ブラック企業とは何か?
「ブラック企業とは何か?」
当社主催の学生×社会人対話会「くだんTalk Night」でも度々登場するこのテーマですが、
学生と社会人で大きくその意味が変わっていることが興味深いです。
そもそも学生のブラック、ホワイトという考え方は企業を並べて相対評価する中で、少しでも自分にとってきつい、厳しい要素を持っているかどうかで色分けするための軸であり、「自身が社会に出てイキイキと幸せな人生を送れる企業を探す」という本来の就職活動には邪魔にしかならないので個人的には大嫌いな考え方です。
働きやすさは人と企業の性格のマッチングによって変わるもの。
よってブラックかどうかは個人の主観によるべきで、その材料は自身の働く軸が出来て、それと照らし合わせることで初めて集めることができるものですから、例えば就活の初めの段階で「不動産業界って土日休みじゃないの?ブラックだね。」などというコメントが横行する就職活動は非常によろしくない。
しかも採用においては売り手市場。そんなままホワイトと言われる企業に内定が出て入社に至ってしまうケースもたくさんあるでしょう。
その軸で選んだ真っ白な企業に行ってあんたは成果を出せるのか。やりがいを持って毎日楽しく過ごせるのか。と詰め寄りたくなります。
とはいえ、 人と企業の性格のマッチングとは別の次元で、働きにくい環境の会社というものも確実に存在するわけで、それを見極めたいという学生の気持ちを無視したいわけではありません。
誰にとってもブラックな会社とはどんな会社か?と言われれば、私は一言で
嘘をつく(つかなければいけない)会社がそうだと答えます。
- やってないのにやったと言わねばならない
- やったのにやってないと言わねばならない
- 成績のツメが強すぎて空発注をするような営業が出る
- 媒体が公称と実数で配布数がまるで違う
- お客様への約束を果たさないことが普通になっている
- 残業したのにしなかったことにするサービス残業
- どうしても頑張れないときに頑張れないと言えない。無理やり頑張るか、頑張ってるフリをしなければいけない。
などなど、、、
学生の皆さんは先輩社員懇談会や、面接の場で
「仕事をしていて嘘をつかなければいけないことはありますか。あるとしたらどういうシチュエーションですか?」
という質問をしてみればいいんじゃないでしょうか。
採用現場においても、嘘をつかず、ありのままを周知徹底することこそ、良い採用を実現する最初の一歩ですね。
- 人材採用
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大岡 伸次(オオオカ シンジ) 株式会社パフ 執行役員
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