リクルートが就職ジャーナル版
『就職白書 2005』を発表
この度、就職ジャーナル編集部では、採用・就職活動について、企業と学生に向けて調査を行いました。企業については、2006年3月卒業予定者の採用実施状況および、2007年3月卒業予定者の採用予定や採用手法などについて調査。同時に、学生についても、2006年3月卒業予定者に活動状況調査を実施。 その調査結果がまとまりましたので、ここにご報告申し上げます。
【調査結果の概要】
■ 2007年卒採用人数「増加」企業は、引き続き増える見通し。一方、質的充足重視の傾向も
続く見通し 【企業回答】
2007年卒新卒採用予定人数の見通しについて、「増加」企業(17.8%)が、「減少」企業(3.3%)を上回っている。昨年度も同じように「増加」(14.8%)が「減少」(3.1%)を上回っていたが、本年度はより「増加」の割合が大きい。増加の理由として、「全社的な人員増員」(56.6%)「業績好調(の見込み)」(28.9%)「退職者の増加(の見込み)」 (27.6%)が上位にあげられており、景気回復や団塊世代の大量退職(2007年問題)による人材ニーズの増加から、新卒採用意欲が高まっていることが見てとれる。
一方、60.4%の企業が「たとえ採用数に満たなくても求める人材レベルは下げない」 と回答しており、質的充足を重視する傾向は続くといえる。
「求める人材レベルは下げない」と回答した企業に、採用数が満たされない場合の不足分の補充方法をきいたところ、「中途採用」(50.3%)「第二新卒」(15.8%)「留学生」(5.0%)「正社員採用以外」(15.1%)から補充するとの回答が、昨年度回答よりそれぞれ2.8、3.7、1.5、1.6ポイント増加。人材調達手法を多様化することで、高まる人材ニーズに対応しようとする動きもあるようだ。
また、2007年卒採用スケジュールの見通しについて、「早まる」企業は28.1%と、昨年度回答(17.3%)を上回っている。早まる理由として、「より優秀な人材の確保」が昨年度に引き続き78.2%に達したほか「競合対策」(50.2%)が11.4ポイント増加。求人意欲の高まりに伴い、採用活動が過熱するとの見通しの中、採用スケジュールを早めることで対応しようとしている企業が増えていると考えられる。
■ 2006年卒採用における内定辞退の増加 【企業・学生回答】
2006年卒採用人数について、「計画より若干少ない」「計画よりかなり少ない」が合わせて35.0%を占める中、採用数が計画より少なかった理由のうち、「内定辞退が予定より多かった」が43.6%と、昨年度回答(35.6%)より 増加している。このように、内定辞退者の増加は、企業の採用計画割れの主な原因となっており、企業にとって悩める課題の一つとなっている。
内定を取得している学生のうち、内定社数が「1社」の学生は40.2%と、昨年度回答(45.4%)より減少。一方、複数社の内定を取得する学生は増え、内定取得社数平均は2.20社となっている。また、内定取得者のうち内定辞退を行った学生は60.2%で、昨年度回答(56.0%)より多くなっている。
※詳細は下記URLにてご覧ください。[PDF書類 92KB]
http://www.recruit.co.jp/corporate/report/2005pdf/051213_syusyoku_hakusyo.pdf
(リクルート http://www.recruit.co.jp//同社プレスリリースより抜粋・12月13日)