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4月対応

採用・退職対応

毎月の人事業務の中における、採用・退職関連の業務には以下のものがある。
(1)中途採用業務
中途採用は、新卒採用予定者を除き、自社が必要とする人材を必要とする時期に、主に即戦力として採用するもの。特に人手不足の昨今にあって、中途採用を通年で行う企業も少なくない。まず求人方法は、職種と費用対効果を考え、最も適切と思われるものを選ぶことがポイント。さらに最近は即戦力重視の考えから、リファラル採用(社員からの紹介・推薦)を行うケースも増えている。そして、「応募受付」→「書類選考」→「面接」→「最終選考」→「入社」という採用プロセスを経て、オリエンテーション教育が行われる。中途採用の場合、新卒と違い社会人の経験がある。そのため、実践教育が早く始められ、職場へ配置される。また、優秀な人材を採用することを考えると、賃金に関しては一律ではなく、試用期間を活用して適切な賃金を決めるのが望ましいだろう。

中途採用の準備と進め方についての解説はこちら↓
https://jinjibu.jp/f_recruit_c/article/detl/outline/780/

(2)退職手続き業務
退職業務においては、退職の手続きを円滑に進めていくことが求められる。一般的に、退職の業務の手順は、以下のような流れとなる。
・準備:後々にトラブルとならないよう、まずは退職理由を明確に把握しておくことである。そして、退職手続きを始める前に、「退職に関する確認事項」を用意し、本人と面接しておくと、以降の退職手続き業務が円滑に進む。
・社会保険関係:退職に伴う法定の手続きを行う。
・所得税:給与、退職金を計算し、源泉徴収する。
・住民税:特別徴収の手続きと、市町村への移動届の提出を行う。
・控除と納付:控除すべき税金と社会保険料その他を計算して、その月の給料から退職金から控除し、税金と社会保険料を納付する。
・退職金の支払い
・精算:未払い金など、控除分から精算する。
・台帳類の記入:退職理由を付した退職記録を記入する。

厚生労働省による従業員が離職する際に必要な措置の解説はこちら

4月中の主な業務

新卒採用
入社式の実施
内定出し、内定通知(入社承諾書)の発行
OJT・メンターによるフォローの推進
新入社員の入社手続き
新入社員教育の実施
教育
職種転換者に対するトレーニング
昇進・昇格者向けの研修
人事管理
中途採用の計画、準備、実行
社会保険・労働保険の加入・喪失手続き
定期人事異動の実施
昇進・昇格・昇給などの人事考課
労働者名簿の作成・更新
賃金
賃金表(テーブル)の改定
賃金台帳の作成
労使関係
メーデーの準備と対策
その他
株主総会の準備
災害マニュアルの作成

4月のその他の業務

4月10日(月)
源泉徴収税額・住民税特別徴収税額の納付(3月分)
雇用保険被保険者資格取得届の提出(前月以降に採用した労働者がいる場合)(3月分)
外国人雇用状況届出書(雇用保険の一般被保険者でない場合)(3月分)
4月30日(日)
健康保険料・厚生年金保険料の納付(3月分)
外国人雇用状況届出書(雇用保険の一般被保険者でない場合)(3月分)
日雇健保印紙保険料受取報告書の提出 (3月分)
労働保険印紙保険料納付・納付計器使用状況報告書の提出(3月分)
社内預金管理状況の提出 [提出先:労働基準監督署