『クラウドとは、データを保存するだけではない』
今回も引き続き、テーマは「クラウド」です。
前回まで、“クラウドでデータを保存すること”についてお話しましたが、データを保存するだけが、クラウドではありません。
クラウドでは、ソフトウェア(ソフト)を動かすこともできるのです。
例えば、以下のようなことができます。
・フォトショップ(写真加工ソフト)を持っていなくても、写真加工ができる
・エクセル(表計算ソフト)を持っていなくても、シートを作成できる
・アウトルック(メールソフト)を持っていなくても、メールの送受信ができる
自分のパソコンに各ソフトウェアをインストールする代わりに、どこかのサーバに存在するWebアプリ(Webブラウザで動くソフト
ウェア)を、自分のWebブラウザから、インターネットを通して使うのです。
フォトショップを買うには、それなりにお金がかかりますが、インターネットには、フォトショップと同じような機能を備えたサ
ービスが、たくさんあります。無料でも高性能なものがあります。
エクセルも購入にはお金がかかりますが、マイクロソフト社は、エクセルやワードなどを、ウェブ上で使えるようにしています。
機能は多少劣りますが、アカウントの登録さえ行えば、無料で利用することができます。
メールソフトは言わずもがな、例えばGメールに登録すれば、Gメール以外のメールも、送受信することができます。
このように、それぞれのソフトウェアを持っていなくても、インターネットを通じて、いろいろなことができるのです。
これも、クラウドの一種なのです。
Webアプリを使うメリットは、
・たくさんのソフトウェアをパソコンにインストールしなくてよい
・自分のパソコン以外からも、同じソフトウェアを使うことができる
・データのバックアップを取ってくれる
などがあります。
ソフトウェアをインストールしなくてよいということは、最初の導入が簡単になるだけではありません。
ソフトウェアの不具合が修正されたときや、機能が追加されたときも、もう一度ソフトウェアをインストールする必要がないので、
常に最新のソフトウェアを使うことができる、というメリットがあります。
一昔前の時刻表ソフトや、地図ソフトを思い出してみてください。
一度買った時刻表や地図を最新版にするためには、また新しくデータを購入(何年間かは無料の場合も)する必要がありました。
今時刻表や地図を調べようと思ったら、インターネット上で、最新のデータを調べることができます。
自分のパソコン以外から、同じソフトウェアを使うことができるのも便利です。
社内のパソコンからも、外出用のノートパソコンからも、アクセスできます。
パソコンを買い換えたとしても、ソフトウェアを再インストールしたり、データを移動する必要はありません。
ソフトウェアもデータも、インターネット上にあるのです。
データのバックアップについては、変更履歴を保存できたり、バックアップデータを置く場所を指定できたり、いろいろなサー
ビスがあります。機密性の高い情報ならば、社内サーバに置くという選択肢もあるでしょう。
かつては、こうしたWebアプリは個人利用が主でしたが、今ではセキュリティなどの問題も改善されており、業務用のアプリも、
数多くクラウド化されています。
クラウド化されたソフトウェアは、導入が簡単で、バグの修正などが早いというメリットがあります。
ソフトウェアを購入するよりも安価で使えるものがほとんどですので、選択肢の1つとして考えてみるのも、よいのではないでし
ょうか。
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人事給与パッケージ専門営業の経験を生かして社労士取得の勉強中。「この営業マンがすごい」と呼ばれるまで日々努力!
人事部様と会話する機会の多い人事給与ソフトウェアパッケージ専門で営業をする私が、年間200件を超える見積経験を生かし、身近なテーマで法改正や社内制度改正に対する見解を社員・従業員目線で書いていきます。
後藤 文孝(ゴトウ フミタカ) 鈴与シンワート株式会社 営業部 主任
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