英語研修とお味噌汁の関係2
英語研修とお味噌汁の関係2
英語を身につける上で必要な「週4回以上のペースで英語を使う習慣作り」というステップを、味噌汁を作る上で飛ばしてはならない「出汁を取ること」に例えてお話ししました。
今回は、出汁をきちんと取ったとして、
白いお味噌汁を作りたいなら白味噌を選び、
赤いお味噌汁を作りたいなら赤味噌を選ぶ必要がある、
という一見当たり前のことを行う重要性についてお話しします。
社員に遠慮して失敗するケース
日本で生活する上では、何もかも日本語で完結してしまいますから、
これまで英語を使う機会が全くなかった日本人が大半です。
従業員は英語初心者がほとんど、という企業が多いのも頷けます。
こうした中「研修を導入したが成果が得られていない」という、よくある研修失敗の要因となるのが、英会話に対して抵抗感のある社員に配慮する形で、
会話を伴わないe-Learningの英語学習ツールのみ導入するケースです。
企業が英語研修を行う場合、人材への投資ですから、リターンが望まれます。
そのリターンとは「英語を使って業務対応ができるようになること」であるはずです。
「知っている英単語を増やす」でも「AIと会話できるようになる」でもないはずです。
つまり「ハードルが低いから」といった理由で、e-Learningのみを研修ツールとして
導入するのは、赤いお味噌汁を作りたいのに白味噌を使うのと同じことです。
そのままでは、英語を使って業務対応ができる人材は育成されません。
目的に合ったツールを選ぶ重要性
では、赤いお味噌汁を作るための赤味噌は、
研修の文脈ではどのようなツールに値するのでしょう?
実際の業務では会議や交渉、
メールなどのコミュニケーションを通して物事を前に進めることですから、
まさしく、英語での会議の進め方や交渉の仕方、英文メールの書き方など、
英語での業務対応方法の学習と練習ができる研修ツールが求められます。
インバウンド向けの接客や、オフショア開発の舵取りなど、
特定の業務を英語で対応できるようになってもらいたい場合は、
やはりその場面の対応法を学び、練習するのが一番の近道です。
研修担当者の方が人材投資のリターンをきちんと見込める研修が組めるよう、
弊社ビズメイツはビジネスの頻出場面の対応に特化した基幹教材や場面別教材、
英語での会議を擬似体験するグループ研修、
ご要望のあったクライアント企業様ごとにカスタマイズ教材を制作・提供しています。
また、オンライン英会話の教師を全員ビジネス経験者のみで揃えているのは、
社会人経験のない教師に英語での業務の進め方について指導やアドバイスはできないと思うからです。
ビジネス教材を扱うオンライン英会話サービスであっても、
教える教師が大学生のアルバイトなどではないか、注意したいところです。
目的に合った色の味噌を選ぶと共に、使おうとしているものが味噌ではなく、
「味噌風味の何か」でないか確認してみることをオススメします。
…続きはまた次回のコラムで!
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日本のビジネスパーソンに圧倒的に支持される、ビジネス特化型オンライン英会話
大手英会話スクールで英語教師として10年勤めた後に、同社や出向先の大学院で英語コミュニケーションコースのカリキュラムと教材開発を担当。
その他、著書として理系英会話アクティブラーニング書を二冊出版。
竹原 悠介(タケハラ ユウスケ) ビズメイツ株式会社 プロダクトスペシャリスト
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