無料会員登録

日本の人事部への登録は45秒で完了!
※登録内容はマイページで確認・変更できます。

※「@jinjibu.jp」からのメールが受信できるようにしてください。

既に会員の方はこちら

または各SNSで登録

日本の人事部があなたの許可無く投稿することはありません

既に会員の方は
こちらからログイン

ログイン

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・ログイン

ありがとうございます。会員登録が完了しました。
メールにてお送りしたパスワードでログインし、
引続きコンテンツをお楽しみください。

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・自動ログイン

会員登録とログインが完了しました。
引続きコンテンツをご利用ください。

マイページ

会員登録済み


選択したSNSアカウントは既に会員登録済みです。

パワハラを生産性向上に利用しよう

厚生労働省は1月30日、職場における「パワーハラスメント」の定義を発表した。

この「パワハラ」 と 職場での「指導」の境界は未だ曖昧な部分が多く、人事担当者も
この問題に悩まされる事は多い。


ご存じのとおりパワハラ問題が増加している原因には、以下のような企業を

取り巻く現状がある。

① 境界線(基準)が曖昧なため、社内教育の際にも説明は曖昧になり、
  結果、現場に落とし込めない。または誤解を招く。

② 上司の世代(40歳以上)と部下の世代(30代以下)では、暴力(暴言)に
  対する許容範囲が大きく異なる為、表面的には理解しても納得はしていない。

③ これからの低成長時代に多くの企業は、売上が下がり続ける。売り上げ
  維持のプレッシャーは年々増し、当然部下への要求やノルマもきつくなる。

④ 精神疾患(うつ病)の労災認定は年々増加の一途をたどっている。

⑤ 上司・部下ともにコミュニケーション能力も集団生活の中で他者と妥協
  する力も前世代より劣っている。(核家族化・地域コミュニケーションの喪失)


このような現状ゆえ、最近ではパワハラの基準を誤解し、部下を叱れない上司
や「正当な指導」を放棄する上司が出てきている。
言うまでもなく 職場は闘いの場 だ。 厳しいノルマも指導も職場には不可欠だ。
これが「必要ない」というのは、「評論家」であろう。
大切なのは、闘うチームを維持しつつも、企業ブランドを傷つけ、同時に

働く仲間達の自尊心さえ奪う陰湿なハラスメント(嫌がらせ・いじめ行為)を防ぐ事だ。


考えてみてほしい。
上司として尊敬できる者が陰湿ないじめをしたり、暴行をするだろうか。
このような問題が発生するのはそもそも昇格基準や社内風土に大きな欠点

があるはずだ。

根本的解決をせずして、パワハラの基準をいくら従業員に教育しても、
それは「火種を断たない消火活動」で、その後も火は至る所から起こり続け、

確実に企業を蝕んでいくだろう。


では根本的な防止策を講ずる為にはどうすればよいのだろう。

まず考えるべきことは、
好業績のプレイヤーと、優秀なリーダーとでは違う能力が必要という、

いたって基本的な事を改めて人事部が全リーダーに認識させることだ。
リーダーとしての資質が低い者をリーダーにするリスクは、パワハラなどの

トラブル多発だけにとどまらない。人材を枯渇させ、企業の生産性を著しく損なわせる。
 


しかし現実には、高成績の従業員 をマネージャーに昇格させない事は大変に難しい。

その理由は、

① チームの「成績への動機づけ」に支障が出る。

② 好成績者本人へ「マネージャーに昇格させることができない」と説明することで、

エース級の従業員を失う可能性があり、その結果短期的に売上が減少するリスクを伴う。

③ 上司そのものがリーダーとして資質(人間的魅力など)を備えているか問われる事となる。


この問題の根本的解決の鍵は、やはり基本のとおり人事考課のフィードバック時に

昇格基準を部下に対し明確に伝える事だろう。

 

●マネージャーに昇格するのは、「過去の業績に対する報酬・評価」ではない事

●マネージャーに昇格する者は、リーダーとしての能力を期待できる者である事

●プレイヤーからマネージャーになる者は、リーダーへの「自己変革」ができる者に限られる事

●マネージャーには、周りからの支持があるかないかが問われる事

●マネージャーには、部下・他部署・経営への共感的理解が必要な事

 

などの基本的な昇格基準を全ての上司が必ず部下に伝える様に「考課表」に工夫をするなど、

人事考課のフィードバック時の基本的説明の「再現性」を追求するしかない。

 

また、

「成績3位でリーダーとしての資質の高い者はマネージャーへ昇格する可能性があるが、

成績1位でもリーダーとしての資質が低い者がマネージャーに昇格する可能性はゼロだ。」

などと 誰でも話せて、誰が聞いても誤解が無い ような、「簡単で分かりやすい」フレーズを

人事部が用意して必ず伝える仕組みとするのも有効だ。

 

この時、成績は1位だがリーダーとしては問題がある社員に対し、「何が足りないか」指導する

いいきっかけになる。



信頼に値する人間性を持ったリーダーさえいれば、「パワハラの法的境界線」などに神経を

とがらせなくても、そもそも問題は発生しないはずだ。


パワハラと指導の境界線は、下記の判例のように裁判所さえその判断は二転三転し、

判断に苦慮している。
(例) 前田道路事件―高松高判平成21年4月23日労判990号134頁


しかし、人事部は、このような曖昧な法的境界線などに囚われること無く、この問題の

根本的な原因とその影響を巨視的に見極め、パワハラ防止を単なるリスク管理教育に留めず、

「昇格基準の変更」や「リーダーシップ教育」を実施して、

「パワハラ問題の根本的解決」と同時に「人間的魅力のあるリーダーの育成」を目標に取り組めば、

このネガティブな課題も面白味のあるダイナミックな施策になるのではないだろうか。

 

ちょうど「パワハラの定義」が注目されている時だ。これをチャンスに「リスク管理」という体で、

生産性向上」・「企業文化の変革」までを目標に「パワハラ防止」に取り組んではいかがだろうか。

  • 参考になった
  • 共感できる
  • 実践したい
  • 考えさせられる
  • 理解しやすい

このコラムを書いたプロフェッショナル

今溝 敏彦

今溝 敏彦
株式会社Human&Society 代表取締役

1,000件を超える労働問題・訴訟・外部労働組合との団体交渉、100件を超える労働基準行政対応などを責任者として直接対応し、企業負担を最小限に抑え解決に導いた実績を持つ。

1,000件を超える労働問題・訴訟・外部労働組合との団体交渉、100件を超える労働基準行政対応などを責任者として直接対応し、企業負担を最小限に抑え解決に導いた実績を持つ。

得意分野 経営戦略・経営管理、モチベーション・組織活性化、法改正対策・助成金、労務・賃金、福利厚生、安全衛生・メンタルヘルス、人材採用、人事考課・目標管理、キャリア開発、リーダーシップ、マネジメント、コーチング・ファシリテーション、チームビルディング、コミュニケーション、プレゼンテーション、ロジカルシンキング・課題解決、リスクマネジメント・情報管理、法務・品質管理・ISO、その他
対応エリア 全国
所在地 横浜市中区

無料会員登録

コメント投稿には『日本の人事部』への会員登録が必要です。(リアクションは登録なしで利用できます)

無料会員登録

『日本の人事部』への会員登録が必要です。

コメントを書く

ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

新着 プロフェッショナルコラム

上司が替わると、「できる部下」の名前も替わります

高村 幸治(株式会社エナジーソース 代表取締役/モチベーションコンサルタント(プログラム開発責任者)/iWAM(R)プロフェッショナルズ認定 iWAM(R)マスタートレーナー(国内11名/2026年6月時点))

見込みがあると評価された部下と、のれんに腕押しと言われた部下。分けたのは、上司の物差しかもしれません。   「あの人...

2026/09/11 ID:CA-0007114 部下育成

コストセンターの研修からプロフィットセンターの研修へ

飯島 宗裕(一般社団法人日本研修コーディネーター協会 代表理事/人づくりコンサルタント・日本酒コンサルタント)

■コストセンターの研修になった理由。 皆さんは、何のために社員研修をしていますか? 「社員を育成するため」と多くの方...

2026/09/10 ID:CA-0007113 天使の「人事(じんじ)」、悪魔の「人事(ひとごと)」