【調査レポート】異動配置による従業員の活躍を促進するポイント

＜調査背景＞
企業の人事管理の課題は、次世代経営人材や戦略的ポジション人材に次いで非管理職層の異動配置の優先度が高まってきている。企業成長のためには、管理職や既存のハイパフォーマーだけではなく、非管理職を含めた社員全体の最適な異動配置を行うことが望ましい。
そこで、非管理職層の異動配置施策の実態を調査し、異動配置施策が組織・従業員にもたらす効果や異動配置後の個人の活躍・適合度に影響を与える要因を探った。

＜サマリ＞
【非管理職層の異動配置に対する優先度と現実の乖離】
■人事管理上の取り組み課題の優先度において「非管理職層の戦略的異動配置」の優先度が高まってきている。　　
一方で、非管理職層の異動配置について明確な方針があると回答した企業は35.0%にとどまる。

【異動後の従業員の活躍を促進するポイントは２つ】
■個人希望を反映する異動配置の仕組みを増やす。
■会社異動の場合は、上司や人事から、異動に関する十分な説明や異動先ポジションの情報提供をする。

【異動が困難な場合でも、異動経験と同様の効果を得られる支援が３つある】
■学習支援：部門横断型研修、自己啓発・自己学習への手当・支援金の受給
■キャリア支援：キャリア・カウンセリング、キャリア研修
■部門横断交流機会の提供：部門横断的なプロジェクトへの参加、社内部活動・社内サークル活動への参加