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『日本の人事部』Vol.148
2008/01/22 09:00
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─会社を伸ばす人事・労務ナビ─
『日本の人事部』 【vol.148】2008.01.22
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
こんにちは。『日本の人事部』編集部の阿部です。
先週末、大学入試センター試験が行われました。少子化の影響で、今年の
志願者数は54万3385人と、14年ぶりに55万人を下回る結果となりました。
募集定員に対する志願者倍率も過去最低の3.0倍となり、「大学全入時代」
の到来をうかがわせます。大学側は学生を確保するため、多様な入試制度
を導入したり、広告戦略でブランドを高めるなど奔走しています。さらに、
経営力の強化を目指し、今夏には大学トップを養成する「学長特訓塾」が
開講されるなどの動きもあります。
他大学との激しい競争をどう勝ち抜くか──企業における新卒採用も、同
じ構図といえるのではないでしょうか。人口が減少する中、大学も企業も、
人材の確保や育成がますます大きな課題になると考えられます。
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サービスの詳細などは、今後のメルマガで順次お伝えしていきます。
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◆◆目次◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
【１】 人材採用“ウラ”“オモテ”
────────────────────────────────
【２】 続々更新！ 最新人材業界ニュース
────────────────────────────────
【３】 連載コラム：元人事研修部長が語る！「人事のこころ」<第40回>
────────────────────────────────
【４】 困った時の匿名相談掲示板：「欠勤者の復職について」
────────────────────────────────
【５】 編集部注目のセミナー
────────────────────────────────
【６】 今週の「専門家」はこの人！
────────────────────────────────
【７】 編集部おすすめの「商品・サービス」はここ！
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【１】人材採用“ウラ”“オモテ”
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 企業と個人の間をとりもつ「キャリアコンサルタント」が、両者の思惑
やすれ違いによる「ミスマッチ」をケース・スタディで紹介します。
【 今回、ご紹介するのはこの２ケース 】
（１）仕事内容は希望通りだが、年収が下がることでためらう転職者
………………………………………………………………………………………
仕事のやりがいの問題、キャリアチェンジ、スキルアップ…など転職の目
的は人によってさまざまだ。しかし、そういった仕事上の希望が満たされ
れば、年収が多少下がってもいいのか、というとそうはいかないケースも
ある。両方の面で満足したいと思って転職活動をしている人も多い。しか
も、もともとの給与が高かった人ほどその傾向が強いようだ。
（２）プライドにこだわるベンチャー企業
………………………………………………………………………………………
同じ業種で同じ職種を募集している大企業と小企業があった場合、採用上
は大手がどうしても有利。その結果、大企業が経験や知識の豊富な、いわ
ゆる「良い人材」を押さえてしまうことになるので、小企業は未経験者な
どにも採用範囲を広げ、人材を「育成」していかざるをえない。中途採用
の市場では、だいたいどこもそうなっているようだ。それは決して悪いこ
とではないのだが、中にはそれを認めたくないという場合もあるらしい。
(詳しい内容はこちら)
-> https://member.jinjibu.jp/MemberTsub.php?act=dtl&id=219?&mm=10
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【２】続々更新！ 最新人材業界ニュース
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 採用、育成、人事制度、労務・福利厚生まで業界のあらゆるニュースを
網羅。最新動向を知りたい方は、ぜひチェックを！
■ ジョブウェブ、2009年度卒業予定の学生対象
就職活動に関するアンケート調査を実施
■ インテリジェンス、シゴト情報「an」調べ
「シニア世代 仕事選びの基準」に関する調査を実施
■ 労務行政研究所、「灯油・ガソリン高騰下における
企業の燃料手当、マイカー通勤手当の対応状況」調査発表
■ 就職エージェント、4月入社の外国人留学生の新卒紹介事業を強化
▽ この他にも、人材業界の“Hot news”を毎日更新中！
閲覧は、こちらから-> http://jinjibu.jp/GuestNewsTop.php?&mm=10
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【３】～連載コラム～
元人事研修部長が語る！「人事のこころ」＜第40回＞
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
大手企業の元人事研修部長が、38年間の人事実務キャリアと「管理職」の
立場から得た経験をもとに、人事部門への思いを語ります。
◆ 【“ノー残業デー”が誕生した理由を考える 】
--------------------------------------------------------------------
「毎週水曜日はノー残業デーです。定時になったら帰りましょう！」など
という声が聞こえる職場も少なくないと思います。今回は、この「ノー残
業デー」が誕生した理由を、人事責任者の立場で考えていきます。
「ノー残業デー」が誕生したのは、高度成長期も後半に入り、ようやくサ
ラリーマンの生活に余裕が出てきた頃と記憶しています。当時、流行して
いたのは「アフター5(定時後、自分の自由時間を楽しむこと)」です。
それまで、がむしゃらに働いてきたサラリーマンは、仕事以外の時間の使
い方を忘れていました。やがて生活が豊かになり、自分の好きなことがで
きるだけの余裕ができると、「週に1日でいいから定時で帰り、自分の時
間を持ちたい」と考える人が増えました。その願いを叶えたのが、「ノー
残業デー」です。当時のサラリーマンは、「ノー残業デー」を楽しみにし
ていたのではないでしょうか。
しかし、「アフター5」の満喫は長く続きませんでした。1990年代前半、
日本経済を襲ったバブルの崩壊が原因です。
国内の企業は経営改善を旗印に、事業の見直しや組織再編に取り組みまし
た。その結果、人件費の削減を目的とした「リストラ」が行われ、社員に
とって大きな衝撃となりました。
多くの仲間が去った職場では、残された社員で今まで通りの仕事量をこな
すことを余儀なくされ、長時間の残業が日常的に行われるようになりまし
た。
月日が経ち、毎日残業する環境にも慣れてしまうと、かつての過剰勤務の
辛さも忘れてしまいます。早めに仕事が終わっても退勤しづらい雰囲気も
あるなど、終業後も職場にいることが当然であるかのようになりました。
一方で、再び「ノー残業デー」を実施する動きが活発化しました。多くの
企業はリストラ後も経営状態が決して順調ではなく、経費削減の意識がさ
らに高まり、人件費を抑えるため時間外勤務の管理が厳しくなったからで
す。
「ノー残業デー」と言えば聞こえが良いですが、実は、経営者が人事部に
求めてきた『人件費削減の手段』だったのです。
その結果、「ノー残業デー」を誕生させた本来の目的とは大きくかけ離れ
てしまうことになりました。「ノー残業デー」は“残業をしない日”では
なく“残業をさせない日”となったのです。サラリーマンの収入にも大き
く影響することになります。
残業を“しない”と、“させない”の、相反する2つの誕生理由を、人事
責任者はどこまで理解して、「ノー残業デー」を実施しているのでしょう
か。もしかすると、その両方を忘れているのかもしれません。
人事責任者は、「ノー残業デー」という言葉を改めて考え直さなければな
りません。管理者への労務管理指導と、社員に自分の仕事に対してプロ意
識を持たせる教育を徹底すること、そして「ノー残業デー」をルール化し
なくても、仕事にしっかりと取り組める環境を作っていくことこそ、人事
部に求められるのではないでしょうか。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【４】困った時の匿名相談掲示板 （※詳細は会員専用コンテンツ）
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┌─┐
│Ｑ│欠勤者の復職について
└─┴───────────────────────────────┘
社員が腰痛のため、欠勤していましたが、軽易な業務に限定すれば勤務が
できるので復帰させてほしいとの依頼がありました（労災かどうかは未確
定）。会社としては、完治して従来の業務が担えるようになってから復職
させたいと思っています。これに対し社員は、「復職の希望をしているの
に会社が断るのなら休ませた分の賃金を補填してほしい」と言っています。
この場合、会社に支払う義務はあるのでしょうか？
（大阪府/フードサービス）
編集部よりコメント…
福利厚生の一環として、人事部は社員の健康問題にも配慮しなければなり
ません。今回のケースでは、「腰痛」が業務上の事由もしくは通勤途上で
発生し、労災として認定されるのかがポイントとなりそうです。労務トラ
ブルにならないためにも、どのような考え方や手続きをすればいいか、事
前の確認と適切な対応が求められます。この相談に対して、2人の専門家
からアドバイスが寄せられています。
専門家の回答はこちらから
http://jinjibu.jp/GuestBbsTop.php?act=dtl&pid=10965&th=A&bfth=&mm=10
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【５】直近のお役立ちセミナー
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■ 01/28 19:00 『 正しい目標設定と人を育てる評価を学ぶ 』
開催者：株式会社マングローブ(大阪府/大阪市開催）
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■ 01/29 10:00 『 選ばれる時代の「面接力」UP↑ コミュニケーション心理学
を活用した【惹きつけ力】で人材獲得を！ 』
開催者：株式会社廣済堂(東京都/港区開催）
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■ 01/29 13:00 『【新入社員 即戦力化研修 無料体験セミナー】
～新人の即戦力化を加速させ、完全なる定着を図る～ 』
開催者：アチーブメント株式会社(東京都/品川区開催)
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■ 01/30 14:00 『 プレイングマネジャーが
真のマネジャーの役割に目覚める方法 』
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『日本の人事部』 【vol.148】2008.01.22
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こんにちは。『日本の人事部』編集部の阿部です。
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志願者数は54万3385人と、14年ぶりに55万人を下回る結果となりました。
募集定員に対する志願者倍率も過去最低の3.0倍となり、「大学全入時代」
の到来をうかがわせます。大学側は学生を確保するため、多様な入試制度
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経営力の強化を目指し、今夏には大学トップを養成する「学長特訓塾」が
開講されるなどの動きもあります。
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じ構図といえるのではないでしょうか。人口が減少する中、大学も企業も、
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◆◆目次◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
【１】 人材採用“ウラ”“オモテ”
────────────────────────────────
【２】 続々更新！ 最新人材業界ニュース
────────────────────────────────
【３】 連載コラム：元人事研修部長が語る！「人事のこころ」<第40回>
────────────────────────────────
【４】 困った時の匿名相談掲示板：「欠勤者の復職について」
────────────────────────────────
【５】 編集部注目のセミナー
────────────────────────────────
【６】 今週の「専門家」はこの人！
────────────────────────────────
【７】 編集部おすすめの「商品・サービス」はここ！
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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【１】人材採用“ウラ”“オモテ”
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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やすれ違いによる「ミスマッチ」をケース・スタディで紹介します。
【 今回、ご紹介するのはこの２ケース 】
（１）仕事内容は希望通りだが、年収が下がることでためらう転職者
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的は人によってさまざまだ。しかし、そういった仕事上の希望が満たされ
れば、年収が多少下がってもいいのか、というとそうはいかないケースも
ある。両方の面で満足したいと思って転職活動をしている人も多い。しか
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は大手がどうしても有利。その結果、大企業が経験や知識の豊富な、いわ
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【２】続々更新！ 最新人材業界ニュース
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企業の燃料手当、マイカー通勤手当の対応状況」調査発表
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【３】～連載コラム～
元人事研修部長が語る！「人事のこころ」＜第40回＞
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
大手企業の元人事研修部長が、38年間の人事実務キャリアと「管理職」の
立場から得た経験をもとに、人事部門への思いを語ります。
◆ 【“ノー残業デー”が誕生した理由を考える 】
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という声が聞こえる職場も少なくないと思います。今回は、この「ノー残
業デー」が誕生した理由を、人事責任者の立場で考えていきます。
「ノー残業デー」が誕生したのは、高度成長期も後半に入り、ようやくサ
ラリーマンの生活に余裕が出てきた頃と記憶しています。当時、流行して
いたのは「アフター5(定時後、自分の自由時間を楽しむこと)」です。
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間を持ちたい」と考える人が増えました。その願いを叶えたのが、「ノー
残業デー」です。当時のサラリーマンは、「ノー残業デー」を楽しみにし
ていたのではないでしょうか。
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日本経済を襲ったバブルの崩壊が原因です。
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た。その結果、人件費の削減を目的とした「リストラ」が行われ、社員に
とって大きな衝撃となりました。
多くの仲間が去った職場では、残された社員で今まで通りの仕事量をこな
すことを余儀なくされ、長時間の残業が日常的に行われるようになりまし
た。
月日が経ち、毎日残業する環境にも慣れてしまうと、かつての過剰勤務の
辛さも忘れてしまいます。早めに仕事が終わっても退勤しづらい雰囲気も
あるなど、終業後も職場にいることが当然であるかのようになりました。
一方で、再び「ノー残業デー」を実施する動きが活発化しました。多くの
企業はリストラ後も経営状態が決して順調ではなく、経費削減の意識がさ
らに高まり、人件費を抑えるため時間外勤務の管理が厳しくなったからで
す。
「ノー残業デー」と言えば聞こえが良いですが、実は、経営者が人事部に
求めてきた『人件費削減の手段』だったのです。
その結果、「ノー残業デー」を誕生させた本来の目的とは大きくかけ離れ
てしまうことになりました。「ノー残業デー」は“残業をしない日”では
なく“残業をさせない日”となったのです。サラリーマンの収入にも大き
く影響することになります。
残業を“しない”と、“させない”の、相反する2つの誕生理由を、人事
責任者はどこまで理解して、「ノー残業デー」を実施しているのでしょう
か。もしかすると、その両方を忘れているのかもしれません。
人事責任者は、「ノー残業デー」という言葉を改めて考え直さなければな
りません。管理者への労務管理指導と、社員に自分の仕事に対してプロ意
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部に求められるのではないでしょうか。
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└─┴───────────────────────────────┘
社員が腰痛のため、欠勤していましたが、軽易な業務に限定すれば勤務が
できるので復帰させてほしいとの依頼がありました（労災かどうかは未確
定）。会社としては、完治して従来の業務が担えるようになってから復職
させたいと思っています。これに対し社員は、「復職の希望をしているの
に会社が断るのなら休ませた分の賃金を補填してほしい」と言っています。
この場合、会社に支払う義務はあるのでしょうか？
（大阪府/フードサービス）
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ません。今回のケースでは、「腰痛」が業務上の事由もしくは通勤途上で
発生し、労災として認定されるのかがポイントとなりそうです。労務トラ
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真のマネジャーの役割に目覚める方法 』
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川島経営労務管理事務所 川島 孝一
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