アート思考
アート思考とは?
「アート思考」とは、ビジネスなどにおけるアイデア創出のために、アートを生み出すプロセスを応用する考え方のこと。日本では2018年頃から注目され始めました。従来の課題を起点にした分析的思考ではなく、自分を起点に感性や価値観を表現しようとする中で得られる創造性がビジネスの現場で注目を集めており、目標設定やキャリアプランニング、アイディエーション、コンセプト設計などに利用されています。
VUCAの時代に求められるアート思考
デザイン思考との違いは?
なぜ今、アート思考が注目されているのでしょうか。「アート」が指すのは、美術や音楽などに限りません。広義には文学、哲学、宗教学、歴史学、言語学などの人文科学分野が含まれています。アートは人間の知性や感性を磨くための学問分野です。
大量生産の高度経済成長期には、マニュアル通りに働く従順な従業員が求められましたが、VUCAの時代には自ら問いを立て、答えのない中でも形にする従業員が求められています。アート思考というと、芸術を仕上げるプロセスをイメージしがちですが、目指しているのは、自ら問いを立て自分なりの視点で答えのないものと向き合うこと。まさに今の時代に企業が必要とする思考法なのです。
アート思考と同様、最近広まった言葉に「デザイン思考」があります。アート思考とデザイン思考の違いは、何を起点に考えるか。デザイン思考は課題解決が目的で、「顧客」を起点にアイディエーション、プロトタイプ作成、検証などを行い、商品・サービスを開発します。一方、アート思考は「自分」が起点であり、自分と向き合うことで創造力の向上を目指します。オリジナリティのある企画を立てたり、自分の中に眠っていた夢に気づいたりするなど、新しいものを生み出すことが期待されます。
アート思考を身につけるためのポイントは、経験と内省。これまでに経験したことのない未知の世界に飛び込んだり、いろいろな属性・業界の人と交流したりと、経験の多様性が重要です。自らの内発的動機を引き出すコーチングやワークショップなどが有効でしょう。
今までの当たり前を再定義し、必要に応じて塗り替えることが求められる現代。アート思考を身につけた従業員がいる企業では創造的なアイデアが生まれ、市場競争において優位に立つことができるかもしれません。
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