「段取り」で仕事の８割は決まる！？～事前準備のススメ～

こんにちは、シンスターの曽我です。

今日は、仕事をする上での「事前準備」について、書かせて頂こうと思っています。

物事を進める上で、事前準備がいかに大事かを表した『段取り八分』という
言葉がありますが、皆さんも仕事上で耳にされることがあるのではないでしょうか？

私も新入社員の時ですが、先輩が「仕事は段取り８割！」（少し言い回しは違いますが）と
口癖のように言っていて、良く仕事を教えてもらったことを覚えています。

その「段取り八分」について、先日、改めて考えさせられるような出来事がありました。


私たちシンスターでは、研修内容をできるだけ受講者の実務に即したものに調整するため、
研修を実施する前に、何人かの受講者の方に対して、業務内容やご自身の課題などを、
事前にインタビューをさせて頂くことがあるのですが、これはある企業で事前インタビューに
うかがった際のことです。

その企業では、若手社員を対象とした研修を実施させて頂くことになったのですが、
事前インタビューでは、受講者だけでなく、上職者の方にも上司の立場からの
意見をお聞きすることになりました。

その際、受講対象者の上職者として、「Aさん」という課長の方に、育成面での課題や
部下に期待することなど、いろいろとお話をお聞きしたのですが、 こちらからの
インタビューが一通り終わって、雑談をしている時、Aさんから

「ところでシンスターさんの社名の由来である５つの「Shin」というのは、どういうことなんでしょうか？」

と当社の社名の由来についての質問を受けました。

インタビューの際に、事業概要や研修のコンセプトなどについて、いろいろと質問を受ける
ことはあるのですが、社名について聞かれることはあまりなかったので、不思議に思って
聞いてみると、今回インタビューを受けるにあたって、事前にシンスターのホームページ
などをいろいろ見てきた、という事でした。

今まで、いろんな企業でインタビューをさせて頂きましたが、事前に弊社のホームページを
ここまでじっくり見てもらった上で、ご質問頂いた方は初めてだったので、少しびっくりしました。
（既に一本取られた！？ということなのでしょう・・）

その翌日、今度は受講対象者の若手社員の方へのインタビューの中で、
「会社の中で見習いたいと思う人や、その人を見習いたいと思うところはどんなところ？」
と質問したところ、「以前出会った上司のように、先を見据えて動きができる人になりたい」
という話がでました。

こちらの会社でのお仕事では、お客様の会議に外部アドバイザーとして参加されることも
多いようなのですが、その上司の方は、必ず事前に会議参加者リストを細か くチェックし、
参加者のバックグラウンドや関心事等の情報を部下から事前にヒアリングを行ったりして集めて、
この人はこのあたりを気にしそうだ、この人は この話には詳しそうだ、などと事前に
仮説を立てた上で、会議参加の準備をしっかりとする方だったそうです。

ふと、先日のＡさんの事を思い出し、昨日インタビューをしたAさんという人は、
事前にこちらの会社のことを非常に細かく調べていただいていたという話をしたら、
「実は、今お話した上司というのはAさんで、この前まで部下だったんです！」ということで、
そこでまたびっくりしたということがありました。

Aさんはインタビューの際にも、「仕事においては、普段から自分のアンテナを高くして、
物事に当たる前に色々と考えておくことが重要だと思っている」などと話されていました。

今回の、部下の研修に対する研修会社との面談といったような、ご自身の仕事には
直接関係がないようなことに対してでも、事前準備をしっかりとされているというのは、
本当に普段から習慣になるまで実践されて続けているからこそ、何気なく出来ている
ことなのだろうと、大変感銘をうけました。

「段取り八分」と頭では分かってはいますが、いざやろうとすると忙しさにかまけて、
事前準備を怠りがちになってしまうことはないでしょうか？

常に心がけること、そして実践し続けること、大事ですよね。

忘れずにやっていきたいものです。