示に従うテレワークでは自主性が向上しにくいでしょう。社員にノルマを与えて「自分のやり方で自由に成果を出す」よう指示した方が、自分で何をどのようにして成果を挙げるか、成果を出すためにはいつまでにどこまで仕事を進めるかを能動的に計画するようになります。
テレワークでは、管理や指示のもと働かせるのではなく、社員の自主性を尊重して自分で考え能動的にアクションを起こす働き方が必要です。自主的にアクションを起こせるようになると、仕事に対しての熱意が向上してエンゲージメントが高まりやすいことを理解しておきましょう。
テレワーク環境を充実させる
テレワーク環境が整っていないと、生産性が上がらずエンゲージメントも上がりづらいといえます。エンゲージメントを高めるには、テレワーク環境を充実させることが重要になります。コミュニケーションツールやWi-Fi環境、オフィス勤務と同じように働ける互換ツールがあれば、快適に働けるでしょう。
テレワークになったことで仕事がしにくくなり業務効率が悪くなると、生産性が下がりエンゲージメントも低下します。エンゲージメントを高めるには、生産性が上がるよう充実したテレワーク環境を提供しましょう。
コミュニケーションを密に取る
テレワークでエンゲージメントを高めるには、コミュニケーションを密に取ることが大切です。全体チャットやグループ通話でコミュニケーションを取るのではなく、1人ひとりと密なコミュニケーションを取らなければエンゲージメントは向上しません。
テレワークでエンゲージメントが低下する理由として、コミュニケーション不足による疎外感・孤独感が大きく影響します。社員が疎外感・孤独感を感じないよう、1on1での面談を実施して不安や疑問を解消、密なコミュニケーションで信頼関係を構築していきましょう。
コミュニケーションを密に取ることで、コミュニケーション不足によるエンゲージメント低下を防ぐことができます。
テレワークにおける疎外感と孤独感を解消して、連帯感とチームワークを育みながらエンゲージメントを高めていきましょう。
信頼関係を築く
コミュニケーションを密に取る理由でもあるが、エンゲージメントを高めるためには信頼関係を築かなければいけません。信頼関係がない職場では社員のエンゲージメントは向上しないでしょう。
反対に信頼できる上司や同僚と働ける職場では、エンゲージメントの高い社員が多い傾向にあります。テレワークではオフィス勤務とは違うマネジメントが求められ、リーダーとなる上司が社員との信頼関係を築く努力が必要です。
社員のエンゲージメントを高めるために、まずはリーダーの教育・研修を充実させましょう。顔が見えず会えないテレワークだからこそ、信頼関係が重要になることを覚えておきましょう。
テレワークでエンゲージメントを高める方法
実際に、テレワークでエンゲージメントを高める方法を実践して、社員満足度・定着率を向上させましょう。テレワークでエンゲージメントを高める方法は、以下の通りです。
- 1on1面談を実施する
- 研修を充実させる
- コミュニケーションツールを活性化させる
それぞれ詳しく解説しますので、テレワーカーの離職防止に役立てていきましょう。
1on1面談を実施する
テレワークでエンゲージメントを高める方法は、1on1面談を実施することです1on1面談を通して社員と密にコミュニケーションを取ることで、エンゲージメントを向上させやすくなります。ビデオ通話などオンラインで顔を合わせて、社員の不安や疑問、テレワークにおける課題をヒアリングしてみましょう。
集団面談では社員1人ひとりと向き合うことが難しいので、1on1面談が望ましいでしょう。エンゲージメントが低下している社員がいれば、1on1面談でしっかり向き合って悩みを解消して信頼関係の構築を行いましょう。
研修を充実させる
テレワークでエンゲージメントを高めるために、研修を充実させることが大切です。テレワークでの働き方やツールの使い方が分からず、生産性が低下するとエンゲージメントも低下してしまいます。生産性が上がればエンゲージメントも上がるので、研修をして仕事に対する不安や疑問を解消することが大切です。
オンラインでの集団研修でもいいですが、可能であれば出社して対面での研修が望ましいでしょう。数週間かけるレクリエーションや合宿を兼ねた研修なら、研修中に同僚と親睦を深めてエンゲージメントを向上させられます。研修を充実させて、社員のエンゲージメント向上を狙いましょう。
コミュニケーションツールを充実させる
テレワークではコミュニケーションが疎かになりやすい傾向があります。気軽に社員間同士のコミュニケーションが取れるツールを導入して、コミュニケーションを活性化させてみましょう。
オフィスで隣にいる同僚に話しかける感覚で、個人チャットでコミュニケーションを取ることができれば、コミュニケーション不足による疎外感・孤独感を軽減できます。コミュニケーションツールを充実させて、仕事の生産性だけでなく社員のメンタルケアを優先することが大切です。コミュニケーションが活性化すれば生産性も上がりエンゲージメントを向上させられます。
エンゲージメントを向上させるためにアウトソーシングを検討する
テレワークでエンゲージメントを高めるには、面談や研修を充実させる必要があります。しかし採用担当者だけで面談・研修を充実させると、採用担当者のタスクが増大します。自社だけで手が回らない、離職者を引き止められない場合は、アウトソーシングを検討してみるのも1つの方法です。
面談や研修のノウハウがあるアウトソーシング企業に離職防止を依頼すれば、経験豊富な人材領域のプロが社員のエンゲージメントを高めるため尽力してくれます。自社だけでは、社員のエンゲージメントを向上させることが難しくても、第三者のアウトソーシング企業であれば、社員に寄り添ってエンゲージメントを向上さられるでしょう。
アールナインの面談・研修サービスがおすすめ
テレワークで社員のエンゲージメントを向上させるために、アウトソーシングを利用するならアールナインの面談・研修サービスがおすすめです。
株式会社アールナインでは、人材育成サービス・面談・研修代行サービスを行っています。人材領域のプロが、それぞれの企業に合った研修・面談を実施して、テレワーカーのエンゲージメントを高めることが可能です。
1on1面談や離職者調査サービスなど、第三者の立場を活かした働きで、エンゲージメントの低下を防いで定着率を向上させられます。
また、面談・研修で得た社員のエンゲージメント状態を共有して、対策・管理方針の改善が可能です。テレワークでエンゲージメントを向上させるために、アールナインのアウトソーシングサービスもぜひご検討ください。
参考URL:株式会社アールナインのサービスのご案内はこちら
https://r09.jp/
まとめ
テレワークは社員のエンゲージメントが低下しやすく、対策が求められる働き方です。
テレワークによるコミュニケーション不足や企業との認識の相違が生まれることで、社員のエンゲージメントが低下して生産性が下がってしまいます。エンゲージメントと生産性は比例する関係にあり、エンゲージメントの低下はそのまま生産性の低下へ繋がるので対策が必要です。
コミュニケーションツールなどテレワーク環境を充実させて、社員1人ひとりと密にコミュニケーションを取り、信頼関係を構築しなければエンゲージメントを向上させられません。テレワークでエンゲージメントを向上させるには、膨大なタスクが発生しますので、自社での対応が難しい場合はアウトソーシングを検討してみましょう。
アールナインのアウトソーシングサービスでは、社員1人ひとりと1on1面談を実施し、離職者調査サービスで「なぜ離職するのか」エンゲージメントが低下する理由を解明します。テレワークによるエンゲージメント低下を防ぎ、業務効率・管理体制を改善するには、人材領域のプロであるアールナインにお任せください。
社員のエンゲージメントを向上させて、企業の生産性も向上させましょう。
- モチベーション・組織活性化
- 人材採用
- マネジメント
- チームビルディング
- コミュニケーション
人が介在することで活き生きと働ける世界を
何かを新しいアイデアが得意な人、アイデアを形にするのが得意な人、事業を推進するのが得意な人、いろんな方がいます。また、立ち上がってからも稼働し続けるために人を育成することも必要となります。
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