採用SNS活用=“共感”!応募につながる発信戦略と運用のコツ

近年、採用活動の現場では「SNS活用」が注目を集めています。SNSは、求人広告や採用サイトだけでは届かなかった層にアプローチできる一方、炎上リスクや運用負担などの課題も少なくありません。
この記事では、採用担当者が知っておくべきSNS活用の効果・注意点・成果を出すためのステップをまとめました。「すでに運用しているが結果が出ない」という方にも役立つ内容かと思いますのでぜひご覧ください。
1. 採用でSNSが注目される理由
かつて、求職者が企業を調べる手段は検索エンジンや求人媒体が中心でしたが、現代では、情報収集を行う際、SNS検索も企業を知る上で調べてから応募するという方も増えています。
特に若手層は、X(旧Twitter)やInstagram、TikTokを駆使し、社員の声や日常の雰囲気など「リアルな情報」から応募企業を判断しているのです。
そのため、企業がSNSを活用する際には、単なる情報発信ではなく、“共感”を軸にした採用ブランディングも構築する必要があるといえます。
2. SNS採用のメリット( “伝わる採用広報”の可能性)
ここでは、SNSを活用するメリットを5つご紹介します。
(1) 低コストではじめられる
多くのSNSは無料で利用でき、ターゲティング広告も少額から始められます。
限られた予算でも継続的に発信することで、長期的な採用資産を築くことができます。
(2) 潜在層へのアプローチが可能
求人媒体では出会えない「転職を検討していない層」にも自然に情報を届けることができます。“なんとなく気になる会社”として認知されることで、応募のきっかけになることもあります。
(3) 企業カルチャーを「感じ取ることができる」
写真・動画・ライブ配信などで職場の空気感を可視化できるのはSNSならではです。
採用サイトでは伝わりづらい「リアルな雰囲気」を伝えることで、応募意欲を高めることができます。
(4) 離職リスクを下げることができる
SNSを通じて事前に企業理解を深めた求職者ほど、入社後のギャップが少なく、定着率も高い傾向があります。ミスマッチを防ぐためになるべく企業理解をしやすいよう情報を発信することで、早期離職による新たな採用コスト増を防ぐことにつながります。
(5) 採用ブランディングにつなげることができる
SNSでの発信を続けることで「信頼できる会社」「誠実な企業文化」という印象を育てることができ、長期的なブランド価値向上につなげることができます。
3. 注意すべきリスクとその対処法
● 即効性は期待できない
SNS採用は“長期戦”です。フォロワーやエンゲージメントを積み上げながら育てていく姿勢が必要です。KPIを設定し、中長期の目標で進捗を確認するようにしましょう。
● 運用負荷が高い
投稿・撮影・分析まで、日常業務との両立は容易ではありません。社内で役割分担を明確化するか、外部パートナーを活用するなどして継続をしていきましょう。
● 炎上・誤情報のリスク
発言の一部が切り取られて拡散されるなど、SNSでは誤解が生まれやすい環境というのもリスクとして考えれます。発信にあたり、投稿ルールとチェックフロー、その他緊急時の対応マニュアルなどを事前に整備しておくと安心です。
● 専門知識が求められる
SNSごとの特性理解やビジュアル編集スキルも欠かせません。SNSの発信にあたり、SNSの運用代行や、動画制作支援のパートナーと契約し、品質の良いコンテンツを制作し発信していくことも一つの選択肢です。
ホープンでは、SNSに投稿する採用ブランディングのための動画コンテンツの制作をご支援することも可能でございますので、お気軽にご相談ください。
4. 成果を出すための5ステップ
STEP1:目的とターゲットを明確に
「どんな人材を採用したいのか」「どんな印象を与えたいのか」を定義しましょう。
目的が明確であれば、発信内容もブレません。
STEP2:適したSNSを選ぶ
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X:拡散性が高く、リアルタイム情報向き
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Instagram:写真・動画で世界観を伝える
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TikTok:軽快なテンポで若年層へアプローチ
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LinkedIn:専門職・管理職層への訴求に最適
STEP3:共感を生むコンテンツを企画
「社員のリアルな声」「働く風景」「社内イベント」など、感情に訴える投稿を意識。
数字では伝わらない“人の魅力”を中心に据えましょう。
STEP4:ルールと体制を整える
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投稿頻度と承認フローを明文化
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コメント返信の対応ルールを設定
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緊急対応時の判断基準を共有
運用体制が整うことで、発信の質とスピードが安定します。
STEP5:分析と改善を継続
SNS分析ツールを活用し、フォロワー推移や応募経路を可視化。
データをもとに投稿内容や配信時間を見直していくことが成果への近道です。
5. 投稿アイデア集:すぐに使えるネタ10選

SNSで採用の魅力を発信する際に、「どんな投稿をすればいいかわからない」という担当者は多いものです。ここでは目的別に、すぐ活用できるアイデアを紹介します。
いずれも写真・動画・テキストを組み合わせることで、企業の“リアル”を伝えやすくなります。
◆企業の雰囲気を伝えたいとき
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社員が案内するオフィスツアー動画
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休憩時間やランチ風景など、自然体の職場ショット
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社員インタビューで「入社理由」「仕事のやりがい」を紹介
◆職場のリアルを見せたいとき
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「職種別・1日の仕事ルーティン」を写真や短編動画で紹介
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チームミーティングやプロジェクト風景を投稿
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出社・退社・ランチなど、日常のタイムラプス動画で臨場感を演出
◆企業の価値観を共有したいとき
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代表メッセージや企業理念を語るショートムービー
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新しい取り組みや社会貢献活動を紹介
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“社員が大切にしている言葉”や“社内のスローガン”をシリーズ化
◆活躍している人材を紹介したいとき
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成長ストーリーやプロジェクト達成までのエピソード
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チームメンバーの「仕事のこだわり」を語る投稿
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社員のキャリアパスを図解や動画で紹介
◆ミスマッチを防ぎたいとき
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採用担当者が質問に答える「Q&Aコーナー」
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ライブ配信でリアルタイム質問受付
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「入社前と後のギャップ」「働いてみて驚いたこと」を正直に紹介
お悩み別に、コンテンツを組み合わせて発信することで、求職者は企業の人や文化を“体感的に理解”することができます。採用広報のゴールは「応募を増やす」だけでなく、“共感で惹きつけ、ギャップのない採用”を実現することが大切です。
6. まとめ ― SNSは“採用メディア”という長期的な資産に
いまやSNSは、企業情報を伝えるための単なるツールではなく、「企業の顔」として信頼や共感を育てる重要なメディアとなっています。継続的な発信を通じて、活躍している社員の姿や企業の価値観を可視化することで、応募数を増やすだけでなく、「ここで働きたい」と思ってもらえる採用ブランドの形成につながります。
SNSでの発信は、短期的なプロモーションではなく、企業の想いやカルチャーを丁寧に積み上げていく“資産づくり”の取り組みです。
しかし、継続することはリソースの問題もありなかなか難しいのが現実です。
ホープンでは、採用ブランディング戦略の設計から、SNSの投稿でもご活用いただける採用動画制作を、企画・撮影・編集までをワンストップでサポートしています。
「どんな発信をすれば共感を生めるのか」「採用動画をどうSNSに活かすか」といった課題も、貴社の目的に合わせてご提案いたしますので、“伝わる採用ブランディング”をについてご興味がございましたら、ホープンにお気軽にご相談ください。
このコラムを書いたプロフェッショナル
澁沢 舞
株式会社ホープン 次長
営業・制作経験と人事目線を武器に採用・研修・社内広報をホープンはトータルでサポート。採用・教育・社内施策を実現し「人事の悩み」を企画力とクリエイティブで解決。採用担当のリアルも踏まえながらお客様の課題を解決すべく専門チームを作り提案します。

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得意分野 | 人材採用、コミュニケーション |
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対応エリア | 全国 |
所在地 | 世田谷区 |
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