採用売り手市場の中、企業は何をどうアピールするべきか?
採用市場の変動が顕著です。ここ数年で様相がガラッと変わり、売り手市場と言われています。業界最大手企業や人気業種企業ですら例年に比べて苦労しているという話を聞きます。
そのような中、準大手や中堅クラス企業、不人気業種企業、BtoBで企業規模の割に知名度が低い企業、そのような企業は、何を、どのようにアピールしていけばよいのでしょうか。
採用市場において、明確なそして有効なアピールポイントが見つかりにくいという企業にも、たくさんよいところがあり、その企業の中でいきいきとモチベーションをもち働いている社員の方は多くいらっしゃるはずです。私は、そんな働く一人一人の目線に立って、その企業に入れば体験できる、仕事や職場、成功体験や失敗、そしてやりがいを丁寧に伝えることができれば共鳴する学生はもっといるはずだと考えます。
問題もしくは工夫する余地は、伝え方にあると考えます。結論から申しますと、鍵は、「ストーリーテリング」にあるのではないでしょうか。もっと採用にストーリーテリングの力を活用すべきと考えます。
テレビの連続ドラマでは、業界モノというジャンルがあります。例えば○○業界で活躍する主人公を追いかけるドラマ、また職種に着目して○○系の部署で活躍する主人公を扱ったドラマなどです。これらのドラマを見ると、どのような業界・業種であっても、そこで七転八倒、苦労をしながらも成長し、一皮むけていく過程が描かれています。そして、いつしか「自分もこんな世界で働いてみるのもいいかも」、「将来この業界で働きたい」と視聴者に思わせてしまいます。
採用活動でも、上記のような社員のドラマを見せてあげる事ができないでしょうか。もしできれば、企業が属する業界・業種・職種の魅力を伝えて、興味・関心を持ってもらえると思います。
魅力的なドラマやストーリーには押さえておくべき重要なポイントが明確に存在しています。ストーリー展開のパターンも決まっています。ハリウッド映画、ロールプレイングゲーム、ドラマなどは全て、これらのポイントを押さえていると言われます。
翻って現在の採用ツールを見てみるとこれらの要点からははずれるものも散見されます。
企業パンフレットや説明会では、いかにもエース級の社員の体験やストーリーを語っていることが多いです。しかし、ドラマにおいて、主人公はどちらかと言えばダメな社員の方がよいとされています。その方がより感情移入できるからです。成長していく過程に人は惹かれるのです。
この辺り、実に深い様々な知見があります。そして、理屈ではなく「どうしてもこの世界で働いてみたい」「この会社の雰囲気が好き、一員として働きたい」「自分も主人公のような体験、経験を積んで一皮むけた自分になりたい」・・・と思わせることができます。
これらストーリーテリングの力を活用する、もしくは参考にすることで貴社をよりよくアピールでき、人材獲得競争の中で現状よりも有利な位置にたてるのではないでしょうか。
- モチベーション・組織活性化
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企業で必要となる各種アセスメント(採用、育成、メンタルヘルス、モチベーション)を軸に事業を展開している会社です。
新しい発想・考え方・方法により、採用・育成を進化させていきます。
本田 宏文(ホンダ ヒロフミ) 株式会社マネジメントベース 代表取締役
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