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12月対応

採用・退職対応

毎月の人事業務の中における、採用・退職関連の業務には以下のものがある。
(1)中途採用業務
中途採用は、新卒採用予定者を除き、自社が必要とする人材を必要とする時期に、主に即戦力として採用するもの。特に人手不足の昨今にあって、中途採用を通年で行う企業も少なくない。まず求人方法は、職種と費用対効果を考え、最も適切と思われるものを選ぶことがポイント。さらに最近は即戦力重視の考えから、リファラル採用(社員からの紹介・推薦)を行うケースも増えている。そして、「応募受付」→「書類選考」→「面接」→「最終選考」→「入社」という採用プロセスを経て、オリエンテーション教育が行われる。中途採用の場合、新卒と違い社会人の経験があるため、実践教育が早く始められ、職場へ配置される。また、優秀な人材を採用することを考えると、賃金に関しては一律ではなく、試用期間を活用して適切な賃金を決めるのが望ましい。

中途採用の準備と進め方についての解説

(2)退職手続き業務
退職業務においては、退職の手続きを円滑に進めていくことが求められる。一般的に、退職の業務の手順は、以下のような流れとなる。
・準備:後々にトラブルとならないよう、まずは退職理由を明確に把握しておく。また、退職手続きを始める前に「退職に関する確認事項」を用意し、本人と面接しておくと、以降の退職手続き業務が円滑に進む。
・社会保険関係:退職に伴う法定の手続きを行う
・所得税:給与、退職金を計算し、源泉徴収する
・住民税:特別徴収の手続きと、市町村への移動届の提出を行う
・控除と納付:控除すべき税金と社会保険料その他を計算して、その月の給料から退職金から控除し、税金と社会保険料を納付する
・退職金の支払い
・精算:未払い金など、控除分から精算する
・台帳類の記入:退職理由を付した退職記録を記入する

厚生労働省による従業員が離職する際に必要な措置の解説

12月中の主な業務

新卒採用
新卒採用に関するメディア出稿、ツール作成
内定者研修の実施
教育
教育訓練体系の整備
人事管理
上期評価フィードバック面談の実施
定期人事異動方針の作成
働き方改革、労働時間管理の戦略的展開に向けて
賃金
年末調整の実施
源泉徴収票の作成・発行
健康保険・厚生年金保険賞与支払届の作成・提出
福利厚生
全社安全衛生大会の開催
社宅・寮の準備

12月のその他の業務

12月2日(土)
健康保険印紙受払報告書の提出
労働保険印紙保険料納付・納付計器使用状況報告書の提出
外国人雇用状況届出書(雇用保険の一般被保険者でない場合)
12月10日(日)
源泉徴収税額・住民税特別徴収税額の納付
雇用保険被保険者資格取得届の提出(前月以降に採用した労働者がいる場合) [提出先:公共職業安定所
外国人雇用状況届出書(雇用保険の一般被保険者である場合)
12月31日(日)
10月決算法人の確定申告
4月決算法人の中間申告
健康保険料・厚生年金保険料の納付
日雇健保印紙保険料受取報告書の提出
固定資産税(都市計画税)の納付(第3期)